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「意地もあった」セブンズ男子が五輪出場
アジア制覇につながったタックル強化

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決勝はプロ選手を含む香港との対戦

試合後に笑顔を見せる桑水流(くわずる)主将(右)と坂井。セブンズを長く支えてきた
試合後に笑顔を見せる桑水流(くわずる)主将(右)と坂井。セブンズを長く支えてきた【斉藤健仁】

 11月7日、8日、香港スタジアムで7人制ラグビー(セブンズ)のリオデジャネイロ五輪のアジア予選が行われた。男子は今大会の勝者1チームがオリンピックの切符を獲得するという一発勝負だった。


 10チームが参加して2プール×5チームに分かれて予選が行われたが、「最強の12人で臨む」(瀬川智広HC)という日本代表と、開催チームであり、半数はプロ選手だという香港代表の一騎打ちだと思われていた。その予想通り、互いに5連勝で決勝戦では日本代表と香港代表が相対した。

前半は「『香港コール』にのまれてしまった」

決勝の香港戦を前に国歌斉唱する日本代表
決勝の香港戦を前に国歌斉唱する日本代表【斉藤健仁】

 トップリーグで2度優勝経験のある瀬川HC(ヘッドコーチ)がセブンズの男子日本代表のヘッドコーチになったのは、奇しくもエディー・ジョーンズ氏の15人制日本代表HC就任と同じ2012年4月だった。その4年間が凝縮されたような、後半最後の10分間(セブンズは決勝のみ10分間ハーフ)だったと言えよう。


 前半、太鼓が打ち鳴らされ、「香港、香港!」、「加油、加油!(がんばれという中国語)」のアウェーの大声援の中、香港代表が接点で激しさを見せて、日本代表は少し近場に固執してしまい、相手陣に入ることができなかった。すると香港代表が日本代表のディフェンスに対してクロスを使い、外にスペースを作って2トライを挙げて、前半0対10で折り返した。「オリンピックのプレッシャーはあった。『香港コール』にのまれてしまって、焦ってしまった。ボールキープできても、香港代表の得意とする近場を攻めてしまった」(桑水流裕策主将/コカ・コーラ)


 それでも瀬川HCは「自分たちの(ボールを展開する)ラグビーをやろう」と声を掛けた。桑水流主将は「ボールを動かそうと話しました」と言えば、前主将である坂井克行(豊田自動織機)は「あれだけ攻められても10点しか取られなかった。後半はいけると思った」と振り返った。見ている側としては、「先にトライを取られたら厳しいのでは……」と思っていたが、ヘッドコーチ、選手たちともに逆転できる自信があった。

斉藤健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。 学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)、「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)など著書多数。最新刊は「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版/2017年11月刊)。

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