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東大、攻守とも充実し“赤門旋風”の予感
エース左腕・宮台が「先発完投」を宣言

基礎練習の反復でエラー半減

9日に練習を開始した東大野球部。写真は左から宮台投手、浜田監督、山本主将。
9日に練習を開始した東大野球部。写真は左から宮台投手、浜田監督、山本主将。【写真=BBM】

 東大は昨春のリーグ戦で法大に6−4で勝ち、東京六大学リーグの連敗記録を「94」で止めた。さらに、秋も法大1回戦で5−2と勝利した。今年は勝ち点奪取、そして最下位脱出を――。春のリーグ戦開幕を前に、東大OBや関係者、ファンの期待は高い。だが、東大・浜田一志監督は「昨秋以降は『1勝は当たり前』という見方になっている」と苦笑い。「私自身は『これで勝てる』という楽観視はしていません」と、気を引き締めている。


 昨年、東大は守備の基礎練習を反復。その成果で2014年は1年間で計30個の失策数が、15年は16個と半減した。投手陣は中西正樹助監督が「キレのいい球をストライクゾーンに投げること」を徹底し、1試合あたりの与四死球が14年の7.89個から4.95個まで減少。防御率は7.78から5.05まで向上した。 


 今年も投手を中心に守り勝つスタイルを目指す浜田監督が課題に挙げるのが、被本塁打を減らすことだ。昨秋は投手陣が計18本塁打を献上。本塁打による失点は29点で、総失点55点の約半分を占めた。捕手の喜入友浩(3年・修猷館高)は「そのうち17本は『ここに投げたら打たれる』と分かっていたのに、そこへ行ってしまって打たれた。それは防げる」と分析している。浜田監督は「バッテリーは甘く入ると打たれると学習した。その経験は春に生きるはず。被本塁打を減らして失点を30点台まで減らせば、勝ち点も見えてくる」と手応えを感じている。

主将・山本「自分が引っ張る」

 その投手陣の柱となるのは、左腕の宮台康平(2年・湘南高)。140キロ前後の直球とスライダー、シンカーが武器。昨秋の法大1回戦では6回2失点でリーグ戦初勝利を挙げた。昨秋のリーグ戦中に右足首を痛めた影響で、今のところはスローペースで調整中だが、「4月に100パーセントで投げられればいい。目標は完投勝利。監督からも期待されているので、結果を出したい」と抱負を語る。


 懸念があるとすれば、守りの要だった二塁手・飯田裕太(今春から東邦ガスでプレー)が抜けた穴か。指揮官も「二塁には直径10メートルの穴が開いている」と冗談交じりに言うほどだ。その穴は、飯田から主将を引き継いだ山本克志(3年・聖光学院高)が埋める。1年秋からレギュラーを張っており、旧チームでは主軸を打った。「自分が一番経験がある」と立候補して主将に就任した。昨年は一塁を守ったが、今春からは2年春まで守っていた三塁へ再コンバートされるとあって「飯田さんが抜けて守備面では不安な部分があるけど、自分が三塁手として引っ張っていかないといけない」と意気込んでいる。


 現在、野手は1日10キロ、投手は1日20キロの走り込みを中心に東大グラウンド(東京都文京区)で強化練習に取り組んでいる。投手陣は2月9日から沖縄、野手陣は2月29日から福岡で春季キャンプを実施し、リーグ戦開幕までに14試合のオープン戦を戦う予定だ。


「オープン戦で勝ちパターンをつかみ、粘れば勝機はあるという強い気持ちで開幕に臨みたい」と浜田監督。02年秋以来の勝ち点奪取、1997年秋以来の最下位脱出へ向かい、チームは着実に動き出している。


(文:佐伯 要)

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