星稜・阿部「チャレンジャーとして戦う」 第94回全国高校サッカー選手権 抽選会

スポーツナビ

第94回高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が行われ。全48校の主将が顔をそろえた 【スポーツナビ】

 12月30日に開幕する第94回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が16日、東京都内で行われ、夏の高校総体(インターハイ)王者の東福岡は遠野(岩手)と1回戦で、前回大会覇者の星稜(石川)は玉野光南(岡山)と2回戦で対戦することが決まった。星稜の阿部雅志主将は、開会式で選手宣誓を務めることもあわせて決まった。

 大会には都道府県予選を勝ち抜いた全48校(東京は2校)が出場。開幕戦に決まった駒澤大高(東京B)vs.阪南大高(大阪)を皮切りに、来年1月11日の決勝まで熱戦が繰り広げられる。

 1回戦、2回戦の対戦カードは以下の通り。

第94回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ

<Aゾーン>
星稜(石川)vs.玉野光南(岡山)※
札幌大谷(北海道)vs.鹿児島城西(鹿児島)
中京大中京(愛知)vs.初芝橋本(和歌山)
藤枝東(静岡)vs.香芝(奈良)
各務原(岐阜)vs.佐賀北(佐賀)
正智深谷(埼玉)vs.明徳義塾(高知)※

<Bゾーン>
丸岡(福井)vs.松山工(愛媛)※
駒澤大高(東京B)vs.阪南大高(大阪)★開幕戦
尚志(福島)vs.京都橘(京都)
新潟明訓(新潟)vs.那覇西(沖縄)
遠野(岩手)vs.東福岡(福岡)
米子北(鳥取)vs.市立船橋(千葉)※

<Cゾーン>
桐光学園(神奈川)vs.長崎南山(長崎)※
青森山田(青森)vs.大社(島根)
聖和学園(宮城)vs.野洲(滋賀)
秋田商(秋田)vs.鳴門(徳島)
矢板中央(栃木)vs.大分(大分)
富山第一(富山)vs.日章学園(宮崎)※

<Dゾーン>
都市大塩尻(長野)vs.神戸弘陵(兵庫)※
國學院久我山(東京A)vs.広島皆実(広島)
明秀日立(茨城)vs.四日市中央工(三重)
帝京第三(山梨)vs.高松南(香川)
日大山形(山形)vs.山口県鴻城(山口)
大津(熊本)vs.前橋育英(群馬)※

※シードにより2回戦から登場

星稜 阿部雅志主将

選手宣誓を引き当てた星稜の阿部主将は、「うれしいし良い機会」とコメント 【スポーツナビ】

「選手宣誓はうれしいし良い機会」

 玉野光南との初戦は、チャレンジャーとして、目の前の試合に全力で取り組みたいと思います。

(選手宣誓は)自分でも驚いています。(昨年王者の)名に恥じない宣誓をしたいと思います。逆にうれしいというか、良い機会だなと思います。ここ最近(の選手宣誓)は変化球が多いので、今年はまっすぐでいきたいと思います。

(去年は先輩の豊田陽平選手が佐賀牛をプレゼントしてくれて優勝した。今年もお願いしたい?)そうですね(笑)。今年もいただけるならもちろんうれしいです(笑)。(本田圭佑先輩も)何かしらの形で応援してくれていると知ったら、選手たちも力になると思います。(明日の代表戦も)もちろん応援します。

(去年河崎護監督が事故に遭い、大きなけがをしてしまった。戻ってきてどうか?)戻ってきてからは監督のすごさをあらためて身にしみて感じています。やはり監督がその場にいることによって、ひとりひとりのモチベーションも違ってきますし、良い意味でいていただけるだけですごく助かります。チームが引き締まりますね。

青森山田 北城俊幸主将

青森山田の北城主将は「個性が強く、長所を持った選手が多い」とチームのストロングポイントを話した 【スポーツナビ】

「個性が強く、長所を持った選手が多い」

(対戦相手が大社に決まったことについて)自分たちのサッカーをすることが1番大事だと思います。どんな相手でも一戦一戦、自分たちのサッカーをやることだけ考えて頑張っていきたいです。組み合わせも少しは関係があると思うのですが、最終的には自分たちがどれだけやれるかだと思うので、そこは今日相手も決まったので気を引き締めて良い準備をしていきたいと思います。

