【レベルス】ムエタイ注目対決はヤスユキが宮越に判定勝ち

長谷川亮

ヤスユキカウンターで宮越のフットワーク完封

宮越との注目対決を制した“ムエタイ都市伝説”ヤスユキ(左) 【長谷川亮】

「REBELS.40」が24日、東京・ディファ有明で開催された。
 今大会最大の注目を集めたのは昨年“爆腕”大月晴明を粉砕(3R TKO勝利)した“ムエタイ都市伝説”ヤスユキと、昨年末にWBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者となった宮越慶二郎の一騎打ち。

 機動力を活かしたフットワークを多用するスタイルで“忍者”の異名を取る宮越は重いローキックを打ちつけていくが、ヤスユキはそこへ左右ストレートをカウンターで飛ばし、これを警戒させることで宮越に思ったように攻撃を振るわせない。宮越が前に出ようとするところへ左ミドルも打ち込み、得意のフットワークを発揮させることなく、空転させるかの内容でヤスユキが判定勝ち(3−0)を収めた。

息子・挑己がKO勝利も父・篤史は無念のドロー

 今大会には44歳の今も現役選手として戦い続ける“キックのカリスマ”立嶋篤史と、その17歳になる息子・挑己(いどむ)も揃って出場。昨年4月の「REBELS.35」以来となる親子共演で、前回ならなかった2人での勝利を目指した(前回は挑己が判定勝利も篤史が判定負け)。

 第12試合で先に出場した挑己は同世代(18歳)の家下歩と対戦し、セコンドについた父の指示を受け右ストレートを中心に2度のダウンを与えて2RTKO勝ち。

 この勝利を受け第16試合、大会最終試合となる一戦に父・篤史が登場した。好戦的なZAWA−3(ザワ・サン)と対戦した篤史は、右クロスから連打をまとめ、幸先よくダウンを先取(1R)。しかしZAWA−3はこれで火が付いたか、2Rに右ハイを見舞って立嶋の動きを止め、最終3Rも立嶋のお株を奪うような回転ヒジも決めてみせるなど猛反撃。初回のダウンで奪われたポイントを2・3Rに奪い返す形で、判定はジャッジ3者が28−28のドロー。

 今回も親子揃っての勝利はお預けとなったが、試合は相手の力を引き出す立嶋篤史らしい好勝負となった。

息子・挑己がKO勝利も父は無念のドロー

辛くもドローでREBELS 65kg級王座を防衛した水落 【長谷川亮】

 そのほか、大会ではREBELS 65kg級とREBELS−MUAYTHAIフライ級、2試合のタイトルマッチが行われ、REBELS 65kg級では王者・水落洋祐が関西の強打者・憂也の猛攻にさらされるも辛くもドローで王座を防衛。REBELS−MUAYTHAIフライ級では21歳の挑戦者・奥脇一哉が40歳の王者・松崎公則に判定勝ちを収めて王座を奪取。水落と奥脇がはまっこムエタイジムに2本のベルトを持ち帰った。

 そのほか、大会の全試合結果は以下の通り。

■「REBELS.40」
1月24日(日)東京・ディファ有明

<第16試合 ムエタイルール フェザー級 3分3R>
△立嶋篤史(ASSHI−PROJECT)
(判定ドロー)
△ZAWA−3(スクランブル渋谷)
※3者28−28

<第15試合 55kg級 3分3R>
○小倉尚也(スクランブル渋谷)
(判定3−0)
●スックソンレーオ・スタージスジム(STURGIS新宿)
※3者29−28

<第14試合 ムエタイルール ライト級 3分3R>
○細野裕希(NEXT LEVEL 渋谷)
(判定3−0)
●岡田ピロキ(クロスポイント吉祥寺)
※30−29、30−29、30−28

<第13試合 ムエタイルール(ヒジ無し)フェザー級 3分3>
○千羽裕樹(スクランブル渋谷)
(判定2−0)
●岸 BRING IT ON(BRING IT ON パラエストラ葛西)
※29−28、29−29、29−28

<第12試合 ムエタイルール(ヒジ無し)フライ級 3分3R>
○立嶋挑己(ASSHI−PROJECT)
(2R1分58秒 TKO)
×家下歩(菅原道場)

<第11試合 58.5垠戚鵝。格3R>
○橋本亮汰(NEXT LEVEL 渋谷)
(判定2−1)
●船越健介(橋本道場)
※30−29(船越)、30−29(橋本)、30−29(橋本)

<第10試合 メインイベント REBELS 65kg級タイトルマッチ 3分5R>
△水落洋祐(はまっこムエタイ/王者)
(判定ドロー)
△憂也(魁塾/挑戦者)
※49−48(憂也)、49−49、49−49
※水落が初防衛に成功

<第9試合 セミファイナル REBELS−MUAYTHAIフライ級タイトルマッチ 3分5R>
○奥脇一哉(はまっこムエタイジム/挑戦者)
(判定3−0)
●松崎公則(STRUGGLE/王者)
※3者50−48
※奥脇が新王者に

<第8試合 ムエタイルール 62kg契約 3分5R>
○ヤスユキ(Dropout/REBELS−MUAYTHAIスーパーフェザー級王者)
(判定3−0)
●宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者)
※49−48、49−48、48−47

<第7試合 ムエタイルール 62kg契約 3分5R>
○前口太尊(PHOENIX/J−NETWORKライト級王者)
(2R1分59秒 TKO)
●翔・センチャイジム(センチャイムエタイ/ムエタイオープン・ライト級王者)

<第6試合 ムエタイルール スーパーライト級 3分3R>
○渡辺理想(極真会館/RISEライト級9位)
(1R終了時TKO)
●前田将貴(RIKIX/J−NETWORK4位)

<第5試合 55kg級 3分3R>
△工藤政英(新宿レフティー/REBELS 55kg級王者)
(判定ドロー)
△浜本‘キャット’雄大(クロスポイント吉祥寺)
※30−28、29−29、29−29

<第4試合 55kg級 3分3R>
○宮崎就斗(TARGET/RISEバンタム級4位)
(判定3−0)
●原島 モルモット 佑治(テッサイジム)
※30−27、30−27、30−26

<第3試合 57.5kg契約 3分3R>
○古谷野一樹(クロスポイント古河)
(判定3−0)
●松山力也(赤雲會/TENKAICHI KICKフェザー級王者)
※30−29、29−28、30−28

<第2試合 NEW RAIDERS LEAGUE スーパーフライ級 3分3R>
○土橋朋矢(新宿レフティー)
(判定3−0)
●スダ456(BRING IT ON パラエストラ小岩)
※29−28、29−28、30−28

<第1試合 NEW RAIDERS LEAGUE スーパーフライ級 3分3R>
○平山“ハリウッド”幸文(PHOENIX)
(判定3−0)
●堀 堅斗(クロスポイント吉祥寺)
※3者30−27
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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