国枝慎吾、全仏で取り戻したい試合勘 手術からの完全復帰へ、経過は順調
「あとはショットのフィーリングだけ」
試合勘を徐々に取り戻している国枝。全仏オープンでどこまで調子を上げることができるか!? 【写真:伊藤真吾/アフロスポーツ】
試合勘を養うためには実戦あるのみ。少しでも多くの試合をこなすため、国別対抗戦ではダブルスにも精力的に取り組み、単複合わせて6試合を戦った。手術の影響が懸念された右ひじも問題なし。一戦一戦を大切に、再び感覚を研ぎ澄ましている。
実際に調子は上がっており、国枝も決勝戦の直後に確かな手応えを口にした。
「初戦、準決勝と比べると、すいぶんと状態は上がってきました。あとはショットのフィーリングだけ。(リオまで)あと3カ月あれば、ウデ相手でも何とかなる感触を得ました」
ここまでの経過は順調、全仏オープンを勝ち上がれば、決勝で再びウデと対戦する可能性もある。リオでパラリンピック3大会連続の金メダル獲得を目指す男は、この大会でどこまで調子を上げることができるのか。
国枝は3日準決勝で世界ランク6位のグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)と対戦する。
(取材・文:豊田真大/スポーツナビ)