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「MMAはスポーツ」だと証明したい
世界MMA連盟CEOインタビュー(2)

女子の盛り上がりにも注目

現在UFCではロンダ・ラウジー(左)を中心に女子の活躍も光っている
現在UFCではロンダ・ラウジー(左)を中心に女子の活躍も光っている【Getty Images】

──アジア選手権はいつ頃開催する予定?


 来年2〜3月にはやりたいですね。


──開催国は?


 日本です。もともとアジア圏には14カ国しかなく、IMMAFにはまだ4〜5カ国しか加盟していない。日本でアジア選手権をやることが、アジアにMMAを広めるいいきっかけになるんじゃないかと期待しています。日本にとっても自国で開催することで世界中の注目を集めることができる。日本からMMAを広めるいい機会になるでしょう。そもそもMMAは日本が発祥の地。柔道もそうだけど、海外の選手が日本の大会に出場して優勝したり、入賞したりするとものすごく名誉だし、評価されるんですよ。


──欧州選手権とそんなに間隔を空けずに開催する予定なんですね。


 IMMAFが開催する大会はそんなにインターバルを空けたくない。少なくとも11月に欧州選手権をやる時にはアジア選手権の開催告知をしたい。その方が参加者もスケジュールをとりやすいだろうし、裏方も大会の準備をしやすい。2〜3月というのはまだ企画段階の話ですけどね。


──現在UFCではロンダ・ラウジーを筆頭に女子が脚光を浴びています。その影響はアマチュアにも及んでいますか?


 IMMAFでも女子は盛り上がっていくでしょう。実際ラスベガスの世界選手権でも女子の試合はすごく良かった。通常格闘スポーツを広めていくためには時間を要するけど、女子MMAに関していえばロンダの人気がすごいので、女子の観客層の関心が増えているように思えます。


──ちなみにアマチュアの女子ファイターはどんな競技出身者が多い?


 やっぱり何らかの格闘技のキャリアがあったうえでMMAを始める人が多いですね。MMAを目指している選手のモチベーションのひとつとして、「プロがあるから」というのがある。柔道だとお金のためではなく、五輪に出ることが目標になっている。ロンダも柔道を続けていれば、もっと上のメダルを目指すことができたはず。ただ、実際柔道家時代の彼女の生活は困窮していて、MMAファイターになってからようやく成功を収めた。MMAはプロとしての目標を作りやすいのです。


 今回のインタビューを通して、デンサイン氏がMMAをスポーツとして捉え、いかに競技化していくかというところに腐心していることがよく分かった。その方法論は従来の格闘技界にはない、五輪種目である柔道をベースに考えていることも興味を引いた。純度の高いスポーツにするためには、既存の法則だけに則っていてはある一線を越えることはできない。


 また、来春にも日本でアジア大会を開催する計画を立てているという話は日本のみならず、アジア全域のアマチュアファイターにとって朗報だろう。これまではアマチュアの上位概念としてはプロしかなかったが、アジア大会を開催することで、アマチュアのさらにその先──国際地域大会や世界大会を目指すことができるようになる。


 ホスト国としての重責を担う日本にとっても、これほど大きなチャンスはない。アジア大会はアマチュアMMAのステータスをさらに高める可能性を秘めている。その運営を全面的にサポートするJMMAFにとっても、アジア大会の開催で世間にスポーツMMAをアピールする絶好の機会だ。いまやJMMAFは日本のアマチュアMMAの一大勢力になりつつあるが、アジア大会の開催をきっかけにさらに発展することができるか。


■プロフィール:デンサイン・ホワイト


1961年12月21日生まれ(53歳)

英国出身。12歳から柔道をスタート。84年のロス五輪から3度五輪に出場した。引退後、英国柔道連盟のチェアマンを11年間務める。現在はIMMAF CEO。英国在住。

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