「今日、ゴルフ始めます。」vol.3 侮るなかれ!ゴルフは立ち方が命

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 ゴルフの基本中の基本・グリップを石井プロから習い、いよいよボールを打てると思ったら、「打つ前にもう一つ大事なことがある」と言われてしまった! それは打つときの立ち方=アドレス。なんでも石井プロが言うには“グリップとアドレス”でスイングの良し悪しが決定的に変わるのだとか……。(取材協力:エースゴルフクラブ、ジャパンゴルフスクール)

ゴルフのスイングは、グリップとアドレスで8割が決まる!

「じゃあ石井プロ! グリップを覚えたのでもう打って見てもいいですよね?」

石井 『まだダメです! もう一つ覚えなければならないことがあります。それはアドレス。ボールに対して構えたときの立ち方ですね』

「立ち方? そんなことまできっちりと覚えないといけないんですか?」

石井 『前回教えたグリップと、これから説明するアドレス。この2つでスイングの8割が決まると言っても過言ではありません。ゴルフというスポーツは、動作の再現性が最も大事。一流のプロゴルファーでさえ、毎回正確にアドレスをできるかといえばそうではありません。今回はグリップ同様に“これだけは覚えておけば安心”というところまで教えましょう!』

アドレスの基本を覚える!

石井 『まず直立した状態から股関節を意識しつつ、腰から上体を折って、お辞儀をするように前傾します。前傾角度はおおよそ30度。そして背筋を伸ばしアゴを引いて胸を張ります。親指の付け根(拇指球)に自然に体重がかかるよう軽くヒザを曲げてください』

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(1)腰から上体を折って前傾する。
(2)胸を張って背筋を伸ばす
(3)上体を前傾させてから、適度にヒザを曲げる
(4)過度につま先体重になったり、カカト体重になったりしないようにする

石井 『(1)〜(4)までできたら、両足を肩幅程度に開いて、両ヒジが腰のあたりを向くようにして、ワキを締めてボールに対して構えましょう』

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(5)両足の間隔はおおよそ肩幅程度に開いて、体重を両足に均等にかける
(6)ボールの位置は体の正面にセットして、ワキを締める。
(7)両ヒジは腰のあたりを向くように。外側を向くのは×
(8)グリップエンドが左股関節を向くようにする
(9)フェースが開いたり、被ったりしないようにする

石井 『この(1)〜(9)の手順が基本的なアドレスの作り方です。ポイントは前傾(体の傾け方)と、アドレス時の腕とクラブの角度です!』

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石井 『私のアドレスの前傾角度、手首とクラブで作られる角度が適正です』

アマチュアがやりがち! 間違った構え方

 『はじめのうちは“体が起きすぎて、手首が前に折れてしまう”“前傾が深くなり、手元が下がりすぎる”など、カッコ悪いアドレスになりがち。これでは正確なスイングは絶対にできません』

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石井 『どんなに経験を積んでも、アドレスの再現性を高めるのは非常に難しいこと。グリップ同様、初心者のうちに(1)〜(9)の正しい型を繰り返し覚えることが重要ですよ』

「右肩が前に出る」のは絶対NG!

「よし! じゃあ構えてみます。……これで大丈夫ですか?(なんか窮屈だな〜)」

石井 『構えが窮屈で体に余計な力が入ってしまいませんか?』

「全身ガチガチですね……」

石井 『アドレスでは余計な力みは禁物。ダラ〜っとするのは良くないですが、適度にリラックスした状態が理想です。それとアマチュアがアドレスで最も気をつけなければならないのが、右肩が前に出てしまうことです。その状態で打つと絶対にボールは真っ直ぐ飛びません』

「でもグリップした時に右手が下にくるので、どうしても右肩が前に出てしまうんですが……」

石井 『そうなんです。普通に構えると右肩が出てしまうんですが、右ヒジを少し引いて体につければ、自然と右肩を引くことができます』

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石井 『右肩が出ている状態では、後ろから見た時に左腕が見えてしまっていますが、正しく構えられている状態では腕は重なって見えるはずです』

胸の前でグリップを完成させてから、腕を下ろそう

石井 『右肩が出ないアドレスにするには、構えるときはまず剣道のように胸の前でグリップをしてから、腕を下ろすといいですよ』

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石井 『はじめのうちは、両ヒジが外を向いたり、ワキが締まってなかったりすることも多いので、構える度にチェックしましょう!』

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石井 『逆にアドレスをした時に右肩が出ているか不安なら、一度体を起こして胸の前に持ってきてください。そうすれば一目瞭然です』

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7番アイアンならボールの位置は体の正面

石井 『アドレスでは構えが重要ですが、ボールの位置もアドレスのうちです。クラブの長さによってボールの位置は変わりますが、7番アイアンであれば体の正面でいいでしょう。体の正面をボールを置いて、“なぜか不自然だ”と思う場合は、右肩が前に出ている証拠です』

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石井 『ここまでが初心者の方が打つ前に知っておいて欲しいアドレスの基本です。それではいよいよ打っていきましょうか!』

「やった、やっと打てる〜(あれ、なんか楽しくなってきたゾ)」

<次回、「いよいよボールを打ってみよう! ハーフスイング」編に続く>
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