IDでもっと便利に新規取得

ログイン

本田圭佑「収穫は負けたこと」
キリンカップ決勝ボスニア戦後のコメント
本田は「非常にいい時期に負けた」と語り、敗戦を収穫と捉えている
本田は「非常にいい時期に負けた」と語り、敗戦を収穫と捉えている【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

 サッカー日本代表は7日、市立吹田サッカースタジアムでボスニア・ヘルツェゴビナ代表とのキリンカップサッカー2016決勝に臨み、1−2で敗れた。日本は前半28分に清武弘嗣のゴールで先制するも、直後の29分にミラン・ジュリッチに決められ、1−1で前半を終えた。後半21分、ジュリッチにこの日2点目となる逆転ゴールを許すと、その後に迎えたチャンスを生かすことができず逆転負けを喫した。


 試合後、けがで2試合とも出場機会のなかった本田圭佑がメディア対応に応じた。ピッチの外から見た収穫や課題を聞かれると「収穫は負けたこと」と回答。「非常にいい時期に負けたと思っている」と独自の見解を示した。


 また、A代表で初先発を果たした浅野拓磨は、終盤の決定機を生かせず、試合後に涙を流していた。その場面について「パスを選択したことをすごく後悔している」と語り、悔しさをにじませた。

本田圭佑(ミラン/イタリア)

「精神的な油断が敗戦を招いた」


(今回は練習も試合もできなかったが)いつも試合ができないのは悔しいですけれど、そのたびに学びはある。自分自身、もっとこういうふうにしないといけないなと考えたり、チームはこういうふうにしないといけないなというのを考えたり、いつも以上に視野を広く持って、観戦できたのではないかと思います。


(外から見た収穫や課題は?)収穫は負けたこと。負けた時というのは面白くないし、批判が待っている。選手もファンも基本的に犯人探しだったり、ネガティブなことを言うのがサッカー界。でも僕は非常にいい時期に負けたと思っていますし、若手も何人か試せたし、それも1つの収穫だったのではないのかなと思います。


(負けたことを前向きに捉えるという意味か?)そういう捉え方もできるかもしれないですね。選手自身が、やった選手が一番分かっていると思うし、その辺は僕がぶった切るより、みんなが自分たちで反省して、次に向かえばいいと思います。


(試合後に浅野が泣いていた。若手のああいう姿は?)(笑)、難しいなあ。2つありますよね。ミランでも負けて泣く選手はいますけれど、「泣くなよ」と言いたいのと、泣くほど悔しいんということなんじゃないですか。両面持ち合わせているんだと思います。ただ僕は泣かないので、泣く選手の気持ちは分からないとだけは言っておきます。


(最終予選に向けて)強引に仮想すると(ボスニアは)オーストラリア戦だったので、例えばこっちが中を切って、オカ(岡崎慎司)とかが追い込んでいく。つなげないと判断した時は、迷いなくあのFW(ジュリッチ)に合わせてくるところなんかは、一番日本が苦手とする守備のやり方なので。ホントはつないでほしいけれど、つなぐ気がないっていうのが逆に一番苦手。あそこでボールが収まってしまうと、今度はファーストDFにもいけなくなってくる。そういう悪循環みたいなものは、いい意味でベンチから見ていて、やっている選手も感じたと思うんですけど、どう修正するのか。


 後半は少しだけ修正できたと思っていますけれど、失点してしまった。もうGKからつないだ時に、早い位置からプレスをかけにいくと、ハーフウェーラインくらいからあのFWがキープするのはなかなか難しい。戦術的な話ですけれど、そのような仮想オーストラリア戦をイメージしていました。


(攻撃について。清武がトップ下をやったが?)正直、ボスニア戦はみんな勝てると思っていたと思います。僕も思っていた。でもやはりサッカーはそんなに甘くないので、あの(ブルガリア戦の)7−2の勝利が邪魔をしたとか、試合中の空気も紙一重ですけれど、いろいろなことがつながって勝敗につながると思っています。サッカー以外のところで言えば、僕は精神的な油断が敗戦を招いたのではないかと思います。

清武弘嗣(ハノーファー/ドイツ)

先制点を挙げた清武(右)だが、「負けたので、残念な気持ちでいっぱい」とコメント
先制点を挙げた清武(右)だが、「負けたので、残念な気持ちでいっぱい」とコメント【Getty Images】

「残念な気持ちでいっぱい」


 負けたので、残念な気持ちでいっぱいです。


(出鼻をくじく戦いをしたいと岡崎が言っていた)守備があんまり、考えながらやっていたのではまらない時間帯が多くて、FWに当てられて落とされる時間帯が何回かあったので、そこは自分たちが改善すべき点かなと思いました。


(昨日は攻撃の練習が多かったと聞いたが)前半、宇佐美(貴史)の(左)サイドですごくタメが作れていたので、そこからいい形がたくさんできたし、浅野(拓磨)もたくさんいい動きをしていたので、後半はそこを使う話で入りました。前半も後半も両サイドをうまく使えればよかったんですけれど、後半は単調になってしまったり、相手が引いた中でパスコースがたくさんありすぎて、自分たちが取られてカウンターというのが多々あった。そこはこれから話していかないといけないと思います。


(前半の攻めた時間帯で点が取れなかったのが大きかった?)もう1本決めるチャンスはあったし、そこで自分が点を取れなかったのはすごく残念です。後半も1−2になってから前掛かりになったのもありましたし、残り5分くらいでチャンスは3回くらいありました。それを決め切れないというのが、まあまあ残念です。

浅野拓磨(サンフレッチェ広島)

五輪予選でも決定機でパスを出した浅野(右)は「あの経験が生かされていない」と悔しがった
五輪予選でも決定機でパスを出した浅野(右)は「あの経験が生かされていない」と悔しがった【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

「パスを選択したことをすごく後悔している」


 決定的なチャンスのところでパスを選択したことをすごく後悔しています。結果、入っていませんが、あれが入っていたとしても入っていなかったとしても、シュートで終わっておきたかったと思います。そこの消極的な部分が出てしまったと思うので、あそこで自信を持ってシュートで終わっておきたかったなと思います。


(自信がなかったのか、確実性を求めたのか?)その一つ前のプレーで、トラップしてシュートまでいったプレーがありました。DFに防がれて、そこで(金崎)夢生くんが待っていたのがあったので、それが少し頭に残っていたのもあって、あの場面ではより確実な方を選んでしまいました。この経験は、(五輪)予選の時にもGKとの一対一で横パスを選択して、ゴールまで結びつかなかった場面があったので、まったく同じミスをしているなと自分でも思いますし、あの経験が生かされていないと思うので、悔しいの一言です。


(同じことを繰り返した要因は?)ゲームのなかで、「チャンスこい、チャンスこい」とずっと思っていましたし、最後は自分が絶対に決めるとずっと思っていました。チャンスがきたら絶対にシュートで終わろうと、自分の中ではずっと試合中思っていましたけれど、あの場面は一瞬の判断でパスを選択してしまった。それは周りが見えて、より確実な方という選択だったとしても、あそこで引っ掛けてしまうのが、今の自分の実力だと思います。でも、チャンスがあれば絶対に決めるという気持ちはあったので、それが結びつかなかったからこそ悔しいですし、要因としては一瞬の判断として、余裕があるのかないのか自分では分かりませんが、自信をもって最後の最後で打てれば一番いいのかなと。

スポーツナビ

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

おすすめ記事(スポーツナビDo)

記事一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント