旧世代よ覚悟、鬼脚ノンコノユメが斬る! 初GIへ「インを突くことはない」
待望の初GIへ、ノンコノユメが旧世代をナデ斬るか 【netkeiba.com】
今回のフェブラリーSでは、これまで5戦4勝の東京ダート1600mに舞台が移る。得意の条件で自慢の末脚が炸裂すれば、新旧交代も夢ではない。同馬を管理する加藤征弘調教師に話を聞いた。(取材・文・写真:佐々木祥恵)
不完全燃焼だったチャンピオンズC
「中京は追い込みがききにくいですからね。(武蔵野Sで)1600mの速い流れを経験したことで、1800mになる今回はある程度の位置を取れるかもしれないですし、それができなくても道中での追走が楽になるのではないでしょうか」
しかし当たった枠は1枠1番。
「ジョッキー(ルメール騎手)は、レース前に内に行くと言っていました」
ゲートが開いてみると、やはり後方からの競馬になった。
「ペースも速かったですし、コーナーも4つありますから。コーナーがある分だけ、追走に戸惑いました。それを補うのに内を突いて、距離のロスなく走れましたけどね」
ゴール前でノンコノユメはインコースを突いてスルスルと脚を伸ばしてきた。
「いくらか狭いところに入って、気を遣っていました。耳の動きを見ても集中していなかったですし、探り探りという感じで差し脚がいつもより鈍ったと思います」と師が言うように、外に出して追い込んでくるこれまでのパターンよりも、末脚の爆発力に欠けていたように見えた。師は続けた。
「外に出した方が、この馬は気持ちが乗るんでしょうね。でもこの経験が必ずどこかで生きてくると思います。狭いところに入って、そこをさばいて外に出すような時とかにね。前走もホッコータルマエを抜き去ってから、一気にエンジンがかかった感じでしたから。それでもよく頑張ったと思いますよ」