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復帰する“覚悟”を決めた世志琥
奈七永を見て再燃したプロレスへの思い

事の始まりに触れられる大事な場所で会見

本当にプロレスが好きだという気持ちが止まらなくなり、再びリングに立つ意思を固めた
本当にプロレスが好きだという気持ちが止まらなくなり、再びリングに立つ意思を固めた【スポーツナビ】

――そこまで考えている状態でもう一度観に行ったシードリング(1月11日、後楽園ホール)で、田中将斗選手の強烈な攻撃で何度もダウンする奈七永選手の姿を見て、思わずリングサイドに駆け寄ってしまったということですか?


世志琥 そうですね。でも表に出ちゃったからなし崩し的に復帰するってわけじゃなくて、高橋さんに「話があるんです」って電話したんです。実際にお会いして、直接言おうと思っていたんですけど、やっぱりなかなか言い出せなかったです。向こうもたぶん自分の口で言わないとダメだと思ったんでしょうね。しばらくまったく関係ない話をしていたんですよ。でも思い切って「プロレスがやりたいです」って言いました。


――復帰を決めるまでの経緯はよく分かったのですが、なぜシードリング入団と復帰の会見をやったのが日本ではなくミャンマー(※)だったんですか?


世志琥 高橋さんがミャンマーに行くことが決まっていて、自分にも世界に飛び出して違った景色を見せたいってことで連れていってくれることになって。それがミャンマーで行われる初めてのプロレスの大会だったので、事の始まりに触れられる大事な場所で大事な会見をやらせてもらおうってことでした。


――なるほど。でも海外での復帰発表を含めて、やっぱり「それは違うんじゃないか?」という声もありますが。


世志琥 ああいうことがあったので、みんながみんな受け入れてくれるとは思ってないです。そういう覚悟はした上で復帰を決めたので……。


※ミャンマーの現地時間12日に開催されたプロレスイベントの前日、当地で復帰を正式発表する会見を開いた

すべて受け止めてくれるのは高橋奈七永しかいない

1月のシードリング後楽園大会で、田中将人やられる奈七永に檄を飛ばし、リングサイドに駆け寄った
1月のシードリング後楽園大会で、田中将人やられる奈七永に檄を飛ばし、リングサイドに駆け寄った【横田修平】

――いろいろな意味で3月7日の復帰戦は注目を集めると思います。約1年ぶりのリング、相手は進化した高橋奈七永。不安はありますか?


世志琥 不安もありますけど、正直言って楽しみのほうが大きいです。


――いまは当然練習もしていると思いますが、久しぶりにリングに上がった感触はどうでした?


世志琥 「あれ、こんな感じだったっけ?」って。頭の中で思っていることとひとつひとつが全然違うんですよ。その感覚を戻すのでいっぱいいっぱいです。


――わずか1年離れただけですが、世志琥選手の中では一度は完全にプロレスを切り離したことで、レスラーとしての感覚みたいなものもリセットされてしまった感じなんですかね?


世志琥 そうです、それです。また本当にイチからのスタートですね。


――復帰戦の相手に奈七永選手を選んだのは世志琥選手の希望ですか?


世志琥 そうです。良くも悪くも自分のこの1年をよく知っている人だし、前の団体のときも大事な場面で試合をしていましたし、自分が今持っているものをすべて受け止めてくれるのは高橋奈七永しかいないと思っています。

ありのままの自分を見てほしい

――ちょっと気が早いですが、復帰戦後のことをお聞きします。シードリングは現時点で団体ではなく、様々な団体から選手が集まって試合をする場になっています。以前は他団体との交流が少なかったので、今まで当たったことがない選手との対戦が増えそうですね。


世志琥 楽しみです! 試合がやりたい、プロレスが大好き、それを全部シードリングでやりたいんです。今までやったことがない選手と当たる機会も多いと思います。誰と当たっても恥ずかしくない試合をするために、今しっかり練習しています。本当にこれからが女子プロレスラー世志琥の闘いになると思うので。


――復帰に関して否定的な人も当然いると思いますし、復帰を歓迎してくれる人もいると思います。最初は否定的だったけど、試合を見てまた印象が変わる人もいるでしょう。プロレス界に帰ってくる世IV虎改め世志琥のどこを見てもらいたいですか?


世志琥 もう隠すものもないので、自分のすべてですね。プロレスが好きって気持ちだけでこのシードリングに入ったので、ありのままの自分というか、本当にプロレスが好きなところを見てほしいです。それが見ている人に伝わるような試合ができると思いますし、自分が入ったことによって、シードリングをいい方向に持って行きます!

佐瀬順一

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