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青学、連覇の鍵は「ハッピー大作戦」
箱根駅伝出場21チームが意気込み
箱根駅伝に出場する全21チームの監督が会見に臨み、意気込みを語った
箱根駅伝に出場する全21チームの監督が会見に臨み、意気込みを語った【スポーツナビ】

 来年1月2、3日に開催される第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)に出場する全21チームのエントリー選手(各校16人、上武大のみ14人)が発表され、10日、各校の監督が一堂に介し、大会への意気込みを語った。


 前回大会、5区山上りで記録を更新した“3代目・山の神”こと神野大地を擁する青山学院大・原晋監督からは「何と重圧のかかる、居心地の悪い場所」と弱気な発言も飛び出したが、「ただ勝った負けただけでなく、多くの人に感動と勇気、元気、そして健康を届けていきたい。今回は『ハッピー大作戦』。国民の多くの皆さんがハッピーになれるようなレースをしたい」と、独特な言い回しで2連覇を誓った。


 対抗馬となる駒澤大・大八木弘明監督は「優勝を狙えるチャンスがあれば、しっかり取る」、11月の全日本大学駅伝を制した東洋大も「目標は『王座奪還』」(酒井俊幸監督)と、虎視眈々(たんたん)と優勝を狙う。


 区間エントリーは29日に発表される予定。

青山学院大・原監督「感動、元気、勇気、健康を届ける」

「ハッピー大作戦」と名づけ、今大会の意気込みを語った青山学院大・原監督
「ハッピー大作戦」と名づけ、今大会の意気込みを語った青山学院大・原監督【スポーツナビ】

青山学院大・原晋監督 昨年の記者会見でワクワク大作戦と言いましたが、優勝候補・駒澤大さんが絶対勝つなと思って、追っかける身として気楽な気持ちでこの場にいまして、自分自身がワクワクしていました。しかし、この席(前回1位)に座ってみると、何と重圧のかかる、居心地の悪い場所だなと。居心地の悪いところで駒澤さん、東洋さんはずっと戦っていたのだと思っています。


 全日本大学駅伝で負けまして、しょぼくれた私、選手の姿を見て「これは青山学院ではないな」と。笑顔をもってして戦っていかないといけないなと反省しました。今年のテーマは「その一瞬を楽しめ」だったのですが、その一瞬を楽しみすぎまして、情けない結果になりました。こだわりと準備をもって、この2カ月やっていこうと仕切り直しをしました。そして、マイナスな発言が学生の中で多く出ていましたが、前向きな発言をしていこうと言いました。昨日のミーティングでは、ただ勝った負けただけでなく、多くの人に感動と勇気、元気、そして健康を届けていこうと話し合いました。前回の優勝パレードで、相模原商店街の80歳のおばあちゃんが来年も元気で生きられるように、「また1年元気で過ごすから頑張ってね」という言葉をいただいた。そのような感動、元気、勇気、健康をお届けできるようなレースをしていきたいです。


 今年の作戦名ですが、「ハッピー大作戦」でいきたいと思います。ゴールしたときに皆さんがハッピー、われわれ選手がハッピー、国民の多くの皆さんがハッピーになれるようなレース展開をしていきたいと思います。


駒澤大・大八木弘明監督 確実に3位に入るチーム作りをしてきましたので、来シーズンにつなげる試合をしたいと思います。前回、優勝候補と言われましたが、上りのアクシデントがありました。本人は治ってきています。


 今年は“育成の年”を掲げてきました。ただ、“育成の年”でも「1人1人が自信を持て」と常に言ってきましたので、その自信が中間層の底上げにもつながってきました。やはり今年は「優勝」というよりも、きちんと3位以内に入って、優勝を狙えるチャンスがあれば、しっかり取るという気持ちで戦っていきたいなと思っています。

目標は「王座奪還」と力強く語った東洋大の酒井監督
目標は「王座奪還」と力強く語った東洋大の酒井監督【スポーツナビ】

東洋大・酒井俊幸監督 目標は「王座奪還」です。とはいえ、青山学院さんが(1万メートル)28分台が11人と、選手層の厚いチームです。東洋大は28分台が半分もいません(3人)。鍵となるのは、全日本大学駅伝と同様に、全員駅伝だと思います。これまでの戦いの型に甘んじることなく、それプラス今年度、いろいろな変更点を加えてきました。今までの積み重ねプラスアルファの力を出して、のびのびと挑んでいきたいと思います。

早稲田大・相楽監督「総合優勝目指す」

明治大・西弘美監督 目標は「3強を崩す」という意味で3位以内を掲げています。91回大会が終わって、目標としては「優勝」を掲げ練習してきましたが、8月くらいに故障が増えた中、いろいろな面で軌道修正をしながら、何とか3位以内を目指してやっていきたいと思います。


