松山英樹、小技でしのいだ1アンダー データで見るマスターズ初日

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上々のスタートもショットに課題

5度目のマスターズとなる松山英樹。 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 海外男子ゴルフのメジャー大会「マスターズ」が日本時間7日、米国ジョージア州にあるオーガスタナショナルGCで開幕した。松山英樹は初日を4バーディ・3ボギーの71でラウンド。強風と硬く速いグリーンで全体スコアが伸び悩む中、1アンダーの13位タイと初のメジャー制覇に向けて上々のスタートを切った。

 ホールアウト後松山は「悪くはないけど、もうちょっとショットが良ければなと。しっかり修正して明日はやりたい」と不満げな表情を浮かべた。風が強かった影響もあるが、フェアウェイキープ率は57.1%で62位タイ、パーオン率は50%で63位タイとやや低調なスタッツが残る。この日の1アンダーはショットの不調を補うショートゲームで作ったスコアだった。

松山を救ったパットとアプローチ

 まずはパッティング。この日のパット数は26でホール平均は1.44。これは全体4位タイの好成績で、いかに松山がグリーンをコントロールしていたかがわかる。約8メートルを沈めた9番、下り5メートルを流し込んだ18番はもちろん、3番、4番、6番、16番など2メートル前後のパーパットを粘り強く沈め続けた。

■8番ホール 540ヤード パー5

ラフからのセカンドでレイアップを選択するも、パーオンならず。しかしアプローチで難を逃れた 【写真:ALBA.Net】

 グリーン周りでのアプローチも入念な準備が奏功した。8番パー5ではグリーン奥からのアプローチにユーティリティを選択。パターを使うかウェッジを使うか微妙なライの1つのバリエーションとして準備してきたもので、きっちり寄せてパーを拾った。

■17番ホール 440ヤード パー4

セカンドは木がスタイミーとなり、グリーン右に外す大ピンチ。しかしここもアプローチで乗り切った 【写真:ALBA.Net】

 17番ではグリーン右5ヤードに切られたピンに対し右サイドへ外すミスで、テレビレポーターの芹澤信雄が「これは寄りようがない」とうなる大ピンチを招いたが、のり面(傾斜したエリア)に2クッションさせて50センチに寄せる絶妙なアプローチ。3度入れたバンカーからもすべてパーを拾うなど冴えたグリーン周り。松山は「悪いところもあったけど、いいところもあった」と評価した。ショットがかみ合えばビッグスコアでの上位浮上もありそうだ。

松山英樹のスタッツ(初日)

パーオン率 9/18 50% 63位
フェアウェイキープ率 8/14 57.1% 62位
ドライビングディスタンス 278.0ヤード 27位
パット数 26 平均1.44 4位
サンドセーブ率 3/3 100% 1位
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