【ノア】「矢野丸藤」がグローバル・タッグ初優勝 “絶対王者”KES撃破でGHCタッグ奪回を宣言

高木裕美

潮崎が杉浦との前哨戦を制するも試合後ダウン

【横田修平】

 5.28大阪・エディオンアリーナ大阪でGHCヘビー級王座をかけて戦う王者・杉浦貴と挑戦者の潮崎豪が8人タッグで前哨対決。ゴングを待たずに鈴木軍が奇襲攻撃を仕掛け、さっそく場外戦でやり合った。
 気迫みなぎる潮崎は、10分過ぎ、鈴木軍大将の鈴木みのるに対し、逆水平チョップ、袈裟斬りチョップ、ブレーンバスターを繰り出すと、代わった杉浦にも逆水平チョップ。しかし、杉浦もエルボー、串刺しハイキック、ヒザ蹴りからエルボーを連打し、セカンドロープからの雪崩式ブレーンバスター、逆エビ固め、ランニングニー、ストンピング。混戦模様となる中、潮崎が飯塚高史をとらえ、ゴーフラッシャーからの豪腕ラリアットでフィニッシュ。前哨戦を制した。

潮崎は杉浦にイスでメッタ打ちされダウン 【横田修平】

 だが、試合結果などお構いなしの杉浦は、試合終了のゴングを聞くや、手にしたイスで潮崎をメッタ打ち。潮崎がリング上でダウンすると、ベルトを手に見下ろし、勝ち誇った。ダメージの大きい潮崎は、肩を担がれ、無言で退場。試合には勝利したものの、大阪決戦へ不安を残した。

金丸V2 熊野が挑戦者に名乗り

金丸をギブアップさせるもセコンド乱入で幻の勝利に 【横田修平】

 GHCジュニアヘビー級選手権試合では、王者・金丸義信が挑戦者決定戦を勝ち抜いた大原はじめを下しV2に成功。次の挑戦者にはノア生え抜きの熊野準が浮上した。
 ノアジュニア4人による挑戦者決定戦を勝ち抜いた大原に、超満員の観客も割れんばかりの「大原」コールでエール。大原は開始早々、ムイビエンクラッチを仕掛けるも、レフェリーはセコンドのデスペラードに気を取られて見ておらず、短期決着は失敗。

ファンの大声援を受けた大原だったがタッチアウトに撃沈 【横田修平】

 10分ごろにはジョン・ウー、顔面キック、ケブラドーラコンヒーロ、フィンランド式フォアアームと勝負をかけるも、デスペラードに足をつかまれダウン。しかし、拳王も金丸の足をつかんで即座にお返しし、さらに竹刀で殴打。勢いに乗った大原はムイビエンで金丸をギブアップさせるも、さらなるセコンド乱入にレフェリーがかく乱され、幻の勝利となる。

 なおもタイチ、デスペラードの介入が続くが、拳王が竹刀で撃退し、さらに金丸にダイビングフットスタンプを見舞うアシスト。大原は大「大原」コールに応えるべく奮闘するも、金丸はカウンターのラリアットで1回転させると、ディープインパクト、タッチアウトとたたみかけ、粘る挑戦者を振り切った。

金丸は挑戦者に名乗りをあげた熊野を「顔じゃねえ」とバッサリ 【横田修平】

 GHCジュニアのベルトを手に「これがオレの戦い方だ。文句ねえだろ」と勝ち誇る金丸に対し、大原のパートナー・拳王がリベンジを訴えるも、金丸は「トーナメントで負けてるじゃないか。下がれ。権利ねぇんだよ」と一蹴。すると、そこに熊野が現れた。この日の第2試合で大ベテランの小川良成をクマ固めで丸め込み、殊勲の3カウントを奪った熊野は、自信をみなぎらせながら「金丸! 次、オレが一発でそのベルト取り返す」とアピール。金丸は「顔じゃねえ。はい、終わり!」とこれも拒絶するが、「オレが次に行く」としつこい熊野に「どんな雑魚が来ても一緒。笑わせるな」と、バッサリと切り捨てた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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