諏訪魔&宮原組が優勝も直後に分裂
ゼウス&ボディガーが地元大阪で大奮闘

 全日本プロレス「2015 世界最強タッグ決定リーグ戦」優勝決定戦が6日、大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場で開催された。


「2015 世界最強タッグ決定リーグ戦」は、最終公式戦の結果、勝ち点8で並んだ諏訪魔、宮原健斗組とゼウス、ボディガー組が優勝決定戦を実施。最後にしてついに絆の結びつきが見られた諏訪魔、宮原組が初優勝を決めるも、直後に分裂。新たな勢力図が発生した。

宮原、諏訪魔との好連係で優勝を決める

 この日の最終公式戦で、これまで単独首位であった諏訪魔、宮原健斗組はゼウス、ボディガー組と対戦。地元・大阪出身とあって観客から絶大な支持を受ける“ビッグガンズ”に対し、優勝するための打算でタッグを組んだ諏訪魔と宮原は息もバラバラ。15分過ぎに宮原のフロントキックが諏訪魔に誤爆したスキに、ゼウスが諏訪魔にジャックハマーを炸裂。孤立した宮原に合体チョークスラム、ダブルインパクトからゼウスがラリアットでたたみ掛け、宮原から3カウントを奪い取った。


 そのわずか5分後に、同じ顔合わせで行われた優勝決定戦では、前の試合のダメージでボロボロの宮原にあえて先発を託すと、宮原も短期決戦を狙うビッグガンズの猛攻を耐え抜き、諏訪魔に信頼のタッチ。宮原が再びダブルインパクトに見舞われるピンチを諏訪魔のカットで切り抜ける好連係を受け、宮原もゼウスに雪崩式ブレーンバスター。諏訪魔がゼウスをラリアット、ラストライドで戦闘不能にし、ゲキを飛ばすと、宮原もシャットダウン式ジャーマンスープレックスでフィニッシュ。先ほどの借りを返し、初優勝を決めた。

握手を求めた宮原に対し、諏訪魔は……

 試合後、「来年から一緒に全日本プロレスを盛り上げていかないか」と握手を求めた宮原に対し、諏訪魔は裏切りのバックドロップから「オレがおまえを利用させてもらった。いつまでも生意気なこと言ってるんじゃねえぞ。クソガキ」とまさかの絶縁宣言。これをきっかけに、全日本の前座を担う若手たちも決起。野村直矢は諏訪魔率いるEVOLUTION入りを表明し、ジェイク・リー、佐藤恵一の2人は宮原と結託した。


 宮原は「来年からはオレら若い世代で全日本プロレスの新しい道を作っていきます」と決意表明。主力選手の離脱が相次いだ全日本マットを、若い力で再生していくと宣言した。

全日本退団の鼓太郎、青木との距離は埋まらず

 昨年度優勝チームの秋山準、大森隆男組は、西村修、KENSO組に痛恨の黒星で2連覇ならず。勝てば優勝の可能性が残る状況とあり、秋山&大森は早い仕掛けで勝負を狙いに行くが、クセ者2人は一筋縄ではいかず。KENSOのプランチャ、張り手の誤爆で深手を負った西村に、大森がアックスギロチンドライバー、アックスボンバーでトドメをさそうとしたところを、逆さ押さえ込みで丸め込まれ、3カウントを献上。無念の脱落となった。


 先月末で全日本を退団し、今大会が全日本ラストマッチとなる鈴木鼓太郎は、青木篤志、佐藤光留と組んで、渕正信、金丸義信、ウルティモ・ドラゴンのベテラントリオと対戦。かつてアジアタッグ王座やGHCジュニアタッグ王座を巻いたパートナーであった青木の「最後に組むか、戦え」という要求を受け、急遽カード変更されたにも関わらず、鼓太郎と青木は互いにタッチを拒否。青木と佐藤の連係の流れで、ついに合体プレー実現かと思われた場面でも、鼓太郎はあえて味方の青木にミサイルキック。


 試合は青木が渕を仕留めて勝利するも、鼓太郎が求める握手を、青木はバイバイと手を振って拒否。最後まで両者の距離は縮まらないままだった。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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