錦織の快進撃の陰で光った日本女子
大坂、土居らに感じる今後の活躍
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大きな自信をつかんだ大坂

ダブルス2回戦でストレート負けした土居、大坂組。これで残る日本人選手は錦織1人となったが、今大会は女子の活躍も光っていた
ダブルス2回戦でストレート負けした土居、大坂組。これで残る日本人選手は錦織1人となったが、今大会は女子の活躍も光っていた【写真:アフロ】

 大会は再び荒れた天候に変わり、第2試合半ばから激しい雨に見舞われ日程が崩れた。


 日本勢では女子ダブルスの土居美咲、大坂なおみのペアが2回戦に登場。過去にウィンブルドン優勝、この大会での準優勝もあるカタリナ・スレボトニク(スロベニア)のペアにまったく歯が立たず1−6、2−6の完敗に終わった。これで残る日本人選手は男子シングルスの錦織圭(日清食品)だけになったが、今大会では、錦織の快進撃の陰で女子の活躍も光った。


 大坂なおみは18歳のツアー1年目。初出場の全豪オープンに次いで、この全仏でも初出場でシングルス3回戦に進出し、世界ランクトップ50は射程内に入ったと見ていいだろう。時速200キロ台のビッグサーブが注目されているが、フォア、バックのショットの威力も確認できたのは大きな自信だろう。ここからは効率的にツアー経験を積み重ねていくだけだ。


「練習は、長い時間になると飽きちゃうので、まだお父さんやコーチがいないとダメ。1年目で分からないこともたくさんあるけど、プロの生活は大丈夫。エンジョイしてる」


 クレーコートでの活躍に本人もびっくりしていたが、むしろ、これからの芝、ハードコートが得意。寿司、エビフライ、焼肉、タコ焼き……食欲もりもりで、この夏が楽しみだ。

今後の伸びが期待される土居

 土居美咲(ミキハウス)は1回戦でサマンサ・ストーサー(オーストラリア)に惜敗したが、明るい表情からも好循環に入っていることがうかがえる。昨秋、ルクセンブルグでのツアー初優勝が自信になったのだろう。


 今年は台湾で準優勝、サンアントニオ125kで優勝し、直近のローマでベスト8に入ってランキングを自己最高の38位まで上げた(現在は42位)。プロ転向して8年。日本選手がツアー転戦に馴染むまでには平均して、それくらいの時間が必要のようだ。上背こそ物足りないものの、左利きの思い切りのいいサービスと豪快なショットが、ここから伸びてきそうだ。


 土居と同い年の奈良くるみ(安藤証券)は、この1年、勝ちに見放されてランキングも91位まで下げてしまった。迷った時期もあったと言うが、2回戦のアナ・イバノビッチ(セルビア)との競り合いを見る限り、立ち直りのきっかけはつかんだ。奈良のような一心不乱型のツアー生活はモチベーションを探りながらの旅になる。大坂、日比野菜緒(フリー)ら若い選手の道しるべになるだろう。

苦しんだセリーナ、4回戦進出

 男子の注目カード、ドミニク・ティエム(オーストリア)とアレキサンダー・ズベレフ(ドイツ)の若手対決は、第1セットを19歳のズベレフが奪ったが、22歳のティエムがそこから3セット連取して逆転。男子では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)はストレートで順当勝ちしたが、第6シードで地元のジョーウィルフリード・ツォンガは第1セット途中で足を痛めて途中棄権し、エルネスツ・ガルビス(ラトビア)がベスト16に入った。


 女子では第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)が地元のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)と対戦。ムラデノビッチへの大声援に、セリーナは本来のパワーが散漫になり、第2セットは雨の中断を挟んで苦しい展開になった。タイブレイクで4本のマッチポイントを逃し、逆にセットポイントを1本握られる場面もあったが、12−10で苦しみながらも勝ち上がっている。第8シードのティメア・バシンスキー(スイス)、ビーナス・ウイリアムズ(米国)、今季好調の第12シード、カルラ・スアレスナバロ(スペイン)が勝ち進み、イバノビッチは敗退となった。


 大会第8日の第3試合に行われる男子シングルス4回戦で地元のリシャール・ガスケ(フランス)と対戦する錦織は、この日は午後から1時間軽めの練習。3回戦で苦戦を強いられた気分転換か、さっぱりと髪を切って元気に汗を流していた。


(文:武田薫)


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