松山英樹“らしさ”が見えた第3ラウンド データで見るマスターズ3日目

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 米国ジョージア州にあるオーガスタナショナルGCで開催中の、海外男子ゴルフのメジャー大会「マスターズ」。3日目を終えて松山英樹が首位と2打差の3位タイに浮上し、日本人男子初のメジャー制覇を視界にとらえた。

際立ったショットの安定感

この日も難コンディションで周囲がスコアを落とす中、イーブンパーで回った松山英樹。マスターズ最終日は、最終組のひとつ前でプレーする 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 この日は朝から吹き付けた強風の中でのラウンドとなったが、松山の安定感は際立っていた。パーオン率は18ホール中14ホールの77.8%で、リー・ウェストウッド(イングランド)に続く2位。フェアウェイキープ率は71.4%で12位、ドライビングディスタンスも8番では314.8ヤードをかっ飛ばすなど平均296ヤードで7位につけてみせた。
 初日、2日目はショットがかみ合わない場面もあったが、この日は“ストロークゲインド・ティ・トウ・グリーン”(スコアに対するショットの貢献度を表す指標)で今季PGAツアーで5位につける、ショットメーカーぶりを発揮した。松山らしいプレーを見ることができたのは優勝へ向けて好材料といえそうだ。
 一方で不安材料もある。この日はパット数が34を数えて43位に沈んだ。特に終盤15番(カラーからのため記録上は2パット)、16番と2ホール連続の3パット。バーディチャンスからのパット数を示すパット・イン・GIRも2.00と、この日はほぼバーディパットを決めることができなかった。「うまくストロークができなくなって、パットがうまくいっていない。そこを早く戻すことが大事」と修正を急いだ。

■16番ホール 170ヤード パー3

ティーショットはピン手前10メートルへ。1メートルに寄せるもパーパットを外し、このホールをボギーとした 【写真:ALBA.Net】

 この日はピンが2段グリーンの上に切られていたが、ティーショットは下の段で残り10メートル。バーディパットで1メートルへ寄せるも、パーパットは左をすり抜けボギーとした。

 続く17番でも3.5メートルを沈めきれず連続ボギー。安定しないショットをパットでカバーしていた初日から、好不調が見事に入れ替わってしまったようだ。

 メジャーの最終日は、精神力を含めたすべての要素が必要となる。ショット、パット、最後はメンタルをかみ合わせてグリーンジャケットに袖を通すことができるか。

松山英樹のスタッツ(3日目)

パーオン率 14/18 77.8% 2位
フェアウェイキープ率 10/14 71.4% 12位
ドライビングディスタンス 296.0ヤード 7位
パット数 34 平均1.89 43位
サンドセーブ率 0/1 0% 29位
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