優勝を逃した松山英樹、伸び悩みの原因 データで見るマスターズ最終日

ALBA.Net
 米国ジョージア州にあるオーガスタナショナルGCで行われた海外男子ゴルフのメジャー大会「マスターズ」が日本時間11日、最終日を迎えた。逆転優勝を目指した松山英樹は4バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの73でスコアを落とし、トータルイーブンパーの7位タイに終わった。

勝負どころで決まらなかったパット

マスターズ最終日、空を仰ぐシーンが多かった松山。チャンスはあったが、スコアが伸び悩み、優勝を逃した 【Getty Images】

 6番までに4つスコアを落とすなど苦しい最終日となったが、そこから3つのバーディを奪って巻き返したのはさすがの一言。だが、首位を走っていたジョーダン・スピース(米国)が12番で連続池ポチャをしてチャンスが見える中、勝負どころでパットを決めきれなかった。

 13番のイーグルチャンスから14番、15番まではすべて2メートル以内につけた。松山も「13番のイーグルパットを決めていれば追いつく可能性もあった。13番、14番、15番のパットが悔しいですね」。

 パッティングを総括しては「これだけ速いグリーンに対応するために技術を上げないといけない。昨日からおかしくなったのを修正しきる力がなかったのも事実。また来年ここに戻ってきたときにもっと良いパッティングができるように練習したい」と語った。

スタッツから見える“らしくない”ミス

 もう一点スタッツからも見える伸び悩みの原因がパーオン率だ。決勝ラウンドに入ってからティーショットの平均飛距離が300ヤードを超えるなど、フェアウェイキープ率も含めてティーショットは好調だった。だが、この日の1番、17番、18番などフェアウェイの好ポジションからグリーンを外す、らしくないミスが目立ち「予想している感じではなかった」と肩を落とした。

■18番ホール 465ヤード パー4

ティーショットをフェアウェイ左につけたたものの、セカンドショットがグリーンを外した。結果、パーセーブとなったが、ティーショットが好位置だっただけにバーディーも十分に狙えたホールだった 【写真:ALBA.Net】

 最終的には届かなかったものの、松山が日本人男子史上初のメジャーに手が届くところまで来ていることを示した4日間だった。次なるメジャー「全米オープン」(6月16〜19日)でも大きな注目を集めることとなりそうだ。

松山英樹のスタッツ(最終日)

パーオン率 10/18 55.6% 29位
フェアウェイ(FW)キープ率 10/14 71.4% 13位
ドライビングディスタンス(平均飛距離) 300.4ヤード 13位
パット数 30 平均1.67 37位
サンドセーブ率 1/3 33.3% 33位

松山英樹のマスターズ総合スタッツの軌跡

■順位とFWキープ
年度  順位  FWキープ
2011 27位タイ 62.5%
2012 54位タイ 73.2%
2014 予選落ち 82.1%
2015 5位    62.5%
2016 7位タイ  71.4%

■平均飛距離とパーオン率
年度 平均飛距離  パーオン率
2011 286.6ヤード  63.9%
2012 284.6ヤード  56.9%
2014 295.8ヤード  66.7%
2015 288.0ヤード  69.4%
2016 285.8ヤード  59.7%

■平均パット数
年度 平均パット数
2011 29.50
2012 29.50
2014 34.50
2015 28.25
2016 29.50
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