錦織圭「テニスがすごく安定してきた」 全仏オープン直前インタビュー

WOWOW

クレーシーズンで過去最高の成績を残し、全仏オープンへ挑む錦織圭 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

 初夏のフランス・パリで行なわれるグランドスラム第2戦の全仏オープンテニスが、22日にいよいよ開幕する。今大会のサーフェスは、球足の遅いクレーコート。全豪、全米のハードコートや、ウィンブルドンの芝のコートとも違う戦術が求められ、波乱も多い大会だ。

 男子シングルス第5シードの錦織圭(日清食品)は、男子シングルス1回戦で、世界ランキング116位のシモーネ・ボレリ(イタリア)との対戦が決定。試合を前に、錦織が今大会への意気込みを語った。

クレーではより自分のテニスができる

――マドリード・マスターズ(4/30〜5/8)、ローマ・マスターズ(5/9〜15)となかなか厳しいスケジュールでこちらに入ってきていますが、現在の体の調子、テニスの状態などはいかがでしょうか。

 だいぶ戻ってきたと思います。疲れは否めず、精神的にも体力的にも疲れがたまっていたのもあったので、練習もこの数日間は軽めにやりました。昨日くらいからしっかり1日2回練習して、トレーニングをしっかりやってきたので体調面は問題ないと思いますし、テニスもまた良くなってきているので、日曜日からスタートする気持ちで準備はできていると思います。

――1回戦のボレリはウィンブルドンで(2014年、15年と)2年連続で対戦し、フルセットでした(編注:結果は錦織の勝利)。赤土では違うイメージですか?

 そうですね、さっき聞いたばかりなのであまり考えてはいませんが、芝よりははるかに自分の時間をもってプレーできるので、その分早い展開にはされにくいと思いますし、よりじっくり自分のテニスができると思います。片手バックハンドというのもあるので、高いところを狙ったり、しっかり作戦会議をして1回戦に臨みたいと思います。

――今シーズンのクレーコートでは、錦織選手のキャリアの中でクレーシーズンにおけるベストリザルトを残せたと思うのですが、それをこのローランギャロスで良い方向性、良い感触をもって戦っていけそうでしょうか。

 それはもちろんあると思います。例年以上に特にクレーでの出来が良かったので、ローマであれだけの結果(編注:ベスト4入り。準決勝ではジョコビッチと1ポイント差の接戦を演じた)と良いテニスができたのは自信になって、自然と良い形でここに入ることができました。ローマでも、ちょっと体力面が心配な部分がありましたが、それも大丈夫そうなので、このグランドスラムでしっかり戦い抜くことを目標にやりたいです。

自分のイメージに近いプレーができてきた

――3月からずっとランクが自分よりも下の選手には負けていないのですが、その安定感というのはどのあたりに要因があると考えていますか。

 テニスがすごく安定してきているのはありますし、特にクレーでサーブの入りが良かったり、ストロークでもアンフォーストエラーが少なくなってきているのも感じています。その中で攻撃的にプレーができたり、結構自分が思い描いているテニスに近いプレーはできてきているので、今のところ調子は良いと思います。

――バルセロナから(トレーナーの)ロビー大橋さんをつけていると思うのですが、彼が来ることによってフィジカルトレーニングがツアー中にどういうふうに変わってきたのでしょう? そしてロビーさんを帯同させるようになった意図を教えていただけますか。

 このヨーロッパの期間がすごく自分にとって重要でした。いつもケガに近いことが起きたり、長いヨーロッパ遠征の中で今週だったりバルセロナの後のように1週間空くことも多かったので、間でトレーニングをしっかりやることは前々から課題にしていました。今回ロビーとやってすごく体がフレッシュな状態に保てていますし、同時に追い込むこともあるのでつらいはつらいのですが、すごく身になっているのは感じています。

――先日の練習でマイケル・チャンがスマッシュを特訓している場面があったのですが、あれは急になにか意図があったのでしょうか。

 特に急ではないです。マイケルがマドリードとローマにいなかったので、火曜か水曜に来て、テレビで見ていた中で感じたスマッシュだったり、細かい部分や足りない部分だったりをしっかり練習しました。
◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆(PR)

◆全仏オープンテニス 
5月22日(日)〜6月5日(日)連日生中継【大会初日無料放送】

本日開幕する「全仏オープンテニス」第1日は、5月22日(日)午後5:30〜WOWOWプライムにて生中継! 初日は無料放送でお届けします。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント