ピンに寄る! ラフからのアプローチ術 芹澤信雄のゴルフアカデミー

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【写真提供:WOWOW】

 芝が元気になる夏場のゴルフは、ラフからのショットがスコアメイクのポイント。ボールが芝に浮いたり、沈んだり、グリーン周りのアプローチでは状況に応じた打ち方ができれば、簡単に寄せられる。

ボールが浮いていれば手首をロックして転がし

 昨年までプロ野球選手として活躍していた里崎さんは、「ゴルフといえばオフシーズにするもの」と夏場にゴルフの経験がなく、「ラフに影響されるなんて考えたことがない」という。今回は、そんなラフからのアプローチを芹澤プロが伝授する。

 まずはボールが浮いているケースについて芹澤プロがアドバイス。「注意したいのはボールの下をくぐってしまうこと。ロフトが寝ているSWより、PWやAWを使うことで、ミスを軽減することができます」。

 その上で、「ボールが浮いていれば芝の抵抗が少ないので、通常のアプローチと同じように手首をロックして体の回転で打って下さい。上げようとせず、転がしなら距離感も合いやすくなります」。

ボールが浮いているケースでは、フェースはスクエア。ロフトの立ったAWやPWをチョイス 【写真提供:WOWOW】

スイング中は左手首の角度をキープし続ければ、ボールの下をくぐるミスは軽減できる 【写真提供:WOWOW】

ボールが沈んでいたらコックを使って上げて止める

 続いてトライするのは、ラフにボールが沈んでいるケース。芝の抵抗を計算しなくてはならないが、里崎さんはいつもと同じ打ち方で、感性のままに力感をコントロールしている。芝の抵抗に勝る力感で振れるピンまで距離がある場合はいいものの、ピンが近くなると思うように寄せることができない。

 芹澤プロは、「芝の抵抗を減らすにはフェースを開いて、クラブを鋭角に入れたいんです。フェースを開けば強く振っても飛ばず、フワりと浮いて止まるボールに。また、積極的にコックを使えば、クラブは鋭角に芝を切れるので抵抗が少なくなるんです」。

 この打ち方を試した里崎さんは「『どのくらいの力で打つか』って、加減しなくていいから楽に打てる」と、新たな打ち方をすぐに自分のものにしていた。

 ラフからのショットは、どれだけ芝の抵抗があるのか、その見極めが難しい。だが、フェースを開きクラブを鋭角に入れることで、芝の抵抗を軽減し計算できる範囲にすることができるのだ。

ボールが沈んでいるケースでは、最もロフトのあるSWでフェースを開いて構える 【写真提供:WOWOW】

芝の抵抗を和らげるためにクラブは鋭角に入れたい。手首のコックを積極的に使って上げていく 【写真提供:WOWOW】

しっかりと目標方向へボールを出すには左ワキを空けないでスイングしたい。ワキが開くとボールが右に出てしまう 【写真提供:WOWOW】

 好評放送中のWOWOWゴルフレッスン番組「芹澤信雄のゴルフアカデミー」では、次のラウンドで役立つレッスンや、宮里藍、横峯さくらが参戦するLPGAツアーの最新情報などが盛りだくさん。次回放送「#5」は6/28(日)午前8:30〜 WOWOWプライムにて無料放送される。出演:芹澤信雄、里崎智也(元千葉ロッテマリーンズ)、梨衣名
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