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南部監督「オポジットは日本の課題」
バレー五輪最終予選 フランス戦後の談話
フランスに勝利し、2勝5敗で大会を終えた監督・選手が会見に臨んだ
フランスに勝利し、2勝5敗で大会を終えた監督・選手が会見に臨んだ【坂本清】

 バレーボール男子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア大陸予選は5日に第7戦が東京体育館で行われ、日本はフランスに3−0(25−18、25−22、25−23)で勝利した。


 日本は2試合ぶりに柳田将洋がスタメン出場を果たすと、第1セットで7点差つけて幸先いいスタートを切る。続く第2セットも序盤こそフランスにリードを許したものの、出耒田敬のスパイク、ブロックで得点を重ね連取。第3セットは柳田のサービスエースが飛び出すなどして、接戦をものにし、見事最終戦を白星で飾った。


 この結果、日本は2勝5敗の7位で今大会を終えた。以下は試合後の監督・選手のコメント。

南部正司監督

南部監督は最終予選を振り返り、日本の課題などについて語った
南部監督は最終予選を振り返り、日本の課題などについて語った【坂本清】

「一刻も早く強化を進めていかないといけない」


 フランスは主力中心ではなかったですが、最終戦、いろいろな思いを選手がプレーに出せていたと思います。サイドアウト(相手サーブ時の得点)はチーム目標から少し低い数字でしたが、ブレイク(自チームサーブ時の得点)が効果的に取れていました。特にディグ(スパイクレシーブ)がよかったと思います。そこからのつなぎの展開で柳田、清水(邦広)が点をうまく取っていたのが勝ちにつながったと思います。サーブも柳田を中心に機能しましたので、いいところが出るとゲームが作れると自信になった試合でした。


 大会を通して、後半になるにつれて高さ、スピードに慣れてくるのが今の男子バレー界につきまとう問題だと思っています。もう一度強化を見直しながらやっていかないといけないと、また実感させられた大会になりました。次に向かってしっかりやっていきたいと思います。


(7試合を終えてどんな星勘定だった?)開幕スタートで2勝を取りたかった。ただし、中国には近年勝敗はよくなく、アジア選手権も負けてしまっているので、早い段階で当たって中国の1対1のブロックにかからないようにしたいという思いもあり、2試合目に試合順を選んだのですが、状況によっては1勝1敗になることも予想に含んでいました。ポーランド戦は試合内容さえよければ弾みはつくという思いがありました。イラン、オーストラリアとの競り合いで負けたのがチーム的に痛い部分があったと思います。いろいろな面で立て直しを図りましたが勝ち切れない。勝ちパターンを作り直す、サイドアウトがまだまだだったことも残念な結果につながりました。


(オポジットの起用と強化方法について)栗山(雅史)に関して、今回は終盤にサイドアウトが回らない場面の2枚替えで起用しようと考えていました。清水がよほど崩れた時には栗山でという考えもありましたが、やはりキャプテンで大黒柱なのでよほどのことがない限り変えずにいこうと思っていました。


 日本のオポジットに関しては、最高峰と言われるリーグを見たら想像がつくかと思います。日本のこれからの課題、すぐに取り掛からないともう遅いのではないかと思う課題です。これは私がパナソニックの監督時代から提案してる内容で、やはり日本最高峰のリーグで出場しないと、実戦経験がない選手を代表チームに呼ぶのは相当能力を見ていかないと難しさがあります。オポに外国人選手を使うことや、外国人選手がダメというわけではない。見直さないといけないし、逆に、日本のオポジットが試合に出場できる機会を与えられるような海外のリーグ、チームに出していくという方法もあると思います。海外の監督さんとも今回話す機会があり、積極的に海外リーグを経験させる方法を取っているとも聞きました。いろいろな課題はありますが、日本の代表レベルもこれはオポジットに限らず、そういった方法を取っていかないといけないと思います。


(ブロックとディフェンスについて)ワールドカップで使っていたので各国が日本のディフェンスシステムを研究していました。日本のシステムの裏を返すサイドアウトの取り方をするので、こちらがはめようとすると裏、裏へいかれるので基本はベースのリードブロックを強化しました。


(誤算は?)できる限りの準備はして大会に入っていきましたが、相手国もかなりのデータ収集によってこちらのサイドアウトを下げようという戦法を取ってきた。そこが悔しい部分だったと感じています。


(石川祐希、柳田の成長とこれからの課題)石川はコンディションを落として最後はコートに立てませんでしたが、前半の試合に出て通用したところ、通用しなかったところ、顔つきも変わってきて、世界を見ると本人もまだまだ自分の足りないものがたくさんあると感じたものが一番の成長だと思います。それは柳田も同じです。柳田は今日、試合に出るところまで戻ったので起用しましたが、着地で足をかばいだしたので交代させようかと思いましたが、コートに立たないと得られないものがあるという強い意志が感じられたので、そういった強いメンタリティーが成長した部分だと思います。


(リードブロックに関して)リードブロックのレベルを上げるには、相手にそれなりのハイレベルなセッターがいないと上がりません。特に今回対応できなかったのはイランです。イランのセッターには富松(崇彰)でさえ先に動いてしまう状況がありました。諸外国、大型チームがやっているブロックのステップでは日本選手には高さが出ないのでしんどいですが、スイングを入れるブロックなどのやり方をすれば、後ろのフロアディフェンスで防げると思っています。ただ今回は正面に入って来たボールも持っていかれた状況があったので、スピード、高さ慣れをするために何かをやっていかないといけないと感じました。


(2020年に向けての進退は?)進退に関しては協会に任せていますので、私からは特にありません。ただし、強化は次に向けてスタートしますし、一刻も早く取り組むべきだと思います。14年に就任した際、リオが1つの区切りの大会でしたが20年までの強化プランを打ち出してきました。16年がどういう状況かによってそれからの4年が変わってきます。


 今回こういう結果になって申し訳ないですが、代表監督になって見えるもの、感じるものはたくさんあります。12年に(ロンドン)オリンピック出場を逃がした際、私は強化副委員長という立場で強化を絶対に止めてはいけないという意見を出しました。今回もオリンピックには行けませんが、一刻も早く強化を進めていかないといけないと同じように感じています。(17日から)ワールドリーグもありますし、トップレベルはオリンピックでしのぎを削った大会をする期間です。私たちはオリンピックに行けなくても、諸外国との合宿をやるなど、意見はしていきたいと思います。

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