【RIZIN】元大関・把瑠都が大晦日参戦「世界一強い格闘家を目指す」

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大晦日の格闘技イベント「RIZIN」に元大関・把瑠都の参戦が発表された 【スポーツナビ】

 年末の12月29日、31日に開催される格闘技イベント「RIZIN」の記者会見が22日に都内で行われ、2013年に大相撲を引退した元大関・把瑠都の参戦が発表された。

 エストニア出身初の関取となった把瑠都。もともと19歳まで柔道をしており、「格闘技は愛しています。子供のころからやってみたいと思っていました」と格闘界への興味があったと話す。左ひざのけがのため角界を退くことになったが、引退後もずっと体を動かしており、1年以上前からリトアニアKOKのドナタス氏に格闘界への挑戦を勧められていて、「1カ月ぐらい前から、(RIZIN出場という)この大きなチャンスを聞いて、ここでやらなきゃいつやるんだという気持ち」だったことから、大晦日参戦を決めた。

 現在は元MMAファイターの小路晃氏と練習をしたり、リトアニア本国で練習を積み重ねていると話す。また11月には親交があるピーター・アーツと打撃練習をする予定であると明かした。「世界一強い格闘家を目指して頑張ります。私も楽しみですが、みなさんも楽しみにしてください」と、新しい挑戦に自信を見せた。

 以下、記者会見でのコメント要旨。

高田本部長「世界のMMAを背負って立つ逸材」

登壇者:榊原信行実行委員長
高田信彦統括本部長
ホーヴェルソン・カイド(元大関・把瑠都)

榊原実行委員長
「記者会見は先般の10月8日に続いて2回目になります。ここから大晦日に向けて、話題のカード、出場選手を発表していきたいと思います。その中でまず、新たな出場選手の発表を行いたいと思います。われわれとしても待ちに待った、角界から新たに世界を目指せる男が、このRIZINの第1回大会に出場してくれると決意してもらえたことを発表します。

 四股名は把瑠都。本名はホーヴェルソン。今回はKOKのドナタスさんからの推薦もありました。母国はエストニアですが、日本の魂を持った新たなファイターが大晦日、RIZINの舞台に立ちます」

高田統括本部長
「先日の記者会見で榊原実行委員長が3本の矢について語りましたが、その中で特に重要視していたのが未来。未来に向けた、世界のMMAを背負って立つ逸材と言いますか、先日の会見でも、柔術の大会を14連覇したポテンシャルの化け物、ギャビ・ガルシア。これに続く未来を背負って立つエストニア出身の把瑠都選手。この2人のデビューにおいては、皆さんの注目を引っ張る安易な考えでラインナップしたファイターではありません。彼はまだ30歳。まぎれもなく、これからの選手です。けがはありましたが、今はフレッシュな状態で良いトレーニングができています。

 現役時代より30キロほど(体重を)落としています。できれば、憎たらしいほどこのデカい男が、切っては捨て、切っては投げと戦ってほしい。意外と日本人は小さい男が大きい男を投げる攻防、小が大を倒すことを良しとする風潮がありますが、そうではなく、把瑠都選手にはデカくて、強くて、憎たらしい、デンと構えた世界一のファイターを目指してほしいという思いを託しています。また本人もそういう思いを持っています。

 いずれにしても、3本の矢のひとつである未来。これを今後、透かして見た時に、大晦日、彼がリングに立った時、その証明を世界中に見せつけて、印象つけてほしいです」

「格闘技は愛しています。子供のころからやってみたいと思っていました」と語る把瑠都 【スポーツナビ】

ホーヴェルソン・カイド(把瑠都)
「相撲界から離れて2年。良い思いも悪い思いもあった2年でした。けがもありましたが、状態も良くなって、ヨーロッパの格闘界のドナタスからもう一度やってもらえませんかという声をかけられました。私は柔道と相撲をやってきて、30歳になって、こんな体をしているから、次は何かとなった時に、ドナタスさんから格闘技に出てくださいと言われました。

 格闘技は愛しています。子供のころからやってみたいと思っていました。今回、ピーター・アーツさんと、小路晃さんの力を借りて、世界一強い格闘家を目指して頑張ります。私も楽しみですが、みなさんも楽しみにしてください」

※次ページから質疑応答

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