選手名鑑ツッコミどころ大賞〜前編〜 カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』
ツッコミどころ満載「理想のタイプ」
まずは「好きなタレント」の傾向について。
近年は「大島優子」「北川景子」などの“ベタ系”から、一般的知名度が低いモデルやミュージシャンまで、本当にバリエーション豊かなのが特徴です。
「森高千里あたり出しときゃ間違いない」みたいな、“アイドル10択”ぐらいで済んでた時代とは違うのだなと痛感します。まあ自分がオッサン化して付いていけてないだけかもですが……。
そして「理想のタイプ」に関して。こちらは今も昔もツッコミどころ満載。まあ大抵の選手は「優しい人」「明るい人」など無難なことを書いてるんですが、なかにはよくわからないこだわりを見せる選手も……。
例えば阪神・荒木郁也の「顔がキツイ人」。
「それは何なの? ドMなの?」と、矢継ぎ早に質問が湧きでてきます。タレントで言うと誰なのかも気になるところ。パッと頭に2〜3人浮かびましたが、ここに書くとただただ失礼なので控えます。
有原「明るく、優しい人。よくしゃべるほうがいい」
石川「明るい人。あまり年の差がないほうが良い」
なんでしょうか、この高倉健っぽい武骨な言い回しは? そのうち「肴(さかな)はあぶったイカでいい」とか言い出しそうです。控えめなのかワガママなのかイマイチわかりませんし、そもそも石川直也の「あまり年の差がないほうが良い」いうこだわりも微妙に分かりません。
あと今年で40歳をむかえるベテラン捕手、巨人・相川亮二の「性格がいい、何でも言うことを聞いてくれる人(笑)」という記述もツッコミどころ。
理想のタイプを訊いて“(笑)”で返してくるのは相川さんだけ。無茶を言ってることは自覚されているようです。
このベテランキャッチャーによる“関白宣言”はなんなんでしょうか。普段は“女房役”として気苦労が絶えないことの裏返しなんでしょうか。気になります。
そうそう「キャッチャー」といえば……、復活を期する「ハンカチ王子」こと日本ハム・斎藤佑樹の理想のタイプは「キャッチャーのような人」。
さすが「今日何を持っているか確信しました……それは仲間です」で新語・流行語大賞の特別賞を受賞した斎藤佑樹。言語感覚の鋭さは球界随一。
「キャッチャーのような人」という表現は自分を受け止めてくれるとか、リードしてくれるとか、いろんな思いを一言で表す素晴らしいポエムであり、世界へ向けたラブレターなんだと思います。
【イラスト:カネシゲタカシ】
他にも「理想のタイプ」はツッコミどころ満載。福岡ソフトバンク・嘉弥真新也の「やさしくて、朝が早い人」を見て“豆腐屋のおばちゃん”を連想したり、横浜DeNA・山本武白志の「変じゃない人」を見て「それは『普通の人』って書けばよくない?」と思ったり。とにかくネタの宝庫です。
おっと、長くなったので今回はこのへんで。
次回は「選手名鑑ツッコミどころ大賞〜後編〜」として「おもしろ趣味&特技」と「おもしろ寸評」。さらに“選手名鑑あるあるの真実”について検証してみたいと思います。