皐月賞を最強データツールで徹底分析! 『いち押し馬』と『割り引きたい馬』

JRA-VANデータラボ

無敗馬には鬼門の皐月賞!?(ケンタロウ)

 過去10年(2011年東京開催を含む)のデータから戦績面で分析していきたい。

 タイトルで「無敗馬には鬼門」と示したが、過去10年で無敗のまま皐月賞へと挑戦したのは7頭。それらの皐月賞での成績を列記していくと、06年フサイチジャンク3着、07年フサイチホウオー3着、09年ロジユニヴァース14着、12年シルバーウエイブ15着、14年トーセンスターダム11着、15年キタサンブラック3着・サトノクラウン6着となっている。驚くことに勝ち馬どころか、連対馬すら出ていない。フサイチジャンク、フサイチホウオー、昨年のキタサンブラックの3着が最高成績で、他の4頭はいずれも着外に敗れていた。

 無敗で皐月賞を制したのは11年前のディープインパクトまでさかのぼる。つまり、他の出走馬とかなりの力の差がなければ、勝利はもちろん好走も難しいといえそうだ。そして今年、3戦3勝の土付かずで出走予定なのがサトノダイヤモンドとマカヒキ。どちらもディープインパクト産駒で父同様に無敗のクラシック制覇となるか、またはデータどおり鬼門となるのか。この2頭の人気面を考えても、他馬を狙う手は大いにありそうだ。

 それではどういった戦績の馬が好走しているのか。過去10年の3着以内馬30頭を分析すると、皐月賞までに勝率50%以上だった馬が21頭、勝率50%未満でも連対率で50%以上だった馬が7頭、それ以外が2頭となった。連対率で50%を超えている馬が最低条件で、勝率50%を超えている馬を狙いたい。また、09年以降の連対馬14頭のうち、前走2着以内だった馬は13頭(例外は13年2着エピファネイアのみ)を占めている。

 好走馬30頭の前走がすべてオープン・重賞だったことから、以上のデータから浮上するのはアドマイヤダイオウ、ディーマジェスティ、プロフェット、マウントロブソン、リオンディーズの5頭となった。この中から推奨馬として3連勝中でも中位人気におさまりそうなマウントロブソン、割り引きたい馬としては3連勝中のサトノダイヤモンド・マカヒキを挙げておきたい。

いち押し馬:マウントロブソン
割り引きたい馬:サトノダイヤモンド

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