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ハリルホジッチ「A代表に入る努力を」
W杯予選 アフガニスタン戦前日会見

アフガニスタン監督「格下なりに90分間ベストを」

「日本とアフガニスタンはこんなに力の差がある」とジェスチャーで示したセグルト監督(右)
「日本とアフガニスタンはこんなに力の差がある」とジェスチャーで示したセグルト監督(右)【スポーツナビ】

ペタル・セグルト監督 大事な点を申し上げたい。日本に到着してから、皆さんから素晴らしい待遇を受けている。この試合を組織されているJFA、ホテルの皆さん、日本のすべての皆さん、本当に素晴らしい対応をしてくださっている。それが、日本の組織的なサッカーに結びついているのではないか。アフガニスタンの選手を連れて国を出て、初めてここまで安心して試合に臨める。そうした意味で、日本の皆さんはある1つの手本を示してくれていると思う。これだけよくしてもらっているのに、明日の(試合で)90分間、恩を忘れたような戦いをしても怒らないでほしい。試合の前後は感謝している(笑)。


 私は昨年11月にアフガニスタンの監督に就任し、それ以降、非常に良い雰囲気の中で仕事ができている。6試合を行い、5勝しているが、ただ日本は明日の試合でもおそらく勝つだろうと皆さん思ってると思う。私の経験の中で、日本は一番の強敵だ。日本の皆さんは日本の選手に誇りを持っていると思うし、持つべきだと思う。私はアジアで一番強いチームは日本だと思っている。各国でプレーしている選手がいるし、本当に活躍している。


 われわれは格下だが、格下なりに90分間ベストを尽くしたいと思う。ただ過去を振り返ると、今は日本の選手が世界中のリーグで活躍していても、20年前、30年前はそうでもなかったと思う。日本の皆さんも学んでここまで来た。だからわれわれも、速いスピードで自分たちの経験を積み上げて学んでいきたい。


 明日はかなり厳しい状態の中で戦うことになる。日本が強敵だということだけでなく、何人かの主要選手を欠いて戦うことになる。それから、ヨセフ・シャバイル、ハイバル・アマニがけがで残念ながらプレーできない。だが、こういうことがあるのもサッカーだ。まず、(3月29日の)シンガポール戦には必ず勝たなければならない。アジアカップ(予選)進出を焦点にして戦うことになる。それから、私は日本チームや監督にもいろいろな意見を持っているが、意見やリスペクトは90分間は忘れて、自分たちの全力を尽くして戦う。センセーショナルなことが起きるのもサッカーだ。明日はそれを目指して頑張りたい。


ファイサル・シャイエステー(キャプテン) 初来日でうれしく思っている。このような美しい国でプレーができてうれしい。サッカー環境に関しては、皆さんプロだと思った。明日は日本というベストな相手と対戦できて非常に名誉なことだと思っている。初戦は大差で負けてしまったが、明日は1試合目よりもいい試合をして、日本を苦しめたいと思っている。

オシム氏が日本について良いコメントをしていた

――去年の11月に監督に就任して以降、チームの立て直しで一番注力した点はどこか?(宇都宮徹壱/フリーランス)


セグルト監督 私が就任した時、アフガニスタンは多くの試合で負け続けていた。大きな問題は、選手、チームが一丸となっていなかったこと。私はヨーロッパでもアフガニスタンでもチームを作ったことがある。例えば選手たちがバラバラだったとしても、アフガニスタンという国を代表してまとまったチームを作ることが、まず一番に大事だと考えた。


 またサッカーのスタイルも変えた。正確には変えつつある、というのが正しいかもしれない。なぜなら、明日は自分たちの目指すサッカーができないことは確実だからだ。アフガニスタンいえばロングボールを蹴るだけというイメージがあるかもしれないが、それだけでは勝てない。またアフガニスタンの国民は背が高くないため、ハイボールで戦うことができない。スタイルを変えて、アタッキングフットボールをやるということを念頭に置いている。ただ、明日はほとんどの時間をディフェンスに費やすと思う。ただし、少しでもチャンスがあれば得点を奪いたい。日本を相手に得点を挙げることができれば、非常に大きなことだと思う。


――キャプテンへ質問。アフガニスタンでは3月20日が新年だったと思うが、チームでお祝いなどは行ったのか?


シャイエステー その日はカタールで合宿中だったが、短いお祝いをした。ただ、新年気分には浸っていられない。日本戦、そしてシンガポール戦の準備があるのでお祝いは早々に切り上げたが、国内では大きなお祝いがあり、皆よろこんでいる。


――日本に対してどのように戦う計画があるか?


セグルト監督 とにかく1点入れたい。やはりわれわれは現実を見なければいけない。明日は全力を尽くすことは約束する。ただ、日本は最高レベルの代表だ。もしかしたらアジアだけでなく、世界でもトップレベルの代表の一つなのではないか。日本と私たちの間では非常に大きな差がある。これだけの差がある相手に対して、どのように戦うかということを考えている。それができて次に、相手にどう問題を与えるか。それができて初めて、どうやって相手に勝つかを考える。こうした理論はあるが、そこにいくまではまだまだ時間がかかる。もしも明日、勝つことができていたら本当に幸せな気持ちでここに座っていると思うが、1点だけでも入れることができれば、それだけでもすごく幸せだ。


 それからもう一つ大事なことがある。私は15年前にドイツでプロライセンスを取った。クロアチア出身だが、ドイツでプロサッカー選手になった。そして当時、(イビチャ・)オシム氏に会って話す機会があった。その時、オシム氏が日本についてとても良いコメントをしていた。そして4カ月前にまたオシム氏に会ったが、今でも日本代表に対してたくさんの良いコメントをしていた。皆さんは本当に幸運だと思う。バルカン半島からサポートを受けることができ、今回はオシム氏だけではなくハリルホジッチ氏が監督になっている。私はこの2人に対して非常に大きなリスペクトを抱いている。ただ、明日は90分間戦い、なんとか相手に問題を与えようとしているが、それでも(日本の)皆さんには素晴らしい将来が待ち受けているだろう。


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