メジャーエンブレムに欠点はある? 桜花賞本命の疑問・質問に全て答えます

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 阪神JFで2歳女王の座についたメジャーエンブレム。桜を見据えて始動したクイーンCでも、圧倒的な強さを見せつけた。桜花賞でも1番人気に支持されるであろうヒロインについて、質問、疑問を募った。同馬を管理する田村康仁調教師に、その質問や疑問に答えてもらった。(取材・文・写真:佐々木祥恵)

レコード大幅更新! クイーンCの衝撃

前走のクイーンCでは圧巻のスピードを見せ付けた(撮影:下野雄規) 【netkeiba.com】

『レースレコードを1.5秒も更新する5馬身差V 脱帽としかいい様がありません』(夢紀行さん)

『勝ちタイム1分32秒5(((( ;゜Д゜))) 逃げて1000mが57秒8だと〜 強すぎる!!』(紅はこべさん)

『馬場は違うけど流してキングカメハメハのNHKマイルと同タイムだ 凄い』(カンパニーさん)

『12.3-10.8-11.3-11.7-11.7-11.2-11.6-11.9 最後まで11秒台かよ。1000m57.8秒を直線馬なりでこれだけ走られたら後ろはどうしょうも無い。破格の走破時計でもまだまだ余裕ありそうなのが恐ろしい』(イレコンドルパッサーさん)

 ユーザーからは驚きの声が続々と届いたが、田村師のこのレースでの評価はどうだったのだろうか?

「メンバー的にはGIよりも少し楽になるわけですし、それでいて阪神JFの時より明らかに状態が上向いていましたので、良い結果が出る可能性は高いだろうなと厩舎では思っていました。ただまさかあのような強烈なラップを刻んで、しかも2着の馬を5馬身も離してレースレコードで勝つとは思っていなかったので、とてもビックリしました。

 この時期の明け3歳の女の子があの走破時計で走るなんて、過去にそういう例がなかったわけですからね。そう考えると、あの勝ち方、ラップ、走破時計は想像できないのではないかと思いますよね」(田村師)

 あまりの強さに、ユーザーからは次のような質問も来ている。

『田村先生に質問です。クイーンCでの見事なラップ構成はルメール騎手の体内時計の成せる業だったのでしょうか? あるいはメジャーエンブレムの行く気に任せた結果だったのでしょうか。仮にオークスに出走した場合、道中ハロン12秒台13秒台を掛からずに刻ませることは、現時点の見立てでは可能と考えていらっしゃいますか?』(ヌマジローさん)

「(ラップについてルメールの体内時計なのか、馬の行く気に任せた結果なのかについては)ルメールとは話をしてはいませんけど、馬はこちらが思っているほどきつくはなかったのではないでしょうか。もしあの馬にとってきついラップを刻んでいたのだとしたら、最後の3ハロンはあの時計ではまとめられないわけですしね。乗っている人間も、ハイラップだしこれはまずいとは、感じてはいなかったのだと思います。

 オークスに出走した場合についてですけど、このような質問をよく受けるんですよね。桜花賞までは確定していますので、そこまではお話をしますけど、そこから先は競馬が終わってからいろいろ考えることですからね」(田村師)

 続いては、メジャーエンブレムの競馬スタイルについて。

『アルテミスSを掛かって落とし、阪神JFは折り合い重視であるいは控えるかと思いました。絶対的な本命としての今があるのは、阪神JF、クイーンCと積極的に流れを創る競馬を確立したためでしょう。今のスタイルは田村先生の指示によるものなんでしょうか? ルメールJに任せた成果でしょうか?』(パォーンさん)

「新馬の時からずっとルメール騎手が乗ってくれています。新馬からアスター賞まで、彼がずっと競馬を教え込んでいてくれたんですね。2着に敗れたアルテミスSでは、ジョッキーと馬との駆け引きがうまくいかなかったところが若干ありました。ですからJFの前には、アルテミスのようなことにはならないように調教をしてきましたし、その旨をルメールに伝えました。

 JFの前には、ルメールとはどんなレースにするかなど話はしましたけれども、行こうと思ったのに出遅れたり、控えるつもりがスタートが良かったりと、実際競馬はゲートが開いてみないとわからないですからね。ルメールはあの馬についてはすべてよくわかっているわけですから、今の精神状態はどうなのかなど情報はすべて伝えますけど、その先のレースでは彼にお任せという形になりますね」(田村師)

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