sportsnavi

鮮烈マカヒキ! 2歳王者撃破し皐月賞王手
父ディープと同じ足跡で無敗一冠へ

デビューから3戦3勝

ルメール騎乗のマカヒキ(手前)が2歳王者リオンディーズを破り弥生賞V! 3戦無敗で皐月賞へ
ルメール騎乗のマカヒキ(手前)が2歳王者リオンディーズを破り弥生賞V! 3戦無敗で皐月賞へ【スポーツナビ】

 JRAの3歳牡馬クラシック第1弾・GI皐月賞へ向けたトライアルレース、第53回GII弥生賞が6日、本番と同じ中山競馬場2000メートル芝を舞台に行われ、クリストフ・ルメール騎乗の2番人気マカヒキ(牡3=栗東・友道厩舎、父ディープインパクト)が優勝。最後方追走から徐々にポジションを上げていくと、最後の直線では先に抜け出した2歳王者リオンディーズ(牡3=栗東・角居厩舎)をゴール前で一気に差し切り、皐月賞最有力候補へと名乗りを挙げた。良馬場の勝ちタイムは1分59秒9。


 勝ったマカヒキはこれでJRA通算3戦3勝、重賞は初勝利。騎乗したルメール、同馬を管理する友道康夫調教師ともに弥生賞は初勝利となった。


 ミルコ・デムーロ騎乗の1番人気リオンディーズはクビ差の2着に敗れデビューから3戦目で初黒星。武豊騎乗の3番人気エアスピネル(牡3=栗東・笹田厩舎)は、リオンディーズから2馬身遅れの3着だった。

「すごい脚。本当にすばらしい!」

マカヒキの驚異の切れ味に名手ルメールも舌を巻いた
マカヒキの驚異の切れ味に名手ルメールも舌を巻いた【スポーツナビ】

 鮮烈過ぎる末脚だった。デビュー戦で3F33秒5、続く若駒Sで32秒6と2戦続けて恐るべき切れ味を見せていたマカヒキだったが、その威力はゴール前で急坂がそびえる中山でも衰えることはなかった。誰もが2歳王者の押し切りと思ったゴール寸前の50メートル、2戦無敗のディープインパクト産駒はここからさらに加速するかのように突き抜けた。


「リオンディーズ、エアスピネルは強い馬。でも、マカヒキはすごい脚を使いました。本当に強かったですね。素晴らしい!」


 驚異としか言いようのない末脚のキレに、手綱をとったルメールも目を丸くするばかりだった。


 レースはまさかの最後方スタート。「ビックリしました(笑)。スタートが速くなくて後ろになってしまった」。さすがの名手もこのスタートポジションには面食らったようだが、こんな序盤のつまずきもモノともしない精神力が、マカヒキには備わっている。


「中山はいいポジションが必要なコースなので、1コーナーから上げていったんですが、彼はとても乗りやすい馬。リラックスしていましたし、流れに乗っていけました」


 3コーナーあたりから徐々に加速していき、勢いをつけながら4コーナーは大外へ。この時、リオンディーズは堂々と先頭に立ち、もう1頭のエアスピネルも絶好位から前を捕らえようとしている残り300メートル。ライバル2頭が先んじて勝負を決めにかかろうとしている中、しかし、2頭よりまだ後ろにいたルメールは、マカヒキの勝利をすでに予感していたという。


「ラスト300メートルは素晴らしかったですね。反応がすごかったですし、直線はとてもいい感じで伸びていってくれました」

ルメール、本番はどちらに乗る?

サトノダイヤモンドの主戦でもあるルメール、皐月賞はどちらを選ぶのか?
サトノダイヤモンドの主戦でもあるルメール、皐月賞はどちらを選ぶのか?【スポーツナビ】

 これで無敗の3戦3勝。デビューの地こそ違えど、若駒S→弥生賞を経て3戦無敗で皐月賞というローテーションは、偉大なる父ディープインパクトと同じだ。その足跡をなぞるかのように、息子マカヒキもクラシック第一冠目に王手をかけた。しかも初の長距離輸送、トリッキーな中山コース、そして2歳王者を撃破と、この1勝の意味するところは果てしなく大きい。友道調教師によれば、特に心配していた栗東からの長距離輸送も「前回より今回のほうが落ち着いていましたし、装鞍所の集合がかかるまでマカヒキは寝てたみたいですね」というくらいだから、その精神力たるや、3歳馬離れしている。


 リオンディーズ、サトノダイヤモンドに続くクラシック最有力候補が飛び出し、これでさらに本番が面白くなってきたわけだが、困ったのはルメールだ。2月のGIIIきさらぎ賞を圧勝したこちらも無敗馬サトノダイヤモンドもお手馬としており、本番はどちらに乗るのかという苦しい選択を迫られることになる。


「今年はいい3歳馬がたくさんいて、皐月賞がとても楽しみです。でも、どちらに乗るかまだ分かりません」


 体が2つほしい、という心境だろう。ルメールの選択は皐月賞、さらにダービーへと続く春二冠の争いを予想する上でも大きな影響を与えそうだ。

スポーツナビ

スポナビDo

イベント・大会一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント