錦織の優勝は? 全豪オープン見どころ
杉山愛コラム「愛’s EYE」
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錦織がトップに立つために必要なこと

昨年の全豪では準々決勝でワウリンカに敗れた錦織。トップ選手の地位はすでに揺るぎなく、グランドスラム初制覇の可能性も十分にある
昨年の全豪では準々決勝でワウリンカに敗れた錦織。トップ選手の地位はすでに揺るぎなく、グランドスラム初制覇の可能性も十分にある【写真:アフロ】

 1月18日に全豪オープンが開幕します。今回は日本人選手の見どころを紹介したいと思います。


 最初に錦織圭選手。去年の全豪では、トッププレーヤーとしてグランドスラムに臨むプレッシャーをうまく消化し、ベスト8に残りました。その後はアップダウンもありましたが、全体的に安定した1年だったと思います。今年はそれとは少し違った心構えでシーズンに臨んでいると想像できます。


 トップ10にいることが当たり前のようになった今、今度はどれだけ自分へのチャレンジができるかが問われます。去年の反省点を修正しつつ、自分のテニスを磨き、トップを狙うシーズンになるはずです。その意味では、去年より平常心が保ちやすいかもしれません。その最初のトライになるのが全豪です。


 オフは、エキシビションマッチやテレビ出演、スポンサー対応など忙しく過ごしたことでしょう。どれだけリフレッシュできたか、少し心配ではありますが、これもトッププレーヤーの宿命です。これを乗りこえて、当たり前のようになっていくのだと思います。


 全豪のハードコートは好きなサーフェスだと思いますので、去年のベスト8以上の成績は十分狙えると思います。もちろん、いろいろな要素が噛み合い、運にも恵まれれば優勝もありえます。それだけの実力はありますし、上位シードがつくのも彼には大きいと思います。いずれにしても、今年は大切な年になるので、まずは最初のグランドスラムでどんなパフォーマンスを見せてくれるか、注目です。

ダニエル太郎、西岡良仁にも期待

 ダニエル太郎選手は初めて全豪の本戦に出場します。去年のデビスカップ・プレーオフ・コロンビア戦で見せてくれたように、着々と力をつけ、テニス自体のレベルが上がっているのを感じます。もともと、上背があり、すごくガッツもあって、粘り強さもある選手です。グラウンドストロークも力負けもしません。伸び盛りの選手ですから、この全豪、そして今年のグランドスラムはすごく楽しみです。


 西岡良仁選手はアジア予選で全豪本戦のワイルドカードを勝ち取りました。体格には恵まれているとは言い難いのですが、タイミングを変えるなどさまざまな工夫で不利を補い、スマートなテニスを見せてくれます。コートを広く使ってプレーし、左利きの有利さをうまく生かします。また、相手の力を利用してカウンターショットを放つなど、魅力的なテニスの持ち主です。彼も初の全豪本戦ですが、誰よりも彼自身が一番楽しみにしていると思います。大舞台で活躍できる選手なので、気後れせず、やってくれるでしょう。

土居、日比野ら女子3選手は飛躍の年に

ツアー初優勝を飾るなど、2015年は躍進の一年だった土居美咲。今年はさらなる活躍が期待される
ツアー初優勝を飾るなど、2015年は躍進の一年だった土居美咲。今年はさらなる活躍が期待される【写真:アフロ】

 女子に話題を移しましょう。土居美咲選手の15年は躍進のシーズンでした。彼女は、トップ選手に善戦しても、なかなか最後のところで勝ちきれないところがあったのですが、昨年秋にルクセンブルクでツアー初優勝を飾り、いろいろなことが卒業できたように思います。自分自身、一つ上のレベルに行けたという手応えも得ているでしょう。今年はさらに大きな舞台での活躍が期待されます。まずは彼女らしいテニスを見せてもらいたいですね。そうすれば、結果はおのずとついてくるに違いありません。


 土居選手と同じように昨年ツアー初優勝を飾った日比野菜緒選手は、全豪前哨戦のオークランドで早速、ベスト8という結果を残しました。調子に乗っているというか、とにかく自信に満ちあふれているように見えます。ITFサーキットを卒業して、トップ100にも入り、今はすごく楽しい時期だと思います。ポイントのディフェンドもなく、文字通り、失うものがない状態です。これは若さの特権とも言えます。そのアドバンテージを生かし、グランドスラムの常連に定着してほしいところです。今の勢いをうまく使って、それを自分の実力としてしまうことが大切です。今しか味わえないこともあると思うので、とにかく思い切り楽しんでもらいたいですね。


 奈良くるみ選手は、団体戦のIPTLに出場するなど、これまでと違ったオフを過ごしたことでしょう。セレーナ・ウイリアムズに勝つなど素晴らしい経験をしたと思います。ただ、試合に出ながらどれだけ練習ができていたのか、私も把握はできていませんが、ひとつの不安要素ではあると思います。精神的にも大変だったでしょうし、移動の負担もあり、コンディションを上げていくのは簡単ではなかったと思います。とはいえ、原田夏希コーチも帯同していましたし、トップ選手と同じ時間を過ごすことは、なかなかできる経験ではなく、プラス面もあったでしょう。通常とは違う形のオフは、ひとつの賭けでもあったと思いますが、いい試みだったと思います。奈良選手のことですから、吸収したことを今後に生かしてくれると思います。その成果が全豪でも見られることでしょう。


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