「今日、ゴルフ始めます。」vol.2 グリップをおろそかにする人に成長なし!

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【写真:ALBA.Net】

 ゴルフ練習場に来てみたけど、どうしていいかわからなかったオレ。幸運にも石井忍さんというプロコーチと出会い、練習場での振る舞い方を教えてもらった! 早速ボールを打ってみようと思ったら、まだダメだと言われてしまった……。なんでも打つ前に握り方を覚えておかなければいけないんだとか……。(取材協力:エースゴルフクラブ、ジャパンゴルフスクール)

クラブの握り方=グリップを覚えるのがはじめの一歩!

「石井さん! 早速球を打ってみたいですけど!」

石井 『まあ、そんなに急がないでください。そもそもゴルフクラブの持ち方を知っているんですか?』

「クラブの持ち方? 知りませんけど……。そんなのテキトーでいいんじゃないですか?」

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石井 『テキトーでいいわけないでしょ! ゴルフクラブの握り方は“グリップ”といって、初心者が一番初めに覚えなければいけないことなんです! グリップはクラブとプレーヤーをつなぐ唯一の接点ですから、スイングに大きく影響を与えます。握り方次第でクラブを高く上げやすくなったり、低く上げやすくなったり、タテ振りになったり、ヨコ振りになったりと、スイングの根本的な動きに影響を及ぼしていきます。正しいスイングができるグリップの型を覚えることがスイングを覚えるための第一歩といえるでしょう』

「へ〜そうなんですか! じゃあ早速“グリップ”を教えてください」

まずはクラブを持たずに両手の関係を知る

石井 『まずはクラブを持たずに、グリップ時の両手の関係性を覚えましょう。以下の4つの手順を行ってください』

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(1)まずは左手をダラ〜ンと垂らす
(2)左手の甲が上を向くように拳を握る
(3)左手を体の正面に持ってきた時に親指の付け根がおおよそ右ワキを向いているようにセット
(4)左手のヒラと右手を向き合わせる

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石井 『(1)〜(4)までの手順を行ったら、右手小指が左手人差し指の下に来るまでズラして右手を握り込んでみましょう。この形がグリップした時の両手の関係性です」

「両手のヒラは向かい合っているんですね」

実際にクラブを握ってみよう

石井 『では実際にクラブを握ってみましょうか。ゴルフのグリップの型はひとつではありませんが、今回は“これだけは覚えておいてほしい!”という基本をお教えしましょう。グリップは力みすぎても、緩みすぎてもダメ。しっかりホールドできる型が理想です』

【まずは左手の握り方】

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(1)グリップが人差し指の第1関節と小指の付け根の上に来るようにセット
(2)人差し指〜小指をグリップに巻きつける
(3)親指の付け根をグリップに押し当てるようにして握りこむ

石井 『左手を握る際のポイントは、指先でグリップを包み込むように握ること。そうすると力を入れなくてもしっかりホールドできます。逆に手のヒラで握りこむと余計な力みが出てしまいます』

【次に右手の握り方】

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(4)グリップに右中指、薬指の付け根部分をあてがう
(5)中指と薬指の2本の指を絡めるように握っていく。親指はグリップの上には乗せず、人差し指は引き金を引く形を作ってグリップに引っ掛ける
(6)そのまま右手のヒラの付け根あたりで左手の親指を包み込むように握り、右手小指を左手の人差し指と薬指の間に差し込めば完成

石井 『右手のポイントは人差し指。ピストルの引き金を引く時のように、カギ型に曲げて引っ掛ける要領で握りましょう。そうすることで右手とクラブが密着しスイング中にグラグラ動かない、しっかりとホールドできた型を作れます。右手の小指のかけ方は3種類ありますが、初心者はより両手の一体感を作れるように、人差し指を絡めるように握る“インターロッキンググリップ”がいいでしょう!』

【右手の小指のかけ方は3種類】

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石井 『インターロッキンググリップ(中)のほかにも、右手の小指を左手人差し指の上に掛けるオーバーラッピンググリップ(左)が一般的です。また野球のバットと同じような握り方のベースボールグリップ(右)もありますが、これはどうしても右に曲がるのが止まらない時の処方箋として使われることがあります』

(左)オーバーラッピンググリップ
 右手の小指(右利きの場合)を左手の人差し指と中指の間に重ねるクラブの握り方

(中)インターロッキンググリップ
 右手の小指と左手の人差し指を絡める握り方

(右)ベースボールグリップ(テンフィンガーグリップ)
 右手の小指を、左手の人差し指と絡めたり、重ねたりしないグリップ。野球のバットと同じ持ち方

グリップの作り方まとめ

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 石井 『左手の握り方、右手の握り方をしっかり覚えることができたら、スムーズにグリップできるようになります。“左腕をダラ〜ンと垂らして拳を握り込みを、左手の親指と人差し指の間にできる線が右ワキを向くようにセット。右手を左手のヒラに合わせるように持っていって握りこむ”という流れを毎回自然に、かつ正しくできるようになることが大切です。ゴルフを始めたばかりの頃は、練習場でも打つ前に必ず正しくグリップできているかをチェックしましょう!』

ちなみに……

石井 『ここまで話したようにグリップはゴルフのはじめの一歩です。ここでつまづくとすべてがうまくいかなくなります。うまくなりたいのであれば、家でリラックスしているときにも、太いマジックなどを活用してグリップの型を体にたたき込むようにしてください』

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石井 『グリップと同じ太さの握れるものなら何でもOK! “ながら”チェックでグリップを覚えましょう』

「握り方って重要なんだな〜。でも、もうコレでグリップを覚えたから、球を打ってもいいですよね。(とりあえず早く打ちたい〜)」

石井 『わかりました。グリップも覚えたことですし、早速打席に立ってみましょう! しか〜し、実際に打つ前にもう一つ重要なことを教えなければなりません。それはボールを打つ時の立ち方=アドレスです』

「え! 立ち方にもこだわらないといけないの?」

<次回、「ショットの8割がここで決まる!“アドレス”ってなんだ?」編に続く>
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