スポーツアナリティクスが育む“知性” 有識者たちが語る最新の活用事例
第2回カンファレンスとなる今回は、「スポーツアナリティクスが育む“知性<インテリジェンス>”」をテーマに、有識者の講演に加え、SAPスポーツアナリティクス甲子園と題した大学生によるスポーツデータ分析コンテストを実施し、最新テクノロジーを紹介する展示ブースも設置された。
Bリーグが重要視するデジタルマーケティング
「デジタルマーケティングの推進」とは、バスケ界で持つデータを統合したDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を構築し、マーケティングに活用していくこと。特にスマートフォンでのコミュニケーションを軸とし、スマホのみで情報提供やチケット購入といった試合観戦のサイクルを完結する世界を目指すとした。「権益の統合」は、協会やリーグ、クラブのスポンサーやテレビ放送といった権利を統合して販売することで収益の拡大を図ること。志は常に高く、バスケット界全体で共通の目標を追うことが重要と話した。
Jリーグがトラッキングデータ導入の成果を紹介
今季から導入されたJリーグのトラッキングデータについて、パネリストがそれぞれの立場から今季のデータ活用事例を紹介し、今後の展望を語った。共通していたのがデータはあくまでデータであり、それをどう解釈するかが重要であるということ。出井氏は「まだまだ導入したばかりであり、試行錯誤を続けている」と語り、現在のデータを見せて情報を伝えるだけではなく、今後は選手の強化・育成といった分野でもデータを活用していきたいという意向を示した。
アナリストに必要な5つの能力
後半では、スポーツでもアナリティクスの重要性は高まっており、アナリストは進化しなければならないと説明。具体的に「モデル化能力」「戦略の引き出し」「『人間』と『組織』の理解」「意思決定能力」「伝達能力」という5つの能力を挙げ、各能力を磨く必要があると説いた。