注目はバルサのハイプレスとレアルの戦術 現日本代表GKコーチが語るクラシコ

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現在日本代表GKコーチを務める元スペイン代表のリカルド氏は「仕事と情熱で恩返しがしたい」と語る 【(C)WOWOW】

 現在日本代表のGKコーチを務める元スペイン代表のリカルド・ロペス氏。母国から遠く離れた日本を新天地に選んだ彼は「期待に応えないといけない。仕事と情熱で恩返しがしたい」と語る。

 また、リカルド氏は現役時代の主戦場であったリーガ・エスパニョーラのビッグイベントである、レアル・マドリーとバルセロナが激突する伝統の一戦“クラシコ”や、対戦歴もあるリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドについても他では聞けない思い出を語ってくれた。

日本人GKとヨーロッパのGKの間に大きな力量差はない

――はじめに、日本代表のGKコーチに就任された経緯を教えてください。

 ベルギーのクラブ・ブルッヘでコーチを務めているとき、ハビエル・アギーレ氏から連絡があり、日本代表GKコーチのチャンスをもらいました。いろいろ考えましたが、家族に相談したらみんなが喜んでくれたので、このオファーを受けました。周りの人たちは僕を熱烈に歓迎してくれましたし、今も信頼してくれています。本当に感謝していますし、だからこそ僕は期待に応えなければならない。日本代表を高みに到達させるためにも、仕事と情熱で恩返しがしたいです。

――日本のGKと世界レベルのGKにはどのような違いがあるのでしょうか?

 日本人GKとヨーロッパのGKとの間に大きな力量差はありません。違いを挙げるとすれば、戦う場所のレベルの相違。ヨーロッパの競争はものすごく激しいですから。ヨーロッパの偉大なクラブや、チャンピオンズリーグの舞台で日本人のGKが活躍する日が来たらうれしいですし、そのために僕はここにいます。日本人のGKたちには十分その素質があると思います。

――バジャドリード在籍時は城彰二さん(現サッカー解説者)とチームメートでしたね。

 彰二はすごくフィジカル的に強い選手で、天性の得点力がある選手でした。チームのために大事なゴールを決めてくれていました。彼は仲間の心の奥深くに入り込んで、みんなに愛されてもいました。ファンも彼のことが好きでしたしね。それと、日本のメディアがたくさん来てくれたことにはみんな喜んでいました(笑)。

――現在、リーガでは乾貴士選手がエイバルに所属していますが、過去、日本人選手にとってリーガは“鬼門”とされていました。日本人がこの世界最高峰リーグで活躍するために必要なことは?

 彰二や乾貴士の活躍を見れば分かる通り、リーガでプレーできる才能を持った日本人選手がいることは確かです。ただ、成功できるかどうかは別の話。リーガには優れた選手が多すぎて、成功するために必要なことも多いです。さまざまな要因に恵まれなければなりません。無理ではないが、簡単でもない。

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