IDでもっと便利に新規取得

ログイン

元ライト級王者ベンヘンが韓国登場
“柔道王”秋山も強豪ブラジル人対戦
二階級制覇を目指すベンヘン(右)が、韓国大会のメインに登場
二階級制覇を目指すベンヘン(右)が、韓国大会のメインに登場【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 28日にソウルで開催されるUFCファイトナイト「ヘンダーソンvsマスヴィダル」。メインには、韓国人の母を持つ元UFCライト級王者ベンソン・ヘンダーソンが登場し、“大物食い男”ホルヘ・マスヴィダルと対戦する。また、“反骨の柔道王”秋山成勲も参戦し“恐るべき強豪” アルバート・ミナと対戦する。


 WOWOWでは「UFC inソウル」として11月29日(日)午後5:30より放送予定。また、WOWOWメンバーズオンデマンドでは先行ライブ配信を28日(土)夜10時ごろから行なう。

二階級制覇を狙うヘンダーソン

 ベンソン・ヘンダーソンは2012年のUFC Japanでフランク・エドガーを破ってUFCライト級王者になった選手だ。テコンドー黒帯で、大学レスリングでもオール・アメリカンに選出された実力者である。元キック世界王者でK−1にも参戦したリック・ルーファスから打撃の指導を受けており、柔術ではホイス・グレイシーの弟子であるジョン・クラウチから黒帯を授かっている。つまりスタンド状態の打撃でも、タックルでも、寝技でも戦えるオールラウンダーなのだ。


 総合戦績は22勝(4KO、8サブミッション)5敗。相手のふくらはぎを狙ったロー・キックや、太ももへのパンチなど、変則的な技を使う。UFC王座奪取後はエドガーを再戦で返り討ちにして初防衛に成功。ネート・ディアス(五味隆典に一本勝ちした男)や元ストライクフォース王者ギルバート・メレンデス(青木真也、川尻達也を破った男)に勝利し、3度の防衛を果たした。WEC時代からの“宿敵”アンソニー・ペティスに、13年8月に敗れて王座を失ったが、ペティス戦後は元ストライクフォース王者ジョシュ・トムソンに勝利し、コンバット・サンボ世界王者ルスタム・ハビロフにも一本勝ちした。

 しかし、ハファエル・ドス・アンジョス(現ライト級王者)とドナルド・セローニに、キャリア初の連敗を喫し、階級を上げることを決意。前回、今年の2月の試合からウェルター級に上げ、ブランドン・ザッチ戦にチョークで一本勝ちして白星発進した。これから二階級制覇に向けての道のりを突き進みたいところだ。

対戦相手は“ケンカ屋”マスヴィダル

 だが今回の相手マスヴィダルは、一筋縄ではいかぬ相手だ。


 キューバ人の父とペルー人の母のもとにマイアミで生まれ育ったマスヴィダルは、少年時代からストリート・ファイトに明け暮れた“ケンカ屋”。17歳でボクシングとレスリングを始め、03年に18歳でプロデビュー。05年にはジョー・ローザンをパンチでTKOしている。(ローザンはその後UFCに参戦し、UFC史上最多の13度も名勝負ボーナスを獲得した“UFC一の名勝負男”だ)


 マスヴィダルは07年には強豪イーヴス・エドワースにハイキックでKO勝ちし、日本の戦極にも参戦し、元戦極ライト級王者の北岡悟(五味やカルロス・コンディットに一本勝ちし、菊野克紀にも勝利した男)にもKO勝ちしている。また、“ZSTのエース”小谷直之にも勝利し、ストライクフォースでは、メレンデスの持つ同ライト級王座に挑んだ経験もある。UFCでは6勝2敗で、UFC登竜門番組「TUF」のシーズン15優勝のマイク・キエサに一本勝ちしている。


 前回からは、ひさびさにウェルター級に階級を戻し、TUFブラジル優勝のセザール・“ムタンチ”・フェレイラにヒジ打ちを叩き込んで1ラウンドKOし、大会ベスト・パフォーマンス賞を受賞した。

 もともと強烈な打撃を持つが、名門アメリカン・トップ・チームで寝ワザにも磨きをかけてコンプリート・ファイターとなりつつあり、ベンヘンにとって非常に厳しい相手であることは間違いない。韓国で初開催のUFCで、ベンヘンは母の祖国に錦を飾れるか?

秋山の相手はブラジルの“完全決着男”

秋山(左)はブラジルの総合11戦全勝アルベルト・ミナと対戦する
秋山(左)はブラジルの総合11戦全勝アルベルト・ミナと対戦する【Getty Images】

 釜山のアジア大会柔道81kg級で優勝したこともある“反骨の柔道王”秋山は、韓国でも非常に人気の高い選手だ。


 06年に日本のHERO’Sライトヘビー級トーナメントで“オランダの猛獣”メルヴィン・マヌーフに一本勝ちして優勝し、翌07年にはHERO’S韓国大会でデニス・カーンにアッパーで1ラウンドKO勝ちしている。


 UFCには09年のUFC100から参戦し、壮絶な打ち合いの末にアラン・ベルチャーを降して大会ベスト・ファイト賞を獲得。その後はクリス・レーベンや元ライトヘビー級王者ヴィクトー・ベウフォートを相手にまさかの4連敗を喫したが、昨年9月の日本大会ではTUFシーズン7優勝のアミール・サドラーを破って復活の狼煙を上げた。


 UFCでは負け越しているが、UFCでの6戦のうち3度、大会ベスト・ファイト賞を受賞しており、毎試合非常にアグレッシブで見ごたえのある戦いを繰り広げている。


 今回の相手アルベルト・ミナは総合11戦全勝、全試合完全決着勝利という強豪ブラジル人だ。しかも9試合で1ラウンド勝利という速攻型ファイターでもある。柔道と柔術はともに黒帯で、KO勝ちが5度、サブミッション勝ちが6度というオールラウンダーで香港在住。


 前回は昨年8月のUFCマカオ大会で、“アニマル”安西信昌を1ラウンドTKO。この試合では、強烈な右アッパーを叩き込んでダウンさせ、パウンドで仕留めた。得意技はスタンドでのヒザ蹴りとパンチ、寝ワザでは腕ひしぎ十字固めとチョーク・スリーパー。


 はたして秋山は韓国のファンの前でミナを豪快に投げ飛ばし、仕留めることができるのか? 40歳になった秋山の試練の一戦。


(文:稲垣收)

(c) Zuffa, LLC

スポナビDo

新着記事一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント