アジア最強マイラー決定戦に世界が注目 モーリスが香港王エイブルフレンドに挑む

JRA-VAN

国内完全制覇後に目指すのは世界のマイル王

アジア最強マイラーへ、日本のモーリスが香港マイルに挑む 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

「今年の日本の競馬界で最も進化及び覚醒した馬は?」との問いに対して多くの人がラブリーデイの名前を挙げるだろう。だが、もう一頭忘れてはならない馬がいる。それがモーリスだ。むしろモーリスは今年に入って5戦全勝、GIを2勝しているのだから距離という土俵こそ違えど、ラブリーデイを凌駕していると言っても過言ではないだろう。

 そんなモーリスが国内マイル路線完全制覇後に目指すのは、もちろん世界のマイル王のタイトルだ。

今年覚醒、一気にチャンピオンマイラーへ

モーリスは今年無敗の5連勝、春秋マイルGIを制覇し一気にチャンピオンへと駆け上がった 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 ここまでのモーリスの活躍を軽く振り返ってみると、3歳時は重賞に顔を出すものの、結果は今ひとつといった感じで、特に目立った所もなく平凡な競走馬だった。ところが彼が一変したのは2015年に入ってから。1000万下、1600万下と自己条件のレースを難なく勝ち上がると、GIIIのダービー卿CTへ挑戦。ここで見せたパフォーマンスがとにかく強烈だった。道中は後方2番手に位置取りし、直線では馬群の外に持ち出して一気に末脚が爆発する。他馬が止まって見えるほど強烈な末脚で、最後は2着以下に楽々と3馬身の差をつけて完勝。続く春のマイル王決定戦・安田記念をも制して一気にチャンピオンマイラーの座まで登りつめた。

 そして、今秋は毎日王冠から始動するプランもあったが、体調不良で復帰戦が延び、秋の大一番・マイルCSへぶっつけ本番で出走することになる。休養明けに加えて調整不足との声もまことしやかに囁かれ、4番人気の評価ではあったが、ふたを開けてみればそこには春の強いモーリスの姿があった。安田記念の際は先行したが、今回は中団待機策から直線ではいつも通りに末脚を炸裂。フィエロ以下を楽々とかわしてマイルGI春秋制覇を達成した。

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