【ノア】鈴木軍入りした杉浦が丸藤組に圧勝 みのると潮崎が横浜決戦を前に大舌戦

高木裕美

中嶋がアーチャーからフォールでベルトへ弾み

中嶋勝彦がアーチャーに勝利し、31日に向けて好発進 【横田修平】

 今年から正式にノア所属選手となった中嶋勝彦が、GHCタッグ王者のランス・アーチャーから3カウントを奪取。横浜でのタイトル戴冠に弾みをつけた。

 アーチャーとデイビーボーイ・スミスJr.のKESは、昨年12.23でBIG in USAを退け5度目の防衛に成功。ノアの悲願である全タイトル奪還を阻止した。これに立ち上がったのが中嶋とモハメド ヨネ。中嶋は大田区大会の翌日に、正式にノア所属となることを表明。至宝奪回へ並々ならぬ決意を見せ付けた。

 6人タッグでの対戦となったこの日は、開始早々場外戦に突入。アーチャーが中嶋に投げっぱなしジャーマン、逆エビ固めを繰り出せば、スミスがミドルキック。中嶋もドラゴンスクリューで反撃に出ると、ヨネがDDT、ドロップキック。中嶋はアーチャーに延髄斬り、ミドルキック、ミサイルキックを打ち込むと、アーチャーもキラーボムを狙うが、ヨネがカット。ならばと中嶋を抱え上げようとしたところを中嶋がウラカンラナで丸め込んで3カウントを奪取した。

 まさかの敗北に激怒したアーチャーは「1.31でおまえは終わりだ」と英語で挑発するも、中嶋は「オレは馬鹿だから英語は分からない。それでも、おまえらが言いたいことは分かる。でも、今日はオレが3カウントを取ったんだ」と、あくまでも勝者は自分であると訴え、勝ち誇った。

タイチ「オレに勝てない2人が王者なのが気に入らない」

タイチは小橋さんを挑発するが、相手にされなかった 【横田修平】

 GHCジュニアタッグ王座前哨戦となるシングル2連戦は1勝1敗の痛み分けとなった。

 小峠篤志は、昨年3月、5月にGHCジュニアヘビー級タイトルマッチで2連敗を喫しているタイチと対戦。タイチは放送席に座る小橋建太さんの前でエアマイクを熱唱するも、小橋さんは微動だにせず。その憂さ晴らしとばかりに小峠に奇襲攻撃を仕掛けると、木槌、イスなどの凶器攻撃や、レフェリーを盾にした防御で小峠にペースを握らせず。急所蹴りからのタイチ式外道クラッチで3カウントを奪い取った。

「オレに勝てない2人がチャンピオンで面白いのか。気に入らない」と、吐き捨てたタイチは「あのタッグのベルトがオレたちには必要なんだ。オレに後退はない。前進のみ」と、シングルを失った今、タッグタイトルを奪うと宣言した。

 原田大輔はTAKAみちのくと対戦。正攻法のTAKAがジャストフェースロックやスーパーキックで苦しめるも、原田がニーアッパーからの片山ジャーマンスープレックスで勝利した。

拳王が「ベルト輝かせるのは俺」とアピール

石森と拳王がやりあう 【横田修平】

 GHCジュニアヘビー級前哨戦として、王者・石森太二と挑戦者の拳王が6人タッグで対戦した。互いに先発を志願し、スピーディーな攻防を展開すると、中盤には拳王が石森をレフェリーにぶつけて、竹刀を振り下ろそうとするも、味方の大原はじめに誤爆。拳王のジャンピングキックに、石森もラリアットで対抗し、チームが分断されると、場外でエルボー合戦を繰り広げた。

 試合後、拳王は石森に対し、「おまえがベルトを持っても輝かない。ノアのジュニアを明るく照らすことができるのはこのオレだ」とマイクで挑発。ようやくノアに戻ってきた至宝を自分が輝かせるとアピールした。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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