キム監督「準決勝の良い形が続いた」 プレミア12決勝・優勝コメント

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優勝を果たし、3度宙に舞う韓国のキム・インシク監督 【写真は共同】

 初開催となった「世界野球プレミア12」の決勝が21日、東京ドームで行われ、韓国は米国に8対0で大勝し、初代王者に輝いた。

 準決勝で日本代表「侍ジャパン」に9回3点ビハインドから逆転勝利した韓国は、その勢いに乗り、初回から主導権を握る。2番イ・ヨンギュのタイムリー二塁打で幸先よく1点を先制すると、3回にも追加点を挙げ、さらに5回にはパク・ビョンホの3ランなどで5点を加え試合を決定づけた。米国は韓国の5投手の継投の前に5安打に封じられ、完封負けした。

 MVPにはこの試合3安打3打点のキム・ヒョンスが選ばれた。

キム・ヒョンス、MVPは「イ・デホが受け取ると…」

 以下は試合後のキム・インシク監督とキム・ヒョンスのコメント。

キム・インシク監督 試合は決勝、相手は米国ということで、予想していた通り強く、1度負けていたので気を使いました。しかし、点をとることができて、大勝することができました。このように大量点をとることもできますが、(試合前は)延長ということも考えていました。選手がよくがんばってくれました。

キム・ヒョンス 点数をとることができていたので、自分も力になろうと思っていました。チームに貢献できたと思います。予選では(米国に)負けましたが、良い準備をしたことで良い結果にできたと思います。戦略分析チームの皆さんにも助けていただいて、感謝しています。

――戦略としてゆるい球、変化球を狙っていく戦略はありましたか?

キム・インシク監督 私たちは米国チームに対して、さまざまな戦略を用意していました。チェンジアップ、カットボールなど変化球を投げることは想定し、選手たちも準備ができていました。十分に知っていても打者自身が投手と向かい合うわけですから、選手の対処する能力が優れていたと考えています。

――予選で米国に当たった時にくらべて、どのような分析をして、どのような分析が役に立ったのでしょうか?

キム・ヒョンス 予選の時からたくさん、戦略を立てていました。相手チームには速い投手が多いので、速球に狙いを定めないといけないということで、準備をしてきました。それが良かったので、良い打席の結果につながったのだと思います。

――2006年、09年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では日本に勝つことができましたが、今回は国際大会の優勝です。お気持ちは?

キム・インシク監督 非常に多くの心配をしていました。選手たちの負傷もありました。当初のメンバーから10名ほどが負傷で抜けていきましたが、(残ったメンバーは)役割をこなしてくれました。素晴らしい投手たちでいろいろな球種、いろいろな形の投球をしてくれたので、大変ありがたく思っています。

――今大会で一番厳しかったのはいつでしょうか?

キム・インシク監督 開幕の日本戦、札幌ドームで大谷(翔平)の球を打てませんでした。準決勝でも大谷の球を打てなかったのは大変だったと思います。最後は私たちが点数をとって逆転することができましたが、その流れがこの決勝戦にも良い形で続いたのだと思います。

――MVPへの感想を。

キム・ヒョンス 私は予想していませんでした。イ・デホが受け取ると思っていましたが、受賞できたので、とてもうれしく思います。初めてこのような賞を受賞できてとてもうれしいです。

――韓国チームとして、今回の優勝を経てより良くなる部分はありますか?

キム・インシク監督 国際大会に出るたびに思いますが、韓国では日本の投手が投げる速い球、変化球を見ていてうらやましく思うことがあります。米国のチームでは外野手の送球、野手の動きをうらやましく思います。そういった能力をより練習しなくてはらないと思います。
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