【新日本プロレス】「飛龍革命」ゆかりの地で今年も熱戦! スーパーJ杯参戦の琉球ドラゴンも飛躍誓う

しべ超二

『やれんのか!?』の記憶がよみがえる

今年も新日本プロレス沖縄大会が開催。ここはあの“飛龍革命”が起こった会場だ 【大家耕造】

 新日本プロレスの沖縄大会「NEW JAPAN ROAD」が3月30日、沖縄県立武道館で開催されました。

 沖縄県立武道館の前身は「沖縄県立奥武山体育館」、略称は「奥武山体育館」。ここでピンと来たあなたは“オールドファン”にしてなかなかのプロレス通。そう、今をさかのぼること28年、昭和63(1988)年4月22日に、かの「飛龍革命」の舞台となった場所であります。

 当日は平日開催となりましたが、1年ぶりの沖縄大会を楽しみにしていたファンの人たちで開場前から入場待ちの列ができ大盛況。すでにレスラーたちは「飛龍革命」から何世代もの代替わりを経て、今では全く違うストーリーが繰り広げられていますが、ここ新日本プロレスゆかりの地で、30年近く経った今も熱を持ったファンに見守られているのを感じるのはいいものです。

1年ぶりの沖縄大会。会場は期待したファンが集まり大盛況に 【大家耕造】

 それに加え「この奥の控え室で『やれんのか!?』や『モイスチャーミルク配合』(ユリオカ超特Q)といった名言が飛び出したのか……」なんて感慨にふけりながら観戦できるのは、オールドファンならではの楽しみかもしれません。

両国への前哨戦も佳境「あっせんなよ!」

この日も4.10両国大会に向けての前哨戦。内藤がオカダに「あっせんなよ!」と挑発 【大家耕造】

 しかし前述のようにマット上の風景は現在様変わりしており、大会当日も「INVASION ATTACK 2016」(10日、東京・両国国技館)へ向けた戦いが進行中。

 NEVER無差別級王座を争うチャンピオン柴田勝頼とチャレンジャー天山広吉は力のこもったエルボーとチョップ合戦を繰り広げ、メインのタッグ戦後もIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカを挑戦者の内藤哲也が執拗に襲い、去りゆくところを「落ち着けよ、オカダ。トランキーロ、あっせんなよ!」の決め台詞を投げ掛け締めた。

 また会場入り口で存在をアピールし、大会をサポートしていたのが地元・沖縄に拠点を置く「琉球ドラゴンプロレス」。今月24日には設立3周年記念大会(沖縄・ネーブルカデナアリーナ)を迎える琉球ドラゴンプロレスだが、新日本プロレスが行うジュニア夏の祭典「SUPER J−CUP」(8月21日、東京・有明コロシアム)への参戦が決定。大舞台へ打って出る意気込みを代表のグルクンマスクに聞いた。

グルクンマスク「僕らも負けていない」

スーパーJカップに参戦する琉球ドラゴンプロレス代表のグルクンマスク 【大家耕造】

「僕ら自体は新日本プロレスさんの大会に出たのは本当に沖縄の大会しかなかったので、今回こういうお話を頂いて驚きましたし、非常に大きい出来事だと思っています。でも、僕らはローカルだからって卑下することは全くないし、レベルの低いことをやっているとも思っていません。いつも通り普通にやれば、お客さんはちゃんと反応してくれると思います」

「SUPER J−CUP」出場は沖縄以外のファンにも、広く「琉球ドラゴンプロレス」の存在とレベルを知らせる絶好の機会となる。

「今日お客さんの沸き方とか選手の動きを見ていると、やっぱりメジャーだな、さすがだなっていうところはありましたけど、僕らがあの中に入っても全然ちゃんとできるっていうのはあったし、負けていないです。

 石の上にも三年で、ようやくうちの団体にもチャンピオンベルトができました。このベルトを軸に内部の充実と、これを持って外に出るっていうことを今年はやっていこうと思います。J−CUPの件もそうですし、県内中部・3千人クラスの大きな体育館で大会をやろうとも思っていて、今年はいろいろ外に目を向けたり、仕掛けて行きたいです」

 飛龍革命の舞台となった地で、くしくも同じ龍の名を冠する琉球ドラゴンプロレスが今年の飛躍を誓った。

「石の上にも三年。今年はいろいろ外に目を向けたり、仕掛けて行きたい」と意気込みを語る選手たち 【大家耕造】

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著者プロフィール

映画ライター。ペンネームは『シベリア超特急2』に由来し、生前マイク水野監督に「どんどんやってください」と認可されたため一応公認。松濤館空手8級。

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