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紫雷イオが巨体選手投げ成功でV2
宝城は里村とのタッグでイオ組に挑戦へ

スターダム勢は3連敗スタート……

イオがバイパーに勝利し赤いベルト2度目の防衛に成功
イオがバイパーに勝利し赤いベルト2度目の防衛に成功【前島康人】

 女子プロレス団体スターダムの「スターダムVS世界選抜対抗戦」が21日、東京・後楽園ホールで開催された。


 前回の後楽園大会(1月17日)で発表された「スターダムVS世界選抜」の対抗戦。2月7日の新木場大会から連戦が続いており、今大会では3大タイトル戦を含むシングル7番勝負が行われた。


 スターダム勢は美邑弘海(vs.チェルシー・グリーン)、渡辺桃(vs.キャット・パワー)、ジャングル叫女(vs.ケリー・スケーター)と新人勢が3連敗。覆しがたい体格差、パワーの差を見せつけられ、いきなりのピンチに陥った。

松本浩代が勝利し、スターダム勢が一矢を報いたが……
松本浩代が勝利し、スターダム勢が一矢を報いたが……【前島康人】

 ストレート負けを逃れるために、一矢を報いたのが松本浩代。ケイトリン・ダイヤモンドとのパワー勝負でも負けず、“破壊する女”らしく、ケイトリンをコーナーへパワーボムのような形で投げつけると、すかさずバックドロップを食らわし、3カウントを奪った。

岩谷はハイスピード3度目の防衛に成功

岩谷はハイスピード3度目の防衛に成功。人気の高いイーヴィーに、お返しとばかりの顔面蹴りを食らわす
岩谷はハイスピード3度目の防衛に成功。人気の高いイーヴィーに、お返しとばかりの顔面蹴りを食らわす【前島康人】

 第6試合となった岩谷麻優とイーヴィーの試合では、ハイスピード王座のベルトが懸けられたが、岩谷が3度目の防衛に成功した。


 序盤こそイーヴィーがハイスピードの展開に持ち込まず、力比べや関節技などで足を止めての展開となるが、徐々に岩谷が技術とスピードで上回っていく。蹴りやバックブリーカーなどで腰を攻めるイーヴィーに対し、岩谷はドロップキックで流れを断ち切り、ノーザンライトスープレックスで投げていく。またイーヴィーが必殺技のTTYL(変型のgo2sleep)を狙うが、これは岩谷が回し蹴りで逃れると、逆にフランケンシュタイナーで丸め込み、さらに顔面へのトラースキック3連発、延髄蹴り、強烈な張り手を顔面に食らわすと、最後はドラゴンスープレックスホールドで仕留め、対抗戦成績を2勝3敗とした。


 試合後、岩谷は「正直、きつかったですけど、3度目の防衛ができて、(ハイスピード王座の)最多防衛記録に並びました。このままの勢いで、自分が記録を積み重ねていきたいと思います」とベルト防衛に安堵の表情を見せた。

宝城はタイトル戦連敗「どん底から這い上がる」

宝城はサンタナ・ギャレットの回転エビ固めにつかまり、3カウントを奪われてしまう
宝城はサンタナ・ギャレットの回転エビ固めにつかまり、3カウントを奪われてしまう【前島康人】

 セミファイナルでは、ワンダー・オブ・スターダム王座の白いベルトを懸けて、王者サンタナ・ギャレットと挑戦者・宝城カイリが対戦。白いベルトとしては4度目の挑戦となった宝城だが、サンタナに敗れてしまい、ベルト奪還失敗。さらに7番勝負の対抗戦では、この時点で負け越しが決まってしまった。


 宝城は「絶対に負けたくない」という気迫を見せつけるかのように、ゴング直後にいきなりサンタナの背中へスピアーを突き刺す。追い打ちをかけるようにエルボー、スピアーで場外へ落とすと、エプロンからジャンピングエルボーを打ち込み、優勢で試合を進める。しかし、すでに白いベルトを6度防衛しているサンタナは、宝城の串刺しエルボーをよけてから、ラリアット、ネックブリーカー、かわず掛けと連続攻撃で畳みかける。さらにトラースキックで場外に落とすと、すかさずトペスイシーダで飛ぶなど、攻撃の手を緩めない。

 その後は一進一退の展開となるが、15分経過が告げられると、宝城がイカリで捉えた後に、背中へのダイビングエルボードロップを食らわすと、すかさず2度目のダイビングエルボードロップを狙うが、これは間一髪逃れられる。逆にサンタナがDDTから、ハンドスプリング式ムーンサルトプレスを食らわし、宝城はよろめくと、それでも裏拳での逆転を狙うが、それをよけられ回転エビ固めで何回転か回されると、宝城は返すことができず、3カウントを取られた。敗れた後、しばらく呆然としていた宝城だが、ベルトを高々と上げるサンタナに突っかかり、再戦を要求した。


 タイトル戦連敗となってしまった宝城は、「ちょっと黄色信号でなく、赤信号です。負けたということは、何か原因があるから、自分を見つめ直したい。それでも宝城カイリは、一度どん底まで落ちないとなので……。この悔しさから這い上がるのが私なので、ここから新しい自分が出てくると思います。必ず這い上がります。心は折れません」と、悔しさに唇をかみしめたものの、前を向いて鍛え直すことを誓った。

イオは100キロ超のバイパーをジャーマンで投げる

イオは宣言通り100キロを超えるバイパーの巨体をジャーマンで投げきった
イオは宣言通り100キロを超えるバイパーの巨体をジャーマンで投げきった【前島康人】

 メインイベントではワールド・オブ・スターダム選手権として王者・紫雷イオに、体重100キロを超える巨体選手のバイパーが挑戦。イオは試合前の宣言通り、バイパーをジャーマンスープレックスで投げきると、ムーンサルトプレス2連発で仕留め、2度目の防衛に成功した。


