萩野、4個メのライバルは「瀬戸さん」 リオ五輪・競泳日本代表メンバー発表会見
小関也朱篤(ミキハウス)
平泳ぎでリオ切符を勝ち取った小関。憧れの北島が引退し、決意も新たに初の五輪に挑む 【スポーツナビ】
僕の中ではこの日本選手権はすごく苦しい状況だったのかなと思います。それでも五輪に行きたいという強い気持ちがあって、200メートル平泳ぎとメドレーリレーは決定したので、今はすごくホッとしています。本番ではしっかりこれまでやってきたトレーニングを継続して、メダル獲得というものを肝に銘じてやっていきたいと思います。
(北島が引退したが)200メートル平泳ぎの決勝が終わったときに、北島さんから「思い切りやれよ」と声をかけていただきました。僕自身、北島さんが引退されたことはいまだに信じられないことなんですけど、北島さんから声をかけていただいた以上は本番でもしっかりと結果を残したいと思います。そしてメダルを北島さんに見せて「頑張ったな」と言ってもらえるように、チームとしても僕自身としても北島さんに認めてもらえる結果を本番で出したいと思っています。
星奈津美(ミズノ)
ロンドン五輪銅メダルの星。リオでは金メダルを目標に掲げる 【スポーツナビ】
五輪に内定しているという立場で迎えた日本選手権で、速い記録で泳げなかったのが反省点としてあります。五輪は今回で3大会目になります。北京では準決勝敗退、4年前のロンドンでは銅メダルを獲得してステップを踏むことができました。今回はその上を目指せるようにしたいですし、そのためには自己ベスト更新が必要不可欠になると思うので、今日からそこに向けて頑張りたいと思います。
(北島が引退したが)この1年半は一緒に練習させていただいていたので、五輪の選考会に向けて練習している姿を近くで見ていました。本当につらい練習のときも盛り上げてくれたし、きついことをすごく心から楽しんでトライしているのを近くで見ていて、刺激をもらっていました。昨日「本当にお世話になりました」と連絡させていただいたんですけど、「本当に五輪はめちゃくちゃ応援してるからね」とありがたい言葉をいただいて……。康介さんのそういう温かい気持ちを自分の力にして頑張りたいと思います。
金藤理絵(Jaked)
200メートル平泳ぎを日本新で制した金藤。五輪の金メダルも射程圏内に捉えている 【スポーツナビ】
目標にしていた2分19秒台で五輪出場を決められてうれしかったのですが、それよりもたくさんの方の声援の中で泳ぐことができて、とても幸せを感じました。今回の試合会場で感じた幸せな気持ちを五輪でも経験できるように、残り4カ月頑張っていきたいと思います。(役割としては)私は女子の中で最年長になるので、若手の選手になるべく安心感を持ってもらえるような存在になれればいいなと思っています。
(ライバルは)もちろん世界記録保持者のリッケ・ペダーセン選手(デンマーク)に勝って、良い色のメダルを取りたいという気持ちもあるんですけど、そういうことを考えてしまうとプレッシャーに感じてしまうので、誰かに勝ちたいという気持ちは心の奥底に秘めておきます。ベストタイムを狙って、渡部選手という心強い選手も一緒にレースに臨むことができるので、2人で一緒に表彰台に上れるように頑張りたいと思います。
平井伯昌監督
リオ五輪代表に内定した34名に対し、平井監督は大きな期待を寄せている 【スポーツナビ】
今回の五輪選考会で個人の派遣標準記録の突破者が19名、リレーでの突破者が15名と34名の五輪選手を輩出することができました。1964年の東京五輪では38名だったので、それに次ぐ大所帯になります。その中でも女子の若手選手の台頭が目立ったんじゃないかと思います。本日、出席しています池江選手、今井月選手(豊川高)、長谷川涼香選手(東京ドーム)、酒井夏海選手と若手の選手が入ってきまして、2020年にも大変心強いと思っております。
大会のレベルでいきますと、水泳連盟が定めているメダルラインに届いたのが、残念ながら萩野選手の200メートル個人メドレーだけでした。ただ、金藤選手の200メートル平泳ぎも大変レベルの高い、金メダルを狙える記録だと思います。
少し苦言を呈すとなると、カザンの世界選手権で内定をしておりました3選手の記録が奮わなかったので、あと4カ月時間がありますし、今日からナショナルチームが始まるので、少しでも実力をつけて、五輪では良い結果を出せるようにしていきたいと思っております。