全国大学野球選手権決勝の見どころは!? 初Vかけて中京学院大と中央学院大が激突
初出場ながら決勝まで勝ち進んだ中京学院大 【写真は共同】
中央学院大は7回目の出場で初めて決勝に駒を進めた 【写真は共同】
吉川中心にしぶとい打が光る中京学院大
プロ注目の走攻守3拍子そろったショート吉川。ここまで17打数7安打と好調をキープしている 【写真は共同】
投の中心は、181センチの大型左腕・柳川。140キロ前後の速球とスライダー、カーブを低めに集める丁寧なピッチングが光る。打線は一発こそないものの、しぶといバッティングで少ないチャンスをものにしてきた。4試合連続安打で17打数7安打と打撃好調の吉川は「逆方向への打席を意識して結果が出ている。決勝もチームの勝利に貢献できるようにがんばって、その結果個人の成績につなげられればいい」と意気込む。「エンジョイベースボール」をチームのモットーに、近藤正監督が「大学生は大人なので伸び伸びやらせます」という指導方針の下、勢いに乗った中京学院大が全国の頂点に駆け上がるか!?
中京学院大・成績
181センチの大型左腕・柳川。ストレート、変化球を低めに集める丁寧な投球が身上 【写真は共同】
・チーム本塁打 1本
・チーム盗塁 5盗塁
・主要打者成績
山崎善隆 13打数6安打0本塁打5打点・4割6分2厘
吉川尚輝 17打数7安打0本塁打2打点・4割1分2厘
石坂友貴 17打数4安打0本塁打3打点・2割3分5厘
・チーム防御率 1.50
・主要投手成績
柳川優太 24.1回20安打19奪三振9四死球・自責点2
手堅さと投手力が厚い中央学院大
勝負強いバッティングで5打点を挙げている志岐。4番ながら送りバントもきっちりと決める 【写真は共同】
現在の4年生は1年春のリーグ戦で2部落ちを経験している。菅原悦郎監督は「1球の怖さ、1勝の重みを体感している世代」と4年生の集中力を評価する。投手陣は4試合で失点わずか3。石井はケガで登板が絶望的だが、左腕・田辺、右腕・臼井と計算できる投手が2枚いるのは心強い。この2投手の持ち味を存分に発揮させているのが、強気と冷静さを併せ持ったリードをする正捕手・長井涼。菅原監督も「鉄壁のリードをしてくれる。彼がいなければここまで来られなかった」と全幅の信頼を寄せる。攻撃では「バントは最大の攻撃」と4番にもバントで送らせるなど、手堅い攻めが身上。決勝も「送るべきところは送るなど、きっちりと身の丈にあった野球をしたい」と“平常心”で臨む。
中央学院大・成績
リーグ戦で4勝を挙げた田辺。全日本大学選手権では準決勝で初登板となったが7回1失点と仕事を果たした 【写真は共同】
・チーム本塁打 1本
・チーム盗塁 4盗塁
・主要打者成績
成田昌駿 14打数7安打0本塁打1打点・5割
志岐晴太郎 14打数6安打0本塁打5打点・4割2分9厘
・チーム防御率 1.50
・主要投手成績
臼井浩 15回8安打14奪三振2四死球2失点
田辺樹大 7回3安打7奪三振1四死球1失点
勢いでは中京学院大か!?
中央学院大は4試合で9犠打としっかりと送って得点につなげてきた。先発が予想される中京学院大の左腕・柳川も力で圧倒するタイプではないため、走者が出たときにいかに得点圏に進められるか。特に1回戦では7番ながらも準々決勝から4番に座り、5打点を挙げた勝負強い志岐の前に走者をためたい。
地方リーグに所属し、決してネームバリューが高いチームとは言えない両校。2016年春、全国の頂点に立つのは!?
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