皐月賞上位人気馬の調教師に一斉質問! 角居師・池江師らに手応えを聞きました

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皐月賞有力馬の調教師に手応えや思惑を聞いた(上段左から角居調教師、池江調教師、友道調教師、下段左から笹田調教師、小島茂調教師) 【netkeiba.com】

 今年の3歳牡馬は粒ぞろいと高評価。三強と呼ばれる3頭を筆頭に、面白いメンバーが皐月賞に顔をそろえました。そこで、上位人気馬の指揮官たちに一斉質問! 皐月賞、さらにはダービーまで、各陣営の手応えや思惑を探ります!

出演

角居勝彦調教師(リオンディーズ)
『お母さんの良い部分を受け継いだ』

池江泰寿調教師(サトノダイヤモンド)
『なにより絶対能力が高い』

友道康夫調教師(マカヒキ)
『あえて一番強い弥生賞を選択』

笹田和秀調教師(エアスピネル)
『リオンディーズやマカヒキよりも前で』

小島茂之調教師(ロードクエスト)
『際どい勝負と考えると、少しでも内枠に』

【調教師の目から見た各馬の評価】

リオンディーズ 【netkeiba.com】

【1】初めて馬を見た時のインスピレーション

角居(リオンディーズ) 兄弟に似て、良い馬だなと思いました。

池江(サトノダイヤモンド) すごくきれいな馬だなと思いましたね。馬体も顔つきも品があって。オーラが漂っていました。

友道(マカヒキ) 母の父がフレンチデピュティだから、ディープよりもフレンチが出てるのかなというのが第一印象でした。もちろん馬の雰囲気やシルエットなんかはすごくいい馬でしたよ。

笹田(エアスピネル) 栗毛、(黒)鹿毛、鹿毛ときたので、また栗毛が出たのだなと。お母さんのエアメサイアは鹿毛だったので、毛色も違うのですが、形も違いました。でも、良い馬体だなと思いました。

小島茂(ロードクエスト) 特別目立つところはなかったですが、丈夫そうだなと思いました。ちょうどマツリダゴッホ産駒が走り出していたので、もしかするとこの子も早いうちから勝ってくれるかなとは思っていましたけどね。

【2】入厩して、実際に動きを見て感じたことは?

角居(リオンディーズ) 早くから良いトレーニングをされているなと感じました。同じ年の馬と、こんなの同じ検疫で入ってたら、見て怒られるよねと。本当は1歳ごまかしているのではないかと(笑)。それくらい完成された体をしていました。

池江(サトノダイヤモンド) 入厩してすぐのころはまだ坂路で軽くだったから、小手先だけで走っていて、まだ体もそんなに使っていなかったですけど、当歳のときから身のこなしがしなやかでバネがあって、動きは一級品でした。

友道(マカヒキ) 動きと実際の時計にギャップがあるというか、ゆっくり走っていても思ったより時計が出ていたり、スピードの感覚が他の馬とは違うなと思いましたね。

笹田(エアスピネル) ずっと、当歳から1歳になっても2歳になっても見ていましたから、入厩して自分で手掛けても、牧場で見ているときと同じイメージ。単純に走るなと。

小島茂(ロードクエスト) 最初はあまり動けなくて、印象はあまりなかったですね。それは僕だけではなくて、助手も含めてです。ただ他の馬に対して強いところを持っていました。それが少し特別な感じがしましたね。

サトノダイヤモンド 【netkeiba.com】

【3】一言で言うと○○なタイプ!

角居(リオンディーズ) 気性の前向きさはお母さんに似ていると思います。レースに行って、いつも調教以上に結果が出るのも、良い部分を受け継いだなと感じます。

池江(サトノダイヤモンド) 優等生タイプでしょう。当歳のときから常に堂々としていました。

友道(マカヒキ) 優等生ですね。すごい精神的にも落ち着いていますし。2歳時から大人びているところがあって、無駄なことは全くしないですね。

笹田(エアスピネル) まだ子供子供していますね。うちの厩舎では、ほとんどの馬が私をボスと思っているんですけど、コイツとケツァルテナンゴ(現OP)だけは友達だと思っている。勝ち気な面を覗かせています。ただ、去年までは人間も馬も怪我をさせないように、好き放題やらせていたんです。それで勝っていたんですから、高い素質を持っているのですが、最近はわがままにならないように、こっちが教え込むようにしています。

小島茂(ロードクエスト) あまりいないタイプです。人間的というか、いろいろな思考回路を持っているといいますか……。馬なんですけど人間っぽくて、個性的で、クラスに1人か2人はいるちょっと変わったやつみたいな(笑)。変わりものタイプですね。
【4】ズバリ!一番の強みは?

角居(リオンディーズ) 完成度の高さです。反面、入厩当初は苦労しました。新しい環境になったときは、みんな飛んだり跳ねたりしますから。それが完成された馬だったので、パワーがある分、少し手を焼かされました。

池江(サトノダイヤモンド) 自在性が高いところと、なにより絶対能力が高いということでしょうね。まだ3戦とも目いっぱい走っているわけではないですから。

友道(マカヒキ) 精神面の落ち着きがあって、オンとオフの切り替えができるところですね。控えれば折り合えるし、GOサインを出せばすぐに反応できるし、操作性の高さが一番の良さですね。

笹田(エアスピネル) 心臓がすごく強いです。レース後に、すぐ息が入ってへこたれませんね。ただ、まだ、この馬が持っている力を全部は出し切れていないように思います。

小島茂(ロードクエスト) シュッと動く時の瞬発力です。

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