イサミが新団体BASARAを旗揚げ 「もっと自由にやる!」と感激の涙
世界一の“傾奇者”を目指して
DDTの新ブランド・プロレスリングBASARAの旗揚げ興行は超満員札止めの観客を動員した 【横田修平】
同団体は昨年10月にユニオンプロレスが解散した際、エースであった木高イサミが「新しい家を作る」と、新団体設立を宣言。「派手な格好をして体制に反逆する」という「傾奇者(かぶきもの)」を意味する言葉から、団体名を「BASARA」と名付けた。今後は地方興行なども含め、月に1、2度開催される予定だ。
試合開始前にスーツ姿で挨拶を行ったイサミは、緊張のためカミカミになりながらも、「自分が楽しむ準備、皆さんを楽しませる準備はできている。皆さんもおもしろい応援をしてください。熱い応援はもう飽きたんだよ!」と、早くも“BASARA流”を訴え。試合後は、感極まって涙を流しながら、所属選手たちに「もっと自由にやろうぜ。自由を探そう。オレたちが世界で一番の傾奇者になるぞ。世界中に行くぞ!」と呼びかけた。
「もう甘えてていい時代じゃない」
メインでは所属の4選手によるタッグマッチ。最後はイサミが風戸に勝利した 【横田修平】
塚本は巨大なハンマー持参で入場。イサミ、塚本組が力の差を見せ付けると、風戸は塚本をヘッドシザースで場外へ落としてトペ。FUMAも客席のテーブルからイサミにムーンサルトアタックを決めるが、イサミも負けじと客席の手すりを飛び越えてダイブしていく。15分過ぎには、イサミが風戸に昇龍拳、雪崩式フランケンシュタイナー。FUMAがダイビングエルボードロップ、風戸がジャンピングキックで食い下がるも、イサミがラリアット。4者ダウンとなる激しい攻防から、イサミが風戸に勇脚・斬をブチ込み、フィニッシュを決めた。
試合後、イサミは所属選手を全員リングに呼び込むと、「ユニオンでは(代表の)スーザンさんが全部やってくれた。でも、もう甘えてていい時代じゃない。もっと自由にやろうぜ!」と、今以上に自由で破天荒なリングにしていくと宣言。旗揚げ戦は超満員札止めを記録し、客席の熱で大いに盛り上がったが、「ここで満足してはいけない。慢心しないで精進していく」と気を引き締めた。
福田洋は関本に潔く完敗
全身星条旗のコスチュームで気合を見せた福田は、大日本・関本に潔いぐらいの完敗となった 【横田修平】
見事なまでに玉砕した福田は「歌を使った正攻法ではなく奇策で臨んだ。パワー、スピード、テクニック、スタミナ、すべてにおいて潔く負けていた」と完敗を認め、すがすがしい表情を見せた。
中津は関根との騎馬隊を結成
DNAからBASARAへ移籍した中津良太はZERO1の日高郁人と一騎打ち 【横田修平】
「口だけか。攻めろ!」という日高の挑発に、エルボー、ドロップキックで意地を見せ、エプロンからのランニングキック、フェースクラッシャー。日高が低空ミサイルキックからショーンキャプチャーを狙おうとしたところを足をつかんで阻止し、ハイキックの相打ちからラリアット、ジャーマンスープレックス、飛びつき腕十字固めと見せ場を作る。しかし、日高もカウンターのキックからミドルキックを連打し、イグチボムからの野良犬ハイキックに力尽きた。
中津は、この日の第5試合でガムシャラファイトを見せた関根から「BASARAの特攻隊、騎馬隊にならないか」とスカウトされると快諾。「これからもやりたこいことをやっていく」と、BASARAマットを盛り上げたいという意気込みをアピールした。
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