【ボクシング】五輪金のジョシュアが4月に世界挑戦 “与し易い相手”マーティンと対戦
混戦のヘビーの中、ジョシュアが挑戦
ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストのアンソニー・ジョシュアが4月にIBF世界ヘビー級王座に挑戦することが決定した 【Getty Images】
昨年11月にウラディミール・クリチコ(39=ウクライナ)がタイソン・フューリー(27=イギリス)に敗れて王座陥落後、混戦状態に陥ったヘビー級戦線。プロで15戦全KO勝ちを収めている次代のスター候補は、期待に応えてベルトを腰に巻くことができるのか。
昨年暮れの時点でジョシュア陣営は世界挑戦の時期を「16年秋」と定め、4月9日にはテストマッチを計画していた。そんな矢先、フューリーが剥奪されたIBF王座をマーティンが獲得。両陣営がビジネス面で良好な関係にあったこともプラスに作用し、一気に両者の対決が具体化した。マーティンは相手国に乗り込んでの初防衛戦となる。
ロマチェンコに続く世界王者になるか?
世界的な強豪との対戦が少ないため経験不足との声があるのも事実だが、WBCインターナショナル王座、英連邦王座、英国王座を獲得しており、現在はWBCとWBOで2位、IBFで4位、WBAでも12位にランクされている。ジョシュアが勝てばロンドン五輪金メダリストとしてはWBOフェザー級王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に次いで2人目の世界王座獲得となる。
3月にヘビー級タイトルマッチが続く
それを裏づけるように、試合発表と同時に出たオッズは6対1や7対1の大差でジョシュア有利と出ている。期待値が含まれているとはいえ、早くもさらなる新王者誕生のムードが高まっているのだ。
混戦状態に陥ったヘビー級戦線は、3月5日にWBA暫定王者のルイス・オルティス(36=キューバ)がアメリカでトニー・トンプソン(44=アメリカ)と対戦。同じ日にWBAレギュラー王者のルスラン・チャガエフ(37=ウズベキスタン)はロシアでルーカス・ブラウン(36=オーストラリア)の挑戦を受けることになっている。また、WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(30=アメリカ)は元WBA王者のアレクサンデル・ポベトキン(36=ロシア)を相手に3度目の防衛戦を行うことが濃厚だ。フューリー対クリチコの再戦も夏までに実現するとみられている。
そんな中、ジョシュアがどんな戦いをみせ、どんな結果を出すのか。4月9日が待ち遠しい。
Written by ボクシングライター原功
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