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日本人はスピードと技術で勝負すべき
十種競技ホープが海外武者修行を語る

これまでやってきたことは間違っていない

 世界で戦う上では、スピードとテクニックが最も必要だと思います。米国のコーチに「私は体格面で劣っているが、どうすればいいか?」と質問すると、「パワー面では確かに海外の選手に劣るが、スピードとテクニックは米国の選手に劣っていない。そこをより磨き勝負するべきだ」とアドバイスをくれました。日本で教わっているコーチともスピードとテクニック向上のためのトレーニングを行っていたので、これまでやってきたことが間違っていないと再確認できました。

日本人は体格面では不利だが、スピードとテクニックは負けてはいないと再確認できた
日本人は体格面では不利だが、スピードとテクニックは負けてはいないと再確認できた【写真提供:川崎和也】

 今回の経験を踏まえて、今後は練習時間の使い方を工夫することが重要だと思っています。米国では開始時間になるとすぐにトレーニングが始まり、2時間しかトレーニングを行いません。その後すぐに選手は帰るので、競技場にいる時間は非常に短いです。また、トレーニング中は座ることがほとんどなく、選手同士で踏切足を見る、投てき物を拾うといった役割を決めているので、流れるようにトレーニングが進みます。


 日本でも練習自体は2時間〜3時間ほどだったのですが、準備などの練習以外の時間を含めると、競技場に3時間以上いることが多い。私自身、練習は効率よく行っていると思っていたのですが、米国ではより効率よく行っていると感じました。帰国後はこうしたドイツ・米国のトレーニングを参考に、今の自分のトレーニングを再構築したいと思っています。


 まずは今シーズン、6月の日本選手権(長野・長野市営陸上競技場)で8100点以上を出し、リオデジャネイロ五輪に出場することが目標です。また、7930点の学生記録も必ず達成するべき目標として位置づけています。


 最終的な目標は、2020年までに8500点を取ることです。そのために来年のロンドン世界選手権、18年のアジア大会、19年ドーハ世界選手権に出場し、結果を残したいと思います。そして私がその目標を達成するための過程で得たものを、その後指導者として多くの現場に還元していきたいです。

プロフィール

川崎和也(かわさき かずや)

1992年9月2日生まれ。姫路高で走り高跳びから混成に転向し、3年時に全国高校総体の八種競技で3位に入る。2011年に名門・順天堂大に進学し、4年時に日本インカレで優勝。15年に同大学院博士前期課程に進み、研究を続けながら東京五輪でのメダル獲得を目指している。

構成:スポーツナビ

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

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