 エントリーも16名中8名が初出場になります。不安な部分もありますが、フレッシュで怖いもの知らずな面も期待したいとエントリーしました。1人1人が確実に走ってくれれば、目標順位はいけるような気がします。とにかく大きなアクシデントがないよう、しっかり力を発揮できるように頑張っていきたいです。

早稲田大の相楽監督は、青山学院大、駒澤大、東洋大を3強としつつ、「目標は総合優勝」と宣言した
早稲田大の相楽監督は、青山学院大、駒澤大、東洋大を3強としつつ、「目標は総合優勝」と宣言した【スポーツナビ】

早稲田大・相楽豊監督 目標は総合優勝です。優勝ラインは3強を中心にハイレベルな戦いが予想されますが、この1年間、優勝を目標に掲げ、質の高い練習、量も多い練習という、新たな試みを始めて着実に成長をしてきていますので、簡単な目標ではありませんが、全力で挑戦したいと思います。鍵になるのは、全員駅伝。大きな貯金を作れるエースがいない分、全員が拮抗したチーム。10区間で1秒、5秒を積み上げて総合力で勝負するチームかなと思っています。出雲6位、全日本4位と右肩上がりできていますので、新たな取り組みをしている発展途上のチームですので、あと1カ月、しっかり準備をして自分たちのベストパフォーマンスを出して臨みたいと思います。


東海大・両角速監督 目標は3位を掲げています。しかし、一歩一歩着実に、と考えています。前々回12位、前回6位、そして今回は1つでも上にいければなと思っています。今年はトラックでのスピード強化に取り組みました。その成果が少しずつ出て、(上位10人の)1万メートル平均タイムは3番。1500メートルで全日本選手権優勝者を出したり、成果が出ています。駅伝の強化に特化せず、特にトラックでのスピードを重視しつつ、駅伝競走につなげていきたいと思っています。


 鍵となるのは1区、2区を上位で走れているかになると思っています。


城西大・櫛部静二監督 目標はチーム最高位、5位。チームとしては、大エースがいませんが、全員駅伝ということで努力をしてきました。例年、トラックのタイムは良いのですが、ロードで結果を出せないことがあったので、ロードで結果を出せるようにトレーニングの内容を少し変えていきました。その改善点を生かして、箱根駅伝を成功させるということでチーム一丸となってやってきました。


中央学院大・川崎勇二監督 目標は5位ということで取り組んできました。前回は、山の5区で3番手で上ってきてくれ、往路は順調でしたが、復路はどんどん順位が落ちていきました。今大会、山が前回ほど上れる選手がいませんが、全体的なバランスが良くなってきたと思いますので、主将の潰滝(大記)くんがどれだけ頑張ってくれるかでチームが大きく変わると思います。彼を中心に目標に向かって頑張っていきたいと思います。


山梨学院大・上田誠仁監督 今年のチームは3大駅伝3位以内を目標に掲げて取り組んできました。その結果、出雲では2位、しかし、全日本ではシード権まであと5秒までいきましたが7位と悔しい結果に終わりました。箱根駅伝は目標を変えず、上位で戦う準備を進めています。


 しかし、過去2回の大会で非常につらい、そして悔しい思いをしています。駅伝には3つのことが必要なんだと思います。1つは選手の身体状況が良好であること、なおかつ、選手の心理状況が最適であること、もう1つチームの健康状態が良いこと。エントリーから漏れて悔しい思いをしている選手、つらい思いをしている選手もいることでしょう。そういった選手がいながら、それをエネルギーに変える、お互いの絆に変える、そういうつむぎ合う力があって戦うのが箱根駅伝だと思います。そういったところをさらに強化していきました。谷原(先嘉)キャプテンを中心に、お互いの縦横の結びつきをしっかり強化しながら、そして上位で戦える裏付けになるトレーニングの内容、レースの結果を求めて取り組んできました。


 全体を見ると、28分台が66名、平均タイムが28分台の学校が4校、29分10秒台が4校。ほとんどの学校が29分30秒台に肉薄する状況の中で、厳しいレースになると思います。序盤からたたき出されることのないよう、流れにのって、いい波乗りにのれる状況で戦いたいと思います。


大東文化大・奈良修監督 目標は「11時間10分切り、8位、シード権」を目指しています。出雲駅伝と全日本大学駅伝はスタートからつまづき、まったく駅伝をやらせてもらえてない状況です。その駅伝を通して、監督、コーチ、選手と話をしまして、4年生が卒業する前に駅伝をして送り出したいという思いから、方向を変えました。大隅(裕介)キャプテンが2大会(出雲、全日本)、けがで出ていません。故障も治り、順調にきています。前回大会も1区で良いスタートをきっていますので、大隅が2大会の悔しさを本番にぶつけると思います。4年生中心に戦っていきたいと思います。

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