長谷部「チームに新しい競争が生まれる」 W杯予選シンガポール戦後、選手コメント

スポーツナビ

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

3点目を決めた吉田は、W杯最終予選や本大会を見据えた戦いが必要という考えを示した 【写真は共同】

「局面での質を上げていかなければいけない」

(無失点に抑えたことについて)相手がそんなに攻撃してこなかったので、ディフェンスとしては特にないです。後半は、ホームでやった時よりも多少相手にチャンスを作らせてしまったので、そこは気になりますね。ただ、前半から攻撃のバリエーションは多かったし、チャンスもたくさん作っていたので、攻撃に関してはすごく良かったと思います。後半は多少停滞しましたけれど、とにかくしっかり勝って、いろいろなポジションの選手が点を取って、ゼロに抑えられたことは悪くなかったと思います。

 もっともっと局面での質を上げていかなければいけないですし、細かいところを言うと本当にミスが多かったと思うので、そこは減らしていかなければいけないと思います。細かいところは足りないところだらけなので、この2次予選で多くの形を作って、自分たちの土台をしっかり作らないと。最終予選ではアジアでも強い相手と戦わなければいけなくなってくるので、まだ2次予選を突破していないですけど、そこへの準備も踏まえて戦っていかなければいけないと思います。

(ゴールシーンは)できれば最初のヘディングで決めたかったです。監督からもセットプレーで点を取ろうとミーティングで話をしていたので、できれば最初で決めたかったですけど、こぼれてきたのでラッキーでした。予選を通してCKやFKから点を取れればと思います。

(新しいメンバーが入った手応えは)まだ特に感じないですれけど、新しい選手が入って競争が激しくなり、今日みたいに新しく入った選手が結果を出せば、今まで出ていた選手のプレッシャーも強くなると思いますし、選手層が厚くないとW杯予選や本大会で戦っていけないと思います。今は監督も見定めている段階だと思いますし、僕も含めて競争はあるわけで、いろいろな選手がパフォーマンスを出していくことがチームの成長につながるので、手応えというよりは自分たちがしっかりプレーすることが重要だと思います。

西川周作(浦和レッズ)

「非常に充実した試合だった」

 今日は無失点で終わることがチームとしては大事でしたし、一方的な試合になるのは想定していました。ピンチに備えて良い準備をして、相手に仕事をさせないというのはできたと思います。後半はもっと自分たちでアクションを起こして、点を取りに行く姿勢を見せられたら良かったと思います。また次の糧にして、うまく修正してカンボジア戦で今日の反省を生かしていきたいと思っています。

(後半21分にピンチを迎えた場面は)まだDFが絞り切っていなかったこと、クロスをフリーで上げさせてしまったというのが問題でした。球際の意識というのは、試合を通してほぼ高い意識でできたとは思います。けれど、ああいうシーンは確実に決められてもおかしくない状況でしたし、もっと相手が強くなることを想定して、反省点として次に生かしていきたいと思います。

(攻撃について)1タッチで崩そうという意識が強かったのは非常に良かったですし、縦に3人目の動きが非常に多かったと思います。陽介からも非常に良い組み立てがありましたし、夢生も初先発とは思えないぐらい伸び伸びとプレーしていたので良かったです。

(高いディフェンスラインの背後で守ることには慣れてきた?)求められることはほぼ一緒というか、背後のボール処理は自分の売りだと思っていますし、ミスを恐れていては本当に充実感も何もないので、今日も高い意識で目的を持ちながらポジションを取っていたので、非常に充実した試合でした。

(金崎のゴールについて)大分の方は今でも応援してくれています。(大分トリニータで同僚だった)夢生、キヨ、モリゲ(森重真人)、僕の縦のラインで先発できたのは大分の方も喜んでくれたのではないかと思います。

酒井宏樹(ハノーファー96/ドイツ)

「クロスはニアに上げろと言われていた」

 崩しの部分、工程を意識してプレーしました。陽介くんと圭佑くんの3人で崩したシーンは完璧だったし、崩れるまで3人でボールを回すというのが良かったと思います。でも、最後のところで僕の仕上げが精度を欠いたのが事実なので、しっかり練習していきたいと思います。

(両サイドバックが高い位置を取っていたことについて)前半は特に多かったですね。後半に関しては、逆に上がらないで前の選手がスペースを大きく持って、自分たちで仕掛けている部分もありました。集中を欠いた守備もありましたけれど、そういう部分を除いてはうまくコントロールした試合だったのではないかと思います。

(監督から言われていたことは)球際のプレーなので、インターセプトは特に後半は意識しましたし、そういうところでボールを取って二次攻撃につなげられたのは良かったと思います。

(クロスについては)ニアに上げろと言われていたけれど、なかなかニアは空いてないんじゃないかなと思い、試合中にいろいろと模索しました。そういうところは監督の要望も理解しつつ、自分の色を出していくことも大事ですから。でも、結果にはつながらなかったのでしっかりと反省します。

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