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フォーミュラEパリ大会は成功だったのか?
イベントとしては成功だったが…

レース関係者長年の夢が実現

エッフェル塔の華麗な姿をバックに、最新鋭のフォーミュラカーが疾走
エッフェル塔の華麗な姿をバックに、最新鋭のフォーミュラカーが疾走【Satoshi NOMA / IMC】

 大都会の中心部で自動車レースを開催することは、自動車レースに携わってきた者の心からの夢だ。では、なぜ大都会の真ん中でレースを行いたいのだろう? 自分たちの携わっている仕事を多くの人に見てもらえるから? 正直言ってそれ以外の理由は見当たらない。だから、本当に大都市の中心部で自動車レースが必要だろうか? という疑問は常にある。先のパリで行われたフォーミュラEレースを取材してそう感じた。


 フォーミュラEレースは全電化の自動車レースで、基本的に排ガスを出さず、環境に優しい。自動車の排ガスに頭を悩ませている大都市は、いかに空気汚染から市民生活を守ればいいか試行錯誤だ。クルマを作る側ではなく、使う側の意識を高めなければというのは世界中の大都市の願いだ。

モータースポーツを大都市で開催する意義

フォーミュラEパリ大会のスタートシーン
フォーミュラEパリ大会のスタートシーン【Satoshi NOMA / IMC】

 フォーミュラEをパリの真ん中で開催するアイデアは、その考えを利用して構築されたといえるだろう。自動車レースを大都会の真ん中で行うには理由が必要だ。そこに環境問題を絡ませることで市街地のレース開催を正当化する。まあ、そんな後付けの理由だろうが、誘致者の功名心だろうが、それは咎められる必要はない。なぜなら、全電化のフォーミュラEレースを見て、大勢の市民が電気自動車の特性と効果に意識を及ばすという大義名分が果たせれば、世の中は(例えゆっくりとでも)変わって行くはずだからだ。


 そうした意味でも、ジャン・トッドFIA会長、アンヌ・イダルゴ(パリ)市長、アレハンドロ・アガグFEH(フォーミュラEホールディングス)代表の目の付けどころ、そしてその夢を実現させる努力には頭が下がる思いだ。本音が何であろうと、建前が成果を呼ぶのであれば何も批判する必要はない。もちろん重箱の隅を突いて批判する者もいるが、トッドFIA会長はレース前日の会見で「批判は人間の本性だから」と語り、批判する者を許容した。フォーミュラEは批判を内包してしまった。

motorsport.com Japan
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世界最大のモータースポーツ情報サイトの日本語版です。2016年4月開設。日本国内外モータースポーツ情報を、独自の取材・執筆によりお届けしてまいります。まだスタートしたばかりの日本版ですが、今後より充実してまいります。これからの展開にどうぞご期待ください。

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