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東都入れ替え戦でドラ1エースが対戦
「天国」に残るのは今永か、原か

明暗分かれた両エース

大学ラストイヤーは左肩痛で不本意な成績に終わった今永。最後の仕事はチームの1部残留だ
大学ラストイヤーは左肩痛で不本意な成績に終わった今永。最後の仕事はチームの1部残留だ【写真=BBM】

「天国と地獄を分ける戦い」と称される、東都1部2部入れ替え戦。今秋は11月7日から、1部6位の駒沢大と2部優勝の東洋大が対戦する。


 現在、神宮球場で開催される1部に対して、2部は各校のグラウンドを使用したホーム&ビジター方式。そのため、「天国」と「地獄」の格差はより濃くなっている。同連盟では1部と2部を統合する案が出ているが、9月10日の理事会では結論に至らず、「継続審議」となっている。その時点で今秋の入れ替え戦は実施すると発表されていた。


 駒沢大は2勝10敗、勝ち点0で2013年秋以来、4季ぶりの1部最下位となった。エース左腕・今永昇太は3月末に左肩を痛め、春のリーグ戦では登板できなかったが、今秋は開幕戦の日本大1回戦(9月11日)で復帰。自己最速にあと1キロと迫る147キロを計測するなど直球の威力は戻っているが、6試合(うち先発は2試合)で0勝3敗とチームを勝利に導くことはできなかった。


 打線も送りバントの失敗などミスが目立ち、投手陣を援護できずに黒星を重ねた。入れ替え戦に向け、西村亮監督は渋い表情で言った。


「今さら焦っても仕方ない。入れ替え戦までにやれることを考えて、やり残したことがない状態にして臨むしかない」


 東洋大は8勝6敗、勝ち点4で13年秋以来、4季ぶりに2部を制した。エースで主将の原樹理が11試合(うち先発は9試合)に登板。シュートを武器に打たせて取る投球で6勝(3敗)を挙げ、優勝に貢献した。6季ぶりの1部復帰を目指す高橋昭雄監督は「2部で優勝して、みんなが『おめでとう』と言ってくれるけど、まだ1部に上がれたわけではない。これからですよ、これから」と気を引き締めた。

2年前の入れ替え戦は今永が15K完封

シュートなどを巧みに操る投球で2部優勝、入れ替え戦進出を果たした東洋大・原
シュートなどを巧みに操る投球で2部優勝、入れ替え戦進出を果たした東洋大・原【写真=BBM】

 両チームのエースは、今秋のリーグ戦の結果では明暗が分かれた。だが、10月22日のドラフト会議では今永は横浜DeNAから、原は東京ヤクルトからともに1位指名されている。同じセ・リーグのドラフト1位同士の投げ合いが予想されることで、今回の入れ替え戦は東都ファンならずとも注目の一戦となった。


 今永は「僕はまだDeNAの今永ではなく、駒沢大の今永としてやるべき仕事がある。最後にしっかりと結果を出して、次のステップに進みたい」と意気込んだ。原は「この1年間1部昇格を目標にやってきて、やっとここまできた。最後に自分の力を出し切って、何としても1部に上がりたい」と闘志をみなぎらせる。


 駒沢大と東洋大は2年前の秋の入れ替え戦でも戦っている。その秋のリーグ戦では不調で1勝6敗に終わった今永は、入れ替え戦で本来の投球を披露。1回戦では140キロ台の速球を軸に15三振を奪って完封するなど、1部残留の原動力となった。当時、東洋大・高橋監督は今永の投球に対して「(リーグ戦での不調に)だまされた。直球を狙っていても打てなかった」と歯ぎしりしたのだが、はたして今回はどうか。 


 東都1部2部入れ替え戦には、独特の緊張感が漂う。それを味わえば、「今永vs.原」を観に来た野球ファンも、戦国東都の魅力にとりつかれてしまうに違いない。


(文=佐伯要)

週刊ベースボールONLINE

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