(チームのストロングポイントは)ひとりひとり、個性が強く長所を持った選手が多いのでそういった強みが出せると、攻守共に驚異的なチームだと思います。チーム力がとても大事になると思うので、チーム一丸となって戦いたいです。

(県予選でもその戦い方ができたか?)県予選ではかなり苦戦を強いられた時間もあったのですが、今年は勝ちにこだわってやりたいという自分たちのサッカーがあります。(決勝戦の)結果は1−0だったのですが、勝てたことがすべてだと思っています。

(チームの目標は)もちろん優勝です。どのチームも目指しているとは思うのですが、あまり対戦相手だったり上を見過ぎずに、まずは目の前の試合を戦っていきたいと思います。

東福岡 中村健人主将

「選手権は本物の強さを見せられる場所」と力強く話す東福岡の中村主将 【スポーツナビ】

「選手権は本物の強さを見せられる場所」

(対戦相手が遠野に決まったことについて)みんなからは(今年のインターハイ決勝で戦った)市船(市立船橋)を引いてほしいと言われていました。そういう意味で、(勝ち上がれば)3回戦で勢いがついたところで市船といい勝負ができるのではないかなと。強いところと試合をするのは楽しいと思うので。選手権という最高の舞台でまた市船と戦えればと思っています。

(県予選を振り返って)自分たちのストロングポイントは攻撃の部分です。良い崩しだったりパスワークが徹底できていて、決勝、準決勝でもうまくいったので、全国レベルでも自分たちのサッカーができるように、これから細かい部分や質を高めていきたいです。

(自分にとって選手権はどのような舞台か、目指していたものか?)そうですね。あと、本物の強さを見せられる場所だと思っています。(3年生にとっては)最後の大会ですし、みんなメンタルの部分でも潰しにくると思うので、受けて立つのではなく、自分たちも全力で向かっていって(相手を)倒すことができればいいなと思います。

國學院久我山 宮原直央主将

初戦の相手が広島皆実に決まった國學院久我山の宮原主将は「良い相手を引くことができた」と喜んだ 【スポーツナビ】

「良い相手を引くことができた」

(対戦が決まった)広島皆実は強くてうまいイメージがあります。でも、対戦相手がどうこうではなく、自分たちがどれだけ準備をできるかだと思うので、対戦相手が決まった中で、自分を含めたメンバーがどれだけモチベーションを持って練習できるかが大事だと思っています。結構良いモチベーションでできると思うので、良い相手を引いたのかなと思っています。

(みんなには)「良いところを引いて来いよ」としか言われていなくて、良いところの定義が難しいですよね(笑)。シードを引いてほしいのか、インターハイで優勝した東福岡は引くなよという意味なのか。良く分からないですが、僕は(広島皆実とは)非常に緊張感を持ったゲームができると思っています。さらに次の対戦候補に四日市中央工がいるので、四中工も広島皆実も優勝や決勝を経験しているチームです。非常にモチベーション高くできるという意味では、みんなの期待に応えられたのかなと思っています。

 今年の久我山は、一昨年はすごく攻撃的で、去年は結構守備的でしたが、去年出ていた選手が前線にもディフェンスにもいるので、バランス型と言うか、攻める時は全員でボールを回しながら攻撃することができます。ただ、80分通して攻めきるということはなかなか全国の舞台では厳しいので、そこでしっかり守り切るということも大事です。(守りきって)東京予選を勝ってきた部分があります。まずはゼロに抑えて、今年のチームは1点取るとノッてくるチームです。1点目を取る時間帯がどのタイミングか――、というのが課題ですね。1点を取ってからはすごく動きが良くなるので、今年は特に大事なのは先制点かなと思っています。

 目標は目指すからには日本一ですが、高いところを見過ぎると足をすくわれる。一昨年、自分はロッカールームから試合を見ていましたが、すごい悔しかった。その気持ちを背負って、去年はベスト16でPK戦で負けましたけれど、一戦一戦目の前の試合に集中して、戦っていきたいと思います。

1/3ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント