潮崎が杉浦から3カウント GHC挑戦をアピール

高木裕美

因縁の元タッグパートナー飯塚と大乱闘

因縁の元タッグパートナー飯塚と対戦した矢野は両者反則もしてやったり 【横田修平】

 セミファイナルでは、飯塚高史vs.矢野通という因縁の元タッグパートナー対決が実現。過去には新日本のIWGPタッグ、ノアのGHCタッグ王座を巻きながらも、2年前、飯塚の裏切りにより分裂。そのため、矢野は鈴木軍への恨みを晴らすべく、昨年の1.4東京ドーム大会でノアの丸藤らと合体し、鈴木軍と対決。これが現在まで続くノアvs.鈴木軍の抗争開戦の引き金となった。

 まずは飯塚が奇襲を仕掛け、剥ぎ取った矢野のガウンでチョーク攻撃を見舞うと、矢野もペットボトルの水を顔面に噴射しお返し。怒った飯塚は首輪をつけて矢野を客席に連行し、イスで殴打、ストンピング。リングに戻ったところをコブラクローで絞め上げるが、矢野もコーナーマットをはずしての金具攻撃からYTRポーズ。飯塚がアイアンフィンガーフロムヘルを装着すると、矢野もイスを持ち出したため、収拾不能とみなしたレフェリーが両者反則のゴングを要請した。

矢野は鈴木軍に屈辱を味わわせしてやったり

【横田修平】

 痛み分けの不完全決着にも、矢野は飯塚とセコンドのデスペラードに急所攻撃を食らわせて逃走。さらにメインイベントにも乱入し、ここ一番で鈴木軍に屈辱を味わわせることに成功した。昨年2月22日にも、東京マラソン完走後に「X」としてノアの後楽園大会に駆けつけて丸藤と共闘し、観客を驚かせたこともある矢野は、改めて鈴木軍憎しを訴えると、丸藤とガッチリ握手。鈴木軍から主役の座を奪ったことで、ドヤ顔で退場した。

ヨネ&田口の越境ファンキータッグが躍動

モハメド ヨネ&田口隆祐の越境ファンキータッグが鈴木軍を粉砕 【横田修平】

 TAKA&タイチ興行を成功させたタイチ&TAKAみちのく組は、モハメド ヨネ&田口隆祐の越境ファンキータッグと対戦。田口はヨネのアフロヘアに対抗し、アフロ風のリーゼントで登場すると、タイチのセコンドに就くグラビアアイドルのあべみほさんを見て股間を押さえるなど、らしさ爆発。タイチの「しばらく見ないうちに変わっちまったな」という嫌味にも動じることなく、場外戦であべみほさんから張り手を食らわされると、むしろ恍惚の表情を浮かべる。
 田口はタイチとヒップアタックの相打ちとなるも、TAKAにどどん、ハイキックを決めると、思い切りぎたってからのケツイェでフィニッシュ。再びカツラを装着し、ヨネと2人でファンキーなポーズを決めて勝ち名乗りを上げた。

怒りのライガーがデスペラードにマスク剥ぎマッチ要求

ライガーはマスクに手をかけたデスペラードにマスク剥ぎマッチを要求 【横田修平】

 最近不振が続くエル・デスペラードに、獣神サンダー・ライガーが敗者マスクはぎマッチを要求した。
 デスペラードはGHCジュニアヘビー級王者の金丸義信とタッグを組み、ライガー&小川良成のベテランジュニアコンビと対戦。レジェンドたちの意表を突くべく、ギターケースから黒い花束を取り出し、隠し持っていたショットガンで殴って奇襲をかけると、踏みつけ攻撃。さらにライガーのマスクに手をかけ、ヒモをほどいて素顔をさらけ出そうとする。レフェリーの死角を突き、再びショットガンを取り出すが、逆に小川が奪ってノド元に押し付け、そのまま丸め込んで3カウントを奪取。またしても黒星を積み重ねる結果となってしまった。

 マイクをつかんだライガーは「おまえがオレのマスクに興味があるならかけてやる。おまえも、その小汚いマスクをかけろ。マスカラコントラマスカラだ」とアピール。敗れた者がマスクを脱いで素顔をさらす、マスクマンにとっては死を宣告する究極の戦いを求めた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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