「日本ラグビーの底力」を示した韓国戦 ヤングジャパンが想定以上の大勝
サンウルブズ組も期待通りの活躍
サンウルブズで出場機会が少ないSO山中は、攻撃をうまくコントロールした 【斉藤健仁】
「ハマー(ハメットHC)も見に来ていたので、思いっきりプレーしようと思った。久しぶりの試合だったけど、みんなが積極的にプレーして、前半の入りが良かった。SOとしてやりやすかった。BKのラインコントロールもできていたと思う」(山中)
「フォロワーシップ」でコミュニケーションを深める
3トライを奪ったWTB山下。短い準備期間でも、コミュニケーションがとれていた 【斉藤健仁】
「年齢的に内田キャプテンが真ん中くらいで、その上の年代も年下の選手とコミュニケーションを取ろうとするし、下の選手もそう。チームディナーもあったし、『チームになろう』と中竹さんが言ってくれて、4日間の準備期間としてはいいコミュニケーションが取れました」(SH井上)
中竹HC代行「全員が本当のジャパンに」
代表デビュー戦で5トライを奪ったWTB児玉。6月以降のテストマッチでも代表入りを狙う 【斉藤健仁】
この1年、U20日本代表が「トップ12」に残留し、15人制日本代表がW杯で3勝を挙げ、男女のセブンズはリオデジャネイロ五輪出場を決め、高校日本代表はU19スコットランド代表に勝利した。今回、若手中心でも15人制ラグビーでは、アジアで十分に戦えることを証明した。やはり、W杯での勝利が、日本ラグビー界全体の力を底上げしていると言えよう。
なお今日の試合では17人が新たに日本代表キャップを獲得した。スコッド発表会見で、中竹HC代行は「今回のメンバーは実質は『ジュニアジャパン』です。僕も選手も、アジアの大会を通じて、全員が本当のジャパンになる4試合にしたい」と言っていたが、まさしく、その一試合目としては及第点を与えることができよう。残り3試合。「まだ始まったばかりですが、この勝利をスタートに、さらにレベルアップしたい。どんな選手が出ても強くなれるようなチームにしたい」(中竹HC代行)
この試合に出た選手の中から6月のカナダ代表戦とスコットランド代表戦に何人が入ることができるか。いよいよ、2019年、日本で開催されるW杯に向けてのサバイバルも始まった。