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火野が征矢を倒しW−1王座初戴冠
武藤が曙、真田との師弟トリオで勝利

新王者・火野に稔が挑戦表明

火野が征矢を破りW−1王者に
火野が征矢を破りW−1王者に【横田修平】

 WRESTLE-1新年初興行となる10日の「WRESTLE-1 TOUR 2016 SUNRISE」東京・後楽園ホール大会では、2大タイトルマッチなどが行われ、満員となる1119人を動員した。


 メインイベントのWRESTLE-1チャンピオンシップでは、外敵の火野裕士が王者・征矢学を破り王座初戴冠。次期挑戦者には田中稔が名乗りを上げ、2.10後楽園での初防衛戦が決定的となった。


 昨年、KAIENTAI-DOJOを退団しフリーとなった火野は、征矢に真っ向勝負を挑むと、チョップ、タックルでぶつかり合う肉弾戦を展開。征矢はデスバレーボム、ワイルドボンバーを繰り出すも、火野は屈強な肉体ではね返し、ラリアットの打ち合いを制してのFucking BOMBでマットに沈めた。

稔(左)が次期挑戦者に名乗りを上げるが、火野は「どうなっても分からんぞ」と忠告
稔(左)が次期挑戦者に名乗りを上げるが、火野は「どうなっても分からんぞ」と忠告【横田修平】

「次にオレを楽しませてくれる奴は誰かな?」という火野の呼びかけに対し、出てきたのは体重78キロの稔。「これは何かの間違いだな」と無視する火野に対し、稔は「体重は軽いけど、君のこと、たっぷり楽しませてあげる」と訴えたため、火野も「どうなっても分からんぞ。後悔すんなよ」と受諾した。


「外敵に獲られ、悔しかった。いつかはこのベルトにも挑戦したかった」と志願の理由を語った稔に対し、王者の火野は「小さい人、大丈夫かな?」と、戦う前から稔を破壊し尽くしてしまわないかを憂慮。新王者となったことで、「オレたちが盛り上げることで、団体も盛り上げたい」と豊富を語った。

曙の「王道」に武藤は協力を了解

武藤、曙、真田の師弟タッグが勝利
武藤、曙、真田の師弟タッグが勝利【横田修平】

 セミファイナルでは、武藤敬司が曙、真田聖也と“師弟トリオ”を結成。KAZMA SAKAMOTO&NOSAWA論外&MAZADA組に新年初勝利を飾った。


 かつて大相撲の第64代横綱であった曙は、05年からプロレスに本格参戦するにあたり、当時、武藤が社長を務めていた全日本プロレスを「武藤部屋」と呼んで巡業に帯同。プロレスのいろはを学んだ。また、真田も、武藤主宰の「武藤塾」で行われた新人オーディションに合格し、全日本に入団した経緯があり、2人にとって武藤は師匠と呼べる存在となる。


 昨年末に行われた格闘技イベント「RIZIN」のボブ・サップ戦で頭部を負傷した曙だが、この日はダメージを感じさせることもなく、豪快なボディースラムやエルボードロップを披露。また、TNAやアメリカのインディー団体などを渡り歩いてきた真田も、セクシーな半ケツを披露するハプニングもありながらも、飛びつき式フランケンシュタイナー、プランチャなどを繰り出し、イキの良さを発揮。最後は武藤がシャイニングウィザードでNOSAWAを仕留めた。

曙は今後の試合は未定と話す。武藤は曙の「王道」支持を表明
曙は今後の試合は未定と話す。武藤は曙の「王道」支持を表明【横田修平】

 武藤は「久しぶりの試合。新年に変わっても体は動かないけど、2人に助けられた」と頼もしいパートナーたちに感謝しつつ、昨年から「王道」を立ち上げた曙には、協力を惜しまない姿勢を見せた。


 来週、頭部の血腫を取り除く手術を受ける予定だという曙は、4月開催予定の「RIZIN」への参戦については「まだ話は無い」と現時点では予定なしをアピール。「今後のことは正月が明けてから決めたい」と、次回2.10後楽園への参戦以外、「王道」旗揚げ戦など、すべて未定であると強調した。


 今年は日本を活動拠点に定めた真田は、「武藤さんに恩返しをしたい。新日本の闘魂、全日本の王道みたいに、武藤さんのプロレスLOVEを継承したい」と、師匠に一目置かれるような存在になりたいと激白。次回2.10後楽園では同期のKAIとの一騎打ちが決定したが、「団体を盛り上げるエースになるはずが真逆に行ってる。自分の責任から逃げてる」と批判。一方、ハードコアファイトに果敢にも挑戦したものの、第一人者の葛西純から「むいてない。目を覚ませ」と一蹴されたKAIは、「真田が帰ってきたことは面白く思ってない」と、団体を離れ、海外へ行っていた元同期への複雑な心境を吐露した。

全日本退団の鼓太郎が大和に挑戦表明

全日本退団の鼓太郎が大和のベルトに挑戦表明
全日本退団の鼓太郎が大和のベルトに挑戦表明【横田修平】

 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップでは、大和ヒロシが王者アンディ・ウーを倒し王座奪取。次なる挑戦者として鈴木鼓太郎が姿を現すも、大和は「まずは実績を作れ」と却下した。


 ファン612人の署名を集め、タイトルマッチを実現させた大和だが、場外で床へのDDTを決められるなど大苦戦。しかし、ウーの胴絞めスリーパーを後ろに倒れて引き剥がす荒業を見せると、さらにはコーナーからの後頭部ヘッドバット。続くノーザンライトボムでフィニッシュを決めた。


 ベルトを高々と掲げて勝ち名乗りを上げた大和だが、そこにスーツ姿の鈴木鼓太郎が登場。「久しぶりで申し訳ないけど、そのベルト、もらいに来たぞ」といきなり挑戦状を叩きつけた鼓太郎に対し、大和は「挑戦に見合うだけの実績を用意してくださいよ」と完全拒否。これを了承し、次回大会にカードを組んでおくよう要求した。


 13年から約半年間、全日本マットでシノギを削りながらも、分裂騒動により約半年間で袂を分かったかつての仲間たちに「オレは時を動かしに来たんだよ。あの時の続きをやろうぜ、WRESTLE−1」と再び戦いを挑んだ鼓太郎は「W−1の実力を見せてくれ」と余裕たっぷりにニヤリ。一方、苦労してようやく手に入れたベルトを軽んじられた大和は怒り心頭で、「W−1で頑張っている選手にチャンスを与えたい」と、鼓太郎よりも若手の挑戦実現を訴えた。

高木裕美
静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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