中京学院大が「信じられない」初出場初V=全日本大学野球選手権

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中央学院大を下して初優勝を決め、喜ぶ中京学院大ナイン 【写真は共同】

 第65回全日本大学野球選手権決勝が12日、東京・神宮球場で行われ、中京学院大(東海地区大学野球連盟)が5対2で中央学院大(千葉県大学野球連盟)を下して初出場初優勝を飾った。第1回大会を除いて初出場初優勝は第42回大会(1993年)の青山学院大(東都大学野球連盟)以来23年ぶり7校目。東海地区大学野球連盟としても優勝は初めて。

 なお、MVPは17打数8安打・打率4割7分1厘で首位打者も獲得した中京学院大の主将・山崎善隆が選ばれた。最優秀投手は3完投で4勝を挙げた中京学院大・柳川優太、敢闘賞は中央学院大・志岐晴太郎、特別賞は奈良学園大・鈴木佳佑が選出されている。

2回に先制タイムリーを放った楠 【写真は共同】

■決勝スコア
中京学院大 020 030 000=5
中央学院大 000 100 001=2
(中京)柳川−山崎
(中央)田辺、臼井−長井

 試合は中京学院大が2回に楠拓也のタイムリー二塁打、相手エラーで2点を先制。5回には山崎の2点タイムリー、併殺崩れで3点を加点をした。投げては柳川が低めに変化球を集めるピッチングで中央学院大打線を8安打2点に抑えた。走攻守3拍子そろったショートとしてドラフト1位候補として注目を集めている中京学院大・吉川尚輝は5打数1安打だった。

吉川「野球人生で一番うれしい」

決勝で完投した中京学院大先発・柳川。3完投、4勝と獅子奮迅の働きで最優秀投手を獲得し、「この賞は1人では取れない。みんなのお陰」とチームメイトに感謝した 【写真は共同】

■中京学院大:近藤正監督 まったく信じられない、何が何だか分からない心境です。この大会が出ることが第一目標でした。今日まで勝ち続けることができたのは、チームが4年生を中心に何とかしたいという気持ちが強かったことが勝因だと思います。勝っても1勝だろうと思って、(宿泊の準備を)すべて2泊3日分しかもってきませんでした。

■中京学院大:山崎善隆主将 優勝するとは思っていなかった。みんなで勝ち取った優勝です。MVPも首位打者も取れるとは思っていなかったのでうれしい気持ちでいっぱいです。

■中京学院大:柳川優太 (最優秀投手賞受賞して)この賞は1人で取った賞じゃない。守備で守ってくれて、打ってくれて取れた賞なので、チームメイトのみんなに感謝したいです。

■中京学院大:吉川尚輝 (優勝したときの気持ちは)野球人生で一番うれしいと思えた瞬間でした。ただ、今日もチャンスで打てなかったのでチャンスに強いバッターにならないといけないと思いました。次は全日本の選考合宿があるので1からアピールしたい。

■中央学院大:菅原悦郎監督 ここまで来たら、悔しい気持ちがあります。だた選手はリーグ戦からここまで良くやってくれて感謝しています。柳川君の狙い球を絞っていたけどうまく振り切らせてもらえませんでした。最後の1点は新しい中央学院大のリスタートとしてとらえたい。

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