 体重差は2倍近くあり、体の厚みも全く違うバイパーに、パワーで圧倒されるイオ。それでもミサイルキックやランニングダブルニーなど、巨体にひるむことなくぶつかっていく。バイパーはラリアットでイオを倒すと、セカンドロープからのボディープレスを食らわすが、イオはカウント2で何とか逃れる。さらに今度はトップロープからのボディープレスを狙うが、これはバイパーがコーナーで足を滑らせたこともあり、イオが間一髪逃れると、すかさずバックに回ってジャーマンスープレックスを完璧に決める。そして、背中を向けているバイパーに、ムーンサルトプレスを食らわすと、そのまま逆のコーナーから、正面にムーンサルトプレスを食らわし、止めを刺した。


 試合後、会場からの“大イオコール”を受けると、「宣言通り、あのバイパーの巨体をぶん投げてやりました。紫雷イオの背筋を信じて、ベルトを輝かせる。それがスターダムのエースです」と、誇らしげに語った。

サンダーロックvs.里村&宝城が決定か

仙台女子の岩田美香(右)が里村明衣子からの伝言を伝えた
仙台女子の岩田美香(右)が里村明衣子からの伝言を伝えた【前島康人】

 ただ対抗戦はスターダム勢が負け越してしまったこともあり「誰が負けたとかそういうことは突っ込みたくないですけど、赤いベルトとハイスピードは守りました……」と暗に宝城の黒星が痛かったことを投げかけると、宝城がリングイン。マイクを持ち、「後がないんです、私。次の後楽園、ベルトはないんですけど、メインに立ちたいんです」と懇願するかのようなコメント。その言葉にイオが情けを懸けようとすると、リングの外から仙台女子プロレスの岩田美香が待ったをかけ、リングに上がる。そして仙女の大将・里村明衣子からの伝言を持ってきたというと、そのメッセージを読み上げる。

「宝城カイリと試合を組んでもらえないか? 刺激的な試合を見せます」との言伝があると、宝城は「里村が私と! ということは、試合を組むということは、私とタッグを組んでも良いということ? 分かった分かった! じゃあ、里村明衣子選手に私と組んで、サンダーロック(紫雷&岩谷)を倒しましょう、と伝えて」と、まさかのタッグのラブコールだと曲解し、次の後楽園で王者サンダーロックに里村&宝城で挑戦したいと申し入れた。


 最初は呆気にとられたイオだったが、「私たちはいつでもどこでも何度でも、ベルトの防衛戦をやる。面白いじゃん。そのカード」と、急遽の提案にも乗り気で、一方のパートナーの岩谷も、「今のサンダーロックなら、何も怖いものはない。1回も(タッグを)組んだことがない奴にはね、負けないよ。宝城カイリ、里村明衣子、かかってきなさい!」と挑戦を受託する姿勢を見せた。


 試合後、イオは「里村選手の発言が間違いなのか、考えてのものなのかは分からないですけど、チャンスは誰にでもめぐってくるものではないので、今回、宝城カイリはそれをチャンスだと思わないといけないし、それをつかまないといけないんじゃないですか? それでサンダーロックへの挑戦となりますが、サンダーロックは女子プロレス界の中でもかなりトップのタッグチームだと言われているので、負けるわけにはいかないです。ただ私も里村明衣子の強さは痛いほど分かっているので、私自身、里村選手と戦えるということと、(宝城と)そこと一緒なのという驚きはあります。けれども楽しみですね。今までにないパターンなので、また里村選手と肌を合わせられるのは感激です」と驚きもありながらも、年末に熱戦を繰り広げた女子プロレス界の“横綱”との再戦を、喜んで受け入れるつもりだ。

■スターダム「スターダムVS世界選抜対抗戦」

2月21日(日)東京・後楽園ホール 観衆:950人


<ワールド・オブ・スターダム選手権試合>

[王者]○紫雷イオ

(16分20秒 ムーンサルト・プレス→片エビ固め)

[挑戦者]●バイパー

※第7代王者の紫雷イオが2度目の防衛に成功


<ワンダー・オブ・スターダム選手権試合>

[王者]○サンタナ・ギャレット

(17分17秒 回転エビ固め)

[挑戦者]●宝城カイリ

※第7代王者のサンタナ・ギャレットが7度目の防衛に成功


<ハイスピード選手権試合>

[王者]○岩谷麻優

(12分45秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド)

[挑戦者]●イーヴィー

※第12代王者の岩谷麻優が3度目の防衛に成功


<スターダムvs世界選抜シングルマッチ>

○松本浩代

(7分36秒 バックドロップ→片エビ固め)

●ケイトリン・ダイヤモンド


<スターダムvs世界選抜シングルマッチ>

○ケリー・スケーター

(7分38秒 インターナショナル・インシデント→エビ固め)

●ジャングル叫女


<スターダムvs世界選抜シングルマッチ>

○キャット・パワー

(5分47秒 ハリケーンボム→片エビ固め)

●渡辺桃


<スターダムvs世界選抜シングルマッチ>

○チェルシー・グリーン

(5分30秒 カーブストンプ→エビ固め)

●美邑弘海


<キャプテンフォール6人タッグマッチ>

米山香織、加藤悠、[C]○あずみ

(9分53秒 回転足折り固め)

安納サオリ、万喜なつみ、[C]●スターライト・キッド

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