愛犬と一緒にラウンドはいかが? ゴルフなう 第6回

北村収

【写真提供:鹿島の杜カントリー倶楽部】

「ドッグカフェ」や「わんこと一緒に泊まれる宿」など、大切な愛犬と一緒に過ごしたいというニーズに応えたサービスが急増中の昨今、実はゴルフでも愛犬と一緒にラウンド可能なゴルフ場がある。しかも予想以上?に、多くの方が愛犬とのゴルフを楽しんでいるという。今回はその実態を探ってみた。

平均1日に3〜5組はワンちゃん連れで来場!

 栃木県にある「きぬがわ高原カントリークラブ」では、毎日のようにワンちゃん連れゴルファーが来場しているという。

「平均1日に3〜5組くらい入りますね。週末は特に集中します。併設しているコテージにもワンちゃんと泊まれる部屋があるので、ペットとのお泊まりゴルフを楽しむお客様が多いです。全国的にワンちゃんとラウンドできるゴルフ場は少ないようで、毎年のように関西方面から来てくださるお客様もいらっしゃいますよ」と副支配人の君島浩二さんは語ってくれた。

 ラウンド中はケージ(かご)に入れて、カートで一緒にラウンド。前の組と離れない範囲でリードにつないで、フェアウェイなども一緒に歩き、緑の絨毯を愛犬と一緒に楽しむそうだ。なお、グリーン及びバンカーへのペットの入場は厳禁とのことだ。

きぬがわ高原カントリークラブでのペットゴルフ風景 【写真提供:きぬがわ高原カントリークラブ】

【写真提供:きぬがわ高原カントリークラブ】

ランチを愛犬と一緒に取れるゴルフ場もあり

 茨城県の「鹿島の杜カントリー倶楽部」ではラウンドだけでなく、ランチもワンちゃんと一緒に取ることが可能だ。

「ラウンドだけでなくお食事もほかのお客様とは別に、コンペルームで愛犬と一緒に取れることも喜ばれていますね。一度、愛犬とのゴルフを楽しまれた方の多くはリピーターになります」と取締役企画部長の小谷瀬本子さん。

 愛犬だけでなく愛猫との一緒のラウンドも可能で、ペットとラウンドするにあたっての規則を定めた「ペットポリシー」に記入・提出するだけで、一緒にコースへ出てラウンドすることができる。なお、こちらのゴルフ場では、土日祝日のペット同伴プレーはメンバーのみの利用に限定されている。

ランチも一緒に取れるという鹿島の杜カントリー倶楽部 【写真提供:鹿島の杜カントリー倶楽部】

【写真提供:鹿島の杜カントリー倶楽部】

欧米ではペットゴルフは当たり前!

 ゴルフの聖地といわれるスコットランドのセント・アンドルーズ。全英オープンが開催されるオールドコースが有名だが、ほかにも気軽にラウンドできるコースがいくつかある。そこでは一般市民が友人や家族、そしてペットと一緒にラウンドしている光景が珍しくない。

スコットランドのセント・アンドルーズ(エデンコース) 【北村収】

 写真はセントアンドルーズのエデンコースで今夏に筆者が撮影してきたもの。なお、ペットとラウンドするのは英国だけではなく米国などでも行われているという。

 欧米は「ペットが家族の一員」という意識が日本以上に強いとよく言われる。だから、欧米ではペットとのゴルフは珍しいことではない、という認識があるのだろうか。その意味では、日本でも愛犬とのゴルフがもっと広がっていくことの方が健全といえるかもしれない。

ドッグラン付コースなど、ペット可コースはまだまだあり!

 日本では浸透していない愛犬とのゴルフだが、前半で紹介した栃木県の「きぬがわ高原カントリークラブ」、「鹿島の杜カントリー倶楽部」以外にもまだまだある。

 岐阜県の「メダリオン・ベルグラビアリゾート」ではドッグランもあり、リゾート内のホテルに泊まって愛犬と一緒にラウンドできる宿泊プランも用意しているそうだ。
「愛犬とゴルフをされる方は、ご宿泊される方のほとんどですね。ドッグランで遊ばせたり、ラウンドに連れて行ったりと、愛犬との休暇を楽しまれていますよ。当ゴルフ場ではラウンド中は基本的にはケージの中に入れて、連れて行ってもらうことにしています」と副支配人の長坂一義さん。

 ゴルフ場予約サイトのゴルフダイジェスト・オンラインでは愛犬と一緒にラウンドできるペット(犬など)同伴OKのゴルフ場を特集しているコーナーもあるので、愛犬とのラウンドに興味がある方は参考になる。

【写真提供:きぬがわ高原カントリークラブ】